しくじり父さん
開成の深海魚03

 

開成中学に入るも深海魚となり沈んでいった、私の体験談です。一旦深海魚となると、精神的にも学力的にもリカバリーするのは並大抵のことではなくなります。このブログを読んでいただいている方々が、ご自身の御子息が深海魚にならないように見守り&導いてあげられる、そんな事に利用していただければ本望です。


私が深海魚と化した原因の一端として、小学校時代の受験勉強生活も関わってきます。しばしお付き合いください。

 


6年生になる頃には、母親の管理はより徹底していました。
母親は単語帳をこまめに作成して、常に私に携帯させていました。漢字、社会の年号、地理の知識、憲法の条文、理科の生物や地学の暗記事項・・・・。私は、通塾の行き帰りのホームの待ち時間、電車に乗っている時間など、隙間時間を見つけては単語帳をこなしていました。

この頃は、小学校に行っている時間、食事の時間、風呂の時間、睡眠の時間、週1回のドラゴンボールアニメの時間、それ以外はずっと勉強していたのではないかと思います(睡眠はきちんと9時間以上とっていました)。

これだけ管理されるがゆえに、勉強の計画などを含めて、自分で計画したり考える必要はなかったのです。ただただ、与えられる課題をこなす生活でした。でも、この時はそれが別に苦痛でもなんでもなく、普通にこなしていました。

これは贅沢な話な気もします。ここまでやってくれる親も中々いないと思いますし、わが子のためを思って、自分の時間を割いてやってくれているわけですから。

しかし反面、管理されすぎるがゆえに、本来であれば中学受験を経てある程度身に付いていて然るべき、勉強の方法・計画性・自己管理などがなおざりになっていました。