予習シリーズ
進度変更の功罪?

 

娘:じゃじゃ馬。新小4。早稲アカY44→?

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息子の頃は、算数の宿題や問題演習を≪ウィークリーコンパス≫でやっていました。予習シリーズの改定の前に早稲アカにお子さんを通わせていた保護者の方は御存知と思いますが、ウィークリーコンパスとは、早稲アカ独自の教材で、予習シリーズの進度に合わせて作成されていました。そのウィークリーコンパスが無くなったのは、四谷大塚の≪予習シリーズ≫が改定され、進度がずれたため使用できなくなったからのようです。

 

現在の予習シリーズは息子の頃と比べて、進度が速く、抽象的概念の単元が前倒しになっているみたいですね。

どうしても塾の評価は、最難関校・難関校の実績で判断され、ひいては集客にも影響を及ぼし、塾の経営状態を直撃する。そのため、SAPIX等に対抗するために、進度と難易度を上げる方向で改定した、ってことなのだと解釈しています。

これも良し悪しですよね。その進度についてゆける子であれば、より学力が伸びやすいカリキュラムになるのかとは思います。が、この頃はまだ成長発達の差が出易い時期でもありますので、発達が遅めの子の場合は理解が追いつかないといった事も起きてきやすくなってしまうとも思います。つまり、不要に苦手意識を植え付けてしまう可能性もあるということかと思います。
じゃあ、それに対して親がどうしてあげられるか?といっても、それが塾の進度なので、進度のゆっくり目なカリキュラムの塾に移るくらいしか、選択枝は無いように思います。

生まれた月によって、中学受験のときの学力に有意差が出るのは有名な話です。これは当然の話しで、仮に子供全員が同じ速度で発達するとしたら、4月生まれと3月生まれでは約1年違うわけで、10歳の時点では10%もの差、12歳の段階でも8%の差として現れてくるわけです。現実的には、子供の成長発達は個人差が大きく、4月生まれで晩熟の子や、3月生まれで早熟の子もいるので、そんな単純ではありません。しかし、超多数のサンプリングをして個人差の影響を少なくすると、生まれた月によって有意差がでてくるということです。

 


話が逸れてしまいました。

  1. 生まれた月によっても差がある
  2. 成長速度によっても差がある
  3. 個人の地頭によっても差がある

そんな中で、共通の教材を使って勉強してゆく子供たちは大変だなあと、この記事を書きながら改めて思いました。同じ子の中でも得意不意(教科間ではもちろん、教科内でも)がありますしね。

 


再度、自戒の念を込めて。

子供の成長に目を向ける
 焦らずにじっくりコツコツと
 基礎を築くこと理解することを重視