しくじり父さん
開成の深海魚
余談:パワハラ会議

 


先に行っておきますが、これからの話は「過去の話」で今はこんな感じではおこなわれていません。

今回は顔合わせと称した、まさに「鬼滅の刃の無惨様のパワハラ会議」の話しです。

さて前回、開成の運動会は気合が入っている、ってお話をしました。
下記は、私が中学1年生時の実際の話しです。

ある日、高校3年生の先輩が、「これから運動会の顔合わせがあるから」といって、にこやかに私たちを迎えにきました。
私たちは、普通に先輩の後に続いて、高校3年生の教室に向かいます。そして、高校3年生の教室に通された瞬間に、事態を察知するのです。教室の周りを、高校3年生がぐる~~っと教室の壁に沿って立って取り囲み、教室の黒いカーテンは全て閉め切られています。屈強な高3生が威圧感を放ち、腕を組み、にらみを利かせています。

 

私たちは、教室の椅子に着席させられました。もちろん、みんな不穏な空気を察知して無言です。

 

応援団「これから、団長さんがおみえになる」
教室の前の扉から、いかつい団長が登場します。

 

団長「これから出席を取る!」
団長「○○(中1の生徒の名前)」
○○「はい。」
応援団「てめー、ふざけんな!運動会の返事はオーーなんだよ!」
ハイと言ってしまった子の机を数人で取り囲み、机をメガホンで叩く、叩く、叩く。
団長「○○」
○○「オーー」
応援団「なんだそれは、声が小さい!!もう一回」
○○「オオーーー!!」

全員の出席をそんな感じでとります。声が小さいと、メガホンで机を叩かれたり、机を蹴飛ばされたり。恐怖で泣き出す子が数人いました。

団長「これから応援歌の練習をする」
ラジカセから、応援歌の伴奏が流れます・・・・。が、当然誰も歌えません。
応援団「てめーら、何で歌わないんだよ!!ふざけてんじゃねーぞ!!」
高3生、みんな切れる切れる。メガホンでバコバコ、机ゲシゲシ。

団長「これからお前ら全員に、カセットテープを配る。有難く受け取れ。次の練習までに完全に覚えて歌えるようにしていなかったら、ただじゃおかないからな!」
団長「わかったな!!」
中1生「オオオーーー!!!」

もうね、理不尽の極みですよ(笑)。まさに鬼滅の刃の無惨様のパワハラ会議。

フォローしておきますと、怖いのはこの顔合わせだけでした。

実際の運動会の練習では、厳しくも熱意を持って親身に競技の指導にあたってくれました。そんな真剣な先輩と共に、みんなで一つにまとまって、本気で競技を練習して本番での優勝を狙う。
これって実は人生において、なかなか出来る経験ではない気がします。

繰り返しますが、今はこんな感じではないですよ。