今年はインフルエンザの流行が遅かったですね。
以前勤めていた小児科医院では、ここ2週間が大変忙しいとの事。
インフルエンザの予防接種が、【集団接種(学校などで)】⇒【任意接種(希望で各自接種)】に変わってから、インフルエンザに罹る患者さんが多くなりました。
インフルエンザの予防接種の料金は、【任意接種】なので、各
が決めた料金を、患者さんが実費で負担します。
安い金額ではありません。結果、インフルエンザに罹る人が増えます。
乳幼児やお年寄りは、肺炎や脳炎を発症し亡くなる方も毎年います。
そこで、インフルエンザの特効薬として、タミフルが開発され、多くの人に処方されています。
開発されたときは、画期的でした。何日も高熱で苦しんでいる患者さんを思うと、ホントに良かったと思いました。
そのタミフルに副作用がでました。異常行動で亡くなっています。
厚生省は、《10代の処方は原則として禁止》と発表。
また、小児・未成年者については、万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、(1)異常行動の発現のおそれがあること、(2)自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行うこと。
なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状が現れるとの報告があるので、上記と同様の説明を行うこと。
う~ん・・どうなんでしょうか。簡単に禁止にして本当にいいんでしょうか?
異常行動の副作用はすごく気になるし、怖いです。
しかし、実際タミフルを服用して肺炎や脳炎を発症せずに症状が軽くなっている患者さんが、世界中に多くいます。
難しいですね。この問題・・・
また、インフルエンザが重症化してしまう患者さんが増えてしまうんです。しかも、体力のない乳幼児やお年寄りが・・犠牲になります。
厚生省は、先の事をきちんと考えているんでしょうか?