その1・その2と報告書的な感じで書いたので、
今日は、いつものブログのタッチで(笑)書きたいと思います。
私たちの滞在時はどのようにしていたのかというと、、
一応最初事務局から、自分の食料や飲料水は自己手配する事と、
滞在期間中の入浴は出来ないので、そのつもりで来て下さいと、
言われました。
一週間の滞在だったので、一番困ったのが、、
「飲料水」
東京でも品薄状態でしたが、飲料水自体は手に入り、
どれくらい持っていっていいのか分からなかったので、
2リットルのペット1ケース持ってきましたよ~
重い重い(泣)
実際私たちの滞在拠点に行くと、、、、
「物資がたくさん。。」
と、いうのも、食料に関しては皆持ってきたものを持ち合って、
好きなものを分け合って食べようという事になったそうです。
どうしても自分で食べたいものは自己管理で、
あとは皆で食べようと。
コレ、いいですよ。
だって、人によって色々と持ってくる食べ物も違いますし、
結構食べたいものもたくさんありましたし~
が、途中からは、ソレすらもカワって、
料理を作ろうという事になりました。
やはり、食事は大切だと皆しみじみ実感しました。
暖かいご飯とお味噌汁、そしてカンタンなおかずだけでもホッとします。
毎日パンやカップラーメンではやっぱり力が出ないからね~と。
それって、被災者さんも同じ境遇です。
なので、極力炊き出しなどが出来れば暖かいモノだけでも
提供したいと思うわけです。カップラーメンも避難所では
高級品なんですよ。
そして、お風呂ですが、、
コチラは中々復旧しないし、
私たちが滞在している公民館はお風呂はありませんでした。
避難所でも自衛隊が入浴をして下さったりして、
被災者さんがキレイになって行く中、
私たちだけがどんどん汚くなってく現状を見かねた(笑)
事務局の人が、公共入浴場に連れて行ってくれることになりました(笑)
私は5日ぶりに入浴しましたが、
入浴と食事がこんなに大切なモノだとは思いませんでした~
とっても生きた心地のしたいいお風呂でございました。
あ、その入浴でこれからの人生で忘れる事がないであろう出来事がありました。
浴場から更衣室に出てくると、
出入り口の扉が開くとちょっと外が見えてしまうところがあって、
私は着替え終わっていたのですが、ちょうど浴場から女性が出来てきて
隠してあげたら
「ありがとうございます」
と、笑顔でおっしゃってくれたんです。
で、私は一緒に来ていたボラのナースと何日ぶりのお風呂だね~とか
話していたんです。
そうしたら、
「皆さん、どちらからいらしたんですか?」
と、話しかけてきてくださいました。
「東京からです」
「あら~遠いところわざわざ私たちの為にありがとうございます」
と、笑顔で話してくださいました。
年からすると30代前半くらいの女性でしょうか。
と、彼女が突然話し始めました。
自分の被災者であると言う事と、
家族は全員無事だったが、
自分の保育園のお友達は助かっていない子もいて、
無事なのはうれしいが、気持ち的には複雑だという事、
家はほぼ半壊、子供も4月から小学校に行く予定
だったが、小学校も津波にやられてしまって、
どうしていいのか分からない。
県外にも出ることを考えているが、
子供のコトを考えると、何とも言えない。
私自身、幼稚園で働いていて、しばらくお休みしていたが、
春から復帰しようと思っていた矢先の出来事で、
どうしていいのか。
と、話し出しました。
私たちから聞いたわけでもなく、
彼女から話し始めたのですが、
何ともすぐ隣で起っている大災害をずっとずっと笑顔で
話しているんです。
そして、私たちの体を気遣ってくださっている彼女の姿を
見ていたら、涙が止まらなくなってしまいました。
かわいそうとか、そういう気持ちじゃないんです。
何か、あまりにも彼女が気丈過ぎて、
ショックだったというのか、なんていうのか、、、
とにかくかわいそうって気持ちではありませんでしたが、
号泣してしまいました。
そうすると、彼女は
「ごめんなさい、こんな話しちゃったからですね。。
本当にごめんなさい」
と、まだ気遣って下さっているんです。
本当は被災者さんが一番大変なのに、
私が泣いちゃいけないんです。
泣きたいのは被災者さんですよね。
でも、
「私の為に泣いてくださってありがとうございます。」
と、何度もおっしゃってくださってました。
私がいなくなった後も、他のメンバーに
ありがとうと伝えてくださいとお話していたそうです。
彼女は避難所ではなく、親族の家にいるそうですが、
私は災害の話は聞いちゃいけないのかと思っていたんですが、
避難所やこういうトコロでお話を聞いて、
実は話をしたいと思っている被災者さんが結構いらっしゃるんじゃないかと。
気を使ってお話いただいてるかもしれませんが、
そうでもないんじゃないかなと。
避難所の方はボランティアもある程度入っているし、
食料も偏りはありますが、大分入ってきています。
ただ、ご自宅で過ごされている方は、
中々自分の話をじっくり話す機会ってほぼないんじゃないかと。
傾聴ボラってこういう在宅生活を続けている方にも必要じゃないかと
実感しました。
彼女ともうお会いすることはないと思いますが、
何年かして、復興したときにあの入浴場で
元気に楽しくお話が出来ればいいなぁと切に思います。
あー連絡先聞いておけばよかった~
→唯一の後悔です。。