流れる水の働き
覚えずに理解を 

 

娘:じゃじゃ馬。新小4。早稲アカY44→?

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理科の範囲で“流れる水の働き”が出てきました。
上流の方が流れ速い
カーブしている所は外側が早い
まっすぐなところは真ん中が速い

  • 水量が多い真ん中が速いのに、なぜ水量の多い下流よりも、水量の少ない上流の方が流れが速いの?
  • カーブのところだと、なぜ外側が速くて削れてゆくの?

当然の疑問だと思います。
覚えるだけだと、ごちゃごちゃになって、テストが終わったら頭から抜けてしまって、次に出てきたときに間違いかねません。

 

上流の方が下流よりも、水量は少なくても流れが速い

物は高い位置にあるときにエネルギーを持っている。水力発電は高い位置にある水のエネルギーを水の流れの速さに変えて、そのエネルギーを電気に変える。川の流れも、傾斜が急なほど、高さのエネルギーが速さのエネルギーに変わる。だから上流の山の方が、流れが速いんだ

まっすぐな川では真ん中が速い。
→物は動いていたら動き続けるんだ。サッカーボールを蹴ったら、止めないと結構転がるでしょ?でも止まるよね?それは地面との摩擦でエネルギーが減って行ってとまるんだ。川も同じで、地面との摩擦で流れが遅くなるんだよ。だから、川岸は摩擦が多くて遅くなりやすい。真ん中は深くて水の量が多いから、地面との摩擦が少なくて速いんだよ。

カーブしている場合は、外側の流れが速い。
→走っているときに、急に曲がると外側に体がググーッといっちゃうでしょ?お水さんも一緒なんだよ。速いほど真っすぐ進もうとするから外側に行く力が強くて、外側が速くなって、底も崖も削れていくんだ。だから、外側が崖になって内側が川原になるんだよ。川遊び行った時に、外側の崖から川に飛び込んで遊んでいたでしょ?そこは足が付かないくらい深かったじゃん?でも、内側の川原は流れが遅くて浅くて、石積んだりして遊んでいたでしょ?そういうことなんだよ。

 

運搬作用・浸食作用は当然、一貫して速い流れのところ、つまりエネルギーが高いところで強い。
堆積作用は、一貫して流れの遅いところで強い。


実体験や自然体験と絡めて、イメージし易いように工夫して教えています。単に覚えるだけだと、実際のテストで混乱したり、暫くしたら抜けてしまいます。そりゃそーです、人間は忘れる生き物です。ですが、理解してイメージと結びついた記憶は、そうそう簡単に抜けませんし、抜けてもすぐに思い出して再定着します。