カンニング・分かったふり

 

我が家で受験勉強を始める際に、子供と約束したことがあります。

絶対にカンニングしない!って事です。これは極めて重要なことです。

子供の習熟度・伸びに、果ては志望校選定にも直結する大きな問題です。
 

 

  カンニング・分かったふりをされると・・・・

 

初期の段階でこれをやられると
子供が理解できていないところを把握できない。

その分野の習熟度が足りないまま、放置になる。

その分野の応用に入った際に、太刀打ちできない。


受験前の過去問演習でこれをやられると
この過去問の出来ならこの学校で勝負が出来る、と勘違い

志望校の選定を見誤る

 

 

偏差値はもちろん当てになりますが、最終の12月の判定模試以降にも伸びる子は沢山います。またある学校の問題と相性が良くて、偏差値的には足りないけれど、安定した得点が出来るってパターンもあります。我が家は早稲アカでしたので四谷大塚の合不合判定でしたが、模試は時間に対しての問題量が多く、実際の入試問題よりも圧倒的に時間が不足しました。こういう場合も、模試の成績は参考程度で、実際の過去問の出来が学校選定に重要に成りえます。

しかし、過去問演習でカンニングによる点数水増しをされると、志望校選定を大きく見誤ることになるのです。そして、このカンイング・わかったふり問題は、実際によく行われてしまうことなんです(塾の講師のアルバイトをしている頃にも、良くありました。)。

カンニング、分かったふりをしてしまうお子さんの気持ちも、痛いほどよく分かります。
・親に認められたい

・凄いね!って言って欲しい
・受験直前になって自分も親も精神的に不安定になり、ついカンニングに手を出してしまう
しかし、それは一番子供の成長を滞らせる、何も生まない行為です。

 

 

 

  カンニング・分かったふりをさせないために

 

これをさせないために、我が家で気をつけたことがあります。

 

・分からない事で怒らない
親が分からない事で怒ってしまうと、子供はその場を乗り切りたくて、分かったふりをしてしまいがちです。私は子供に常々、「分からないことは恥ずかしくない。それを理解して自分のものにすれば、それだけあなたは成長できるってこと。分かったふりして放置してしまうのが一番良くない。分からないことで怒らないから、素直に言ってね」
と言って聞かせていました。


・プレッシャーをなるべくかけない
適度なプレッシャーとストレスは子供の成長にとって不可欠ですが、過度のプレッシャーになると、子供は出来るふりをしてしまいがちになります。前のブログで紹介した、「高学歴な親」の場合は、親が何も言わなくても、子供は既にプレッシャーを感じているのです。
我が家では「今まで努力したその過程が重要。たとえ自分が望んだ結果にならなくても、いままで培った基礎・考える力は、これからの礎になる。頑張った!といえる努力が出来れば、それが一番重要。」と言っていました。

 

 

 

  きちんと理解できているかの確認にために、行っていたこと

 

我々大人もそうですが、理解したつもりでも実は理解が不十分なことって多いと思います。子供も、問題をやって出来なくて解説を読んだり聞いたりして分かったつもりでも、不十分な理解の事は良くあります。ちゃんと理解できているかを確認するために、我が家で行っていたことが2個あります。

 

・子供に説明させる
自分の頭の中で、整理・咀嚼できていないと、他人に説明することは困難です。ですので、説明させることで本人の理解の程度がわかり、また本人の頭の整理にもつながります。
・類題を解かせてみる
教材の中で同じような問題や、場合によっては私が類題を作り解かせていました。

 

おこると厄介な、カンニング・分かったふり問題の防止のために、ご参考になれば幸いです。