「これって愛情不足?」いえ、足りないのは「愛情」じゃなくて「○○」 | 布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

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素敵なおもちゃがあると、遊びが豊かになります。
たっぷり遊んだ子どもは、心も体もすくすく育っていきます。
温もりあふれる布おもちゃで心も体もすくすく育つ「布育®」が、広がりますように!


保育士をしていた頃。

クラスのエミちゃん(1歳)の様子が気になっていました。

なんだかこの頃、機嫌が悪いというか、イライラしているというか、

お友達とトラブルになってしまうことも多くなっていました。

そこで、
エミちゃん担当のベテラン先生が、

いつもお迎えに来るエミちゃんのおばあちゃんに

家庭での様子に変わったところがないか、

それとなく、訊いてみることになりました。

おばあちゃんによると、

最近、お母さんの残業が多く、

帰宅の遅い日が続いているということでした。


次の日、

珍しく、エミちゃんのお母さんがお迎えに来ました。

「あ、エミちゃんのお母さん、お帰りなさい~」と声をかけると、

いきなり、

「ゆっこせんせい、私って、愛情不足なのかな?

と・・・。

「今、下で、ベテラン先生に言われちゃった。

 愛情不足なんじゃない?って。」

今にも泣きだしそうな、辛そうなエミちゃんのお母さんの顔。

今も忘れられません。

話を訊くと、

昨日帰宅後、おばあちゃんから、エミちゃんの園での様子を聞いて、

心配になって、今日は、自分でお迎えに行こうと、

なんとか仕事を早く切り上げて来たとのこと。


「私、エミへの愛情、足りないのかな」とうつむくお母さん。


「愛情不足」って何!?

って、その時、私、思いました。

こんなお母さんの姿を見て、愛情が足りないなんて思えない。

確かに、お母さんと過ごす時間が少なくて、

エミちゃんは淋しい想いをしてたかもしれないけど、

それは、「愛情」が足りないんじゃなくて「時間」が足りなかっただけ。

まるで、「母親失格」の烙印を押されたかのように、

うなだれるエミちゃんのお母さんを見て、

そんな言葉で、片づけてはいけない!と感じました。


親子のいろいろな問題が取り上げられるとき、

よく登場する「愛情不足」という言葉。

でも、その多くは、「愛情」そのものが足りないんじゃなくて、

愛情を伝える「時間」や「方法」がうまくいってない

ってだけじゃないかなって思うんです。


一緒に過ごせる時間が短くても、

十分に愛情や安心感が伝わる過ごし方。


年齢によっても、適切な愛情表現は変わっていきます。

スキンシップが大事だったり、認めてあげる言葉が大切だったり、

一緒に何かすることで一体感を感じられたり。


子育て中のお母さんに関わる者として、

そんな方法や心がけを伝えられたらなって思います。

「愛情不足」なんて、簡単で残酷な言葉で、

決めつけて終わりにしてはいけないなって思います。

 

 

 

 

 


今は、そんな風に言葉にできるけれど、、

当時、まだ経験の浅い保育士だった私は、


ちゃんとエミちゃんのお母さん気持ちに寄り添えたかどうか。

「愛情不足ってことじゃないと思うけど・・・」

と言うのが精いっぱいだったかも。



だから今、こんなブログを書いているのかな。

若い保育士さん達や、

「愛情不足?」って悩み傷ついてるお母さん達に届くといいな。

 

 

 

 

 




 

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