前回は、2~3歳児の「ごっこ遊び」の様子をお話しました。
今回は、4~5歳の子どもの「ごっこ遊び」について。
この頃になると、数人の仲間で遊ぶ姿も、見られるようになってきます。
アニメの「ポケモンごっこ」をするのだと、
それぞれがポケモンになりきっていたり、
女の子たちは
「行くわよ!」
「ええ、わたしが○○するわ」
・・・など言葉遣いも普段とはうって変わって、みんなヒロインの顔つきになっていたりします。
「ゆっこせんせいも一緒にやろう!」と誘われたこともありますが、
その番組を見たことのない私には、なかなか大変。
でも、そんな私に、子どもたちは
「せんせいは、ここで××していてね」
と、次にすることを、根気よく、教えてくれます。
「ああ、こうやって、友だちとも遊びを作っていくんだなあ」と実感しました。
「○○ちゃんは、こうやってね。」
と、リーダーシップを発揮する子。
「あっ、ねえ、△△っていうのはどう?」
と、次々にアイディアを出す子。
にこにことみんなについていく子・・・・・。
いろいろな子がいますが、いろいろな子がいてこそ成り立っているのだと思います。
数回に渡って、年齢を追って、遊びの様子をお話してきましたが、
これはあくまでも流れであり、目安の一つに過ぎないことを付け加えておきます。
5歳になったら、どの子も皆、毎日、数人の仲間と遊ぶというわけではありません。
一人の仲良しの友だちをとても大切にする子もいます。
一人でじっくりブロック遊びや工作に取り組みたい時期もあります。
それもまた、大切な気持ちであり時間であるのです。
どうか子どもを一つの型にはめて、一喜一憂することのないようにお願いします。
ゆったりとした流れの中で、それぞれのスピードで、いろいろな力を伸ばしながら、子どもは育っていくのだと思います。
ただ、子どもにとって「遊び」はとても大切なものなのだということ、
決して「時間潰し」などではないことを、感じていただけたら・・・と思っています。