どう選ぶ?
志望校選定

 

娘:じゃじゃ馬。新小4。早稲アカY44→?

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じゃじゃ子(進行中)、中受心得(進行中)、勉強のコツ(進行中)、開成の深海魚(完結)、息子(完結)、海城対策&案内(進行中)

 


中学受験をする以上、どんなご家庭でも絶対に避けて通れないのが、志望校選定。どんな基準で選定するのか?
偏差値?通学時間?校風?過去問との相性?進学校?付属校?伝統校?新興校?男女別学?男女共学?

下記はあくまで我が家での選定基準ですが、こんな考え方もあるよという意味で、みなさまの選定の一助になれば。
 

  到達した実力で受かる範囲内

実際に今この時点で存在していて、ちゃんとした倍率がある、この時点でどこの学校もよい学校だと思っています。そうでないと、生き残れていないわけですから。校風が合う合わないは当然ありますので、校風が合うという前提ですが、その中で子供が到達した実力で受かる学校を候補として考えようと思っていました。
息子の場合は夏以降の合不合の全てで、海城を狙うには非常に厳しい偏差値しか出ていませんでした。そのため当初は2月1日に巣鴨を考えていました。その頃の激動の話は、ここら辺から。

 

  無理なく通える

6年間通うわけですので、通学の時間はある程度に押さえたいです。どんなに長くても1時間以内、できれば40分程度で選定しました。
 

  過去問との相性

これは確実にありますので、重視しなければなりません。もちろんかなり学力があれば、相性の差があっても力でねじ伏せられますが、偏差値が高い学校で更に相性が悪いのに力でねじ伏せるには、卓越した相応の学力が求められます。
例えば息子の国語力では、芝はかなり厳しいです。息子は芝の過去問を1回解いただけで、ここは止めようと言っていました。普通に考えれば、偏差値的にも海城より芝の方が受かり易いだろうと思うと思いますが、今考えても、息子にとっては海城に合格するよりも、芝に合格することの方が難しかったと思います。そして、本郷と巣鴨を天秤にかけたときに、息子は問題の相性的に巣鴨を選びました。校風的には大分違う2校で、どちらの校風も息子的にはOKでしたが、本郷の問題はいまいち合わなかったそうです。

 

  進学校か付属校か

こちらはご家庭の方針も大きいと思います。将来何になりたいか?なんて、小学生の時の発言なんて当てにならないし、変わるものだと思っています。が、一応、この時点では息子は(なれるかどうかは別として)医師という事を候補の一つとして挙げていました(父を見てそう思ってくれたのなら非常に嬉しいことですが)。そうなると、進学校が選択肢となります。こういう時に、二刀流の早稲田は非常に強い選択肢になり得ますね(だからこそ人気爆上がりなのでしょう。早稲田というセーフティーネットのある進学校、魅力的です)。お恥ずかしながら、早稲田が進学校と付属校の2面性があることは、受験が終わった後に知りました・・・・。
 

  伝統校・新興校、男子校・共学

こちらもご家庭によって考え方が大分変わるかと思います。最近、大学の合格実績も偏差値もどんどんあげている新興校。昔から地位を築いている伝統校。どちらもそれぞれの魅力があります。ただ新興校の多くは共学。私は開成のため男子校で、深海魚ではあったものの、それはそれは楽しい学生生活でした。女子のいない中で男だけで馬鹿みたいに過ごすって、実はかなり楽しいのですよ。息子も男子校希望でした。

偏見かもしれませんが、共学だと、異性に対してどう映るかでヒエラルキーが形成されるような印象もあります。大学になるとそういったヒエラルキーは緩和する印象がありますが、中高生の頃はより色濃く出る印象を持っています。つまりは共学の中高は、いわゆるオタク系には辛い学生生活が待っている可能性があります。
また伝統校は長い年月、脈々と社会に人材を輩出し続けているという点もあります。良いか悪いかはおいておいて、社会に出てから、同門出身だと何かと目をかけてくれたり、優遇してくれたり、融通を聞かせてくれたりといったことが、実際に起きるわけです。ただ、伝統校はちょっと胡坐をかいているような印象を受けることがある事も、事実です。
新しい波に乗ったり、国際化により目を向けた教育をしたり、そういった事には新興校の方がフットワークが軽いと思います。昔からの伝統というのは、ある意味、革新への足かせにもなりますからね。
我が家の場合は、息子が男子校志望だったので、都内伝統校の選択となりました。


というわけで、我が家の場合は、前受け校(栄東)、都内が全滅したときの都外保険校、海城、本郷、巣鴨が最終先行に残りました。その後、上記のリンクでの紆余曲折を経て、2月は海城と巣鴨の選択となりました。

決め方や価値基準などは、本当にご家庭によって千差万別だと思います。我が家は、妻も私も、やや保守的な考え方であるのも、この選択となった理由かと思います。