先週、クリスチャン・ツィメルマンのピアノリサイタルに行ってきました。


実はこのチケット、今日84歳のお誕生日を迎えられた
中学高校の恩師が贈ってくださったもの。

そのことを思うだけで、
すでに胸がいっぱいになる“音楽の時間”でした。


高校時代、先生と一緒に聴いた若きツィメルマン



ピアノの道を志していた学生時代、
恩師と一緒に若い日のツィメルマンの演奏を
聴いた記憶があります。

当時は、ただただ“すごい”“難しい”しか
言葉を持っていなかった私。

でも今回の演奏は、
あの頃の自分には絶対に聴こえなかった
“歳月の深さ”そのものが響いていて、
懐かしさと新しさが同時に胸に広がりました。


一音に宿る「積み重ねた時間」


第一音で、会場の空気が変わる。
その“静かさ”がもう、長い年月の証のようでした。

若い頃には気づけなかった間、呼吸、余白。
音を出す前の“沈黙”さえ美しくて、
音そのものが生きているように感じました。

そして気づいたんです。

歳を重ねるって、決して悪いことではない。
むしろ音も心も、深さという贈り物を受け取っていくことなんだ、と。


恩師が贈ってくれた「時間の贈り物」


あの高校生の私が聴いたツィメルマン。
今日の私が聴いたツィメルマン。
そして、その橋渡しをしてくださった恩師。

まるで長い長い一本の線が
音楽によってつながっていくようで、
“続けてきてよかった”と自然に思えました。


ピアノ教室も、「今」を共有する場所でありたい


音は、その人の“今”を映します。

若い頃にしか出せない音があり、
大人になったからこそ響く音もある。

ことのはピアノ教室も、

そんな“今の音”を大切にできる場所でいたいなと思います。





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