子供から
じっくり考える時間を
奪わない!


完全に個人的な意見ですので、他の方の考えを否定するものではありません。不快に思われる方がおられると思いますので、そういった場合はそっと画面を閉じてください。

地頭は確実にあると思います。ただし、その他の環境要因でベースからの上ブレ下ブレが生じると思っています。努力するかや勉強に仕方などによって、生まれ持ったものをどれだけ発揮できるかが変わってくると思っています。

その生まれ持ったものを発揮するための重要事項
「頭に汗して考える」
これは考える力を育むために必須の事項だと思っています。

  1. 分からない問題は解説をみて理解する
  2. 結局分からなかったとしても、一旦自分の頭で頑張って考える

確かに1の方が効率的です。しかし、2は一見そのときは時間の無駄に思えても、必ず生きてきます。というか、この工程を踏んでいるかどうかで、伸びが違ってくると思います。

私は中学受験時に、問題の解説を見るのを極端に嫌がりました。どうしても分からないときはギブアップしますが、こととん自分の頭で考えていました。息子も頑張って考えていました。最難関校に合格した親御さんのブログを見ても、お子様は額に汗して考えていた旨の記載を良く見かけます。
自分の頭で考えて考えて、ひらめいて解けたときのうれしさは、何物にも代えがたい体験となります。そして、考えて結局解けなかったとしても、頑張って考えた過程自体が、本人にとって重要なのです。一見時間の無駄に見えても、こういったことの積み重ねが、本人の成長につながり、本人のバックボーンとなってゆくのです。

ただ、この“考える時間をじっくり待つという行為”は、親にとっては物凄く忍耐が必要になります。親としては、こなして欲しい勉強の量を圧迫することを意味するからです。しかし、これは植物で言えば、種を植えて水をやるような非常に重要な行為です。ただし、必ずしも芽が出るとも限りません。いつ芽が出るかもわかりません。
息子に芽が出たのは、本番1ヶ月前とギリギリでした。


とはいっても、無尽蔵に時間を消費するわけにもいきません。我が家では、本人と相談して“あと何分まで考える”と時間をある程度区切って考えさせていました。
この考える時間を取れるのは、6年生の夏休みまで程度と思います。それ以降は、過去問演習や総仕上げとなってくるので、時間的な余裕が無く切迫してきます。

“考える時間をじっくり待つという行為”
親としてはヤキモキする事この上ありませんが、どうかお子さんに考える時間を十分に与えてあげて欲しいと、私は思うのです。

一つ注意点は、本人の実力を鑑みて、本人にとってやや難しいレベルまでとした方がよいです。当然ですが、何でもかんでも難しい問題をやらせればよいわけではありません。極端に難しすぎると理解が及ばずに、血肉にならなくなってしまいます。