拝啓、世間様
世間様には、自分を守りたくて必死な人達が多いのなんの。自己弁護の為の言葉やお世辞を聞くと虫唾が走ります。年齢なんて関係なく、狭い価値観、柔軟性のない思考回路の人、思いやりの「お」の字も知らない人、そういう人を見るともはや同じ人間なのかすら疑問が沸きます。あれが、人間なのか。人間とはまた違った別の生き物なのではなかろうかと日々思います。ええ、ええ。きっとあれは何か特別な言葉に反応する、一種の生き物なのでしょうね。恐ろしい。あれが、ほかの生き物より前頭葉の発達した生き物だというのか。恐ろしい。どこに自分の行動・言動を制御する能力が備わっているというのか。恐ろしい。前頭葉の発達していない生き物ですら愛情に溢れた動物がいるというのに。恐ろしい。自分もその生き物と同種だというのか。自分もあの生き物になり得る可能性があるというのか。そんなことになるくらいなら、私はこの世から消えたほうがマシ。他人を傷つけてしまうくらいなら、私はこの世から消えてしまいたい。なぜって。私は傷つくということがどれほど痛くて苦しいか知っているから。心細くて、孤独で、暗くて、なにかに圧倒されてしまうあの恐ろしさを知っているから。分からないでしょう、あなた方には。それがどれほど恐ろしいか。わからないでしょう。だからあなたの頭は空っぽなんですよ。