今朝、テレビで「富士山で登山客の足として働く馬」が紹介されていた。

登山客にとって馬はタクシーの代わりとなっているその馬は、多い日には片道1時間半の道のりを3往復するという。


ひぇ〜〜。

1時間半を3往復??

山道を1日に9時間??

大変な重労働!!


私は、ふと考えた。

この馬は、決してこういう馬生(人生)を送ると思って生まれてきたわけじゃないよね?


えっと、馬って他にどんなのがいる?


例えば、競走馬。

この馬は、早く走るように訓練されるよね。

競走馬になるとは知らないまま生まれてきてるよね。


ばんえい競馬の馬もいるね。

この馬も大変そうだ。

私だったら、あんな思いものを引いて競争したくないー!そんな訓練したくない!!


朝食をとりながら、同じテレビを観ていま娘に聞いてみた。

「ね、どの馬生(うませい*私が勝手に付けた呼名)がいい?この登山客の足となっている馬生?競走馬?ばんえい競馬の馬?」


娘は笑いながらも

「んー、競走馬かな。走るの楽しそうだし。あ、でも脚を骨折したら殺されちゃうのか、、、」


私は

「えー、競走馬?早く走れーってお尻をムチで打たれるんだよ?痛いでしょ。じゃ、お父さんは?」


主人は

「そんなの、オレは馬じゃないからわからんよ」


私は

「ねー、野生の馬っていないの?家族で平和に暮らしている馬って。そんな辛い馬生なんて、私は嫌だ!」


それを聞いた娘は

「ちょっと『馬生』って一体何?人間だってそうでしょ。私だって知らないでここの家に生まれてきたんだから!」


たしかに。


それぞれに訓練される馬は、それはそれで人間の役に立てて幸せなのかな。

早く走れるようになったり、重い荷物を運べるようになって嬉しいのかな。


それで、野生の馬って本当にいるの?


調べてみたら、

存在するそうです!!


宮崎県の串間市にある都井岬(といのみさき)という所にいるそうです。

この馬は御崎馬(みさきうま)という日本の在来種で、江戸時代に軍用馬として放牧されていたのが野生化したものらしいです。


我々が想像する乗馬用の馬とは異なり、かなり小さめサイズで、粗食な割に頑強な体なのだとか。

ただ、人間が放牧している普通の馬よりは寿命が短いのだそうです。


そうなんだー。

見てみたいな、野生の馬。

そして、私が馬に生まれたら、野生の馬として馬生を歩みたいな。