いつだよって位時間が経っちゃいましたが・・・
インサイダーズ観に行った映画館に行ってきましたよ~ん!
2つの映画、監督同じって言うね
「南山の部長たち」
1970年代、韓国はパク大統領の絶対的な支配下にあり、大韓民国中央情報部(KCIA)は大統領直属の諜報機関として、どの政府機関よりも優位に立っている組織であった。しかし、1979年10月26日、パク大統領はKCIAのトップであるキム・ギュピョン部長の手によって射殺される。
事件発生40日前、政府の隠密かつ違法な活動を知り尽くしていた元KCIA部長パク・ヨンガクはアメリカに亡命し、コリアゲートの捜査にあたっての重要参考人として下院議会聴聞会に呼ばれ、パク大統領を「革命への裏切り者」と証言し、大統領の腐敗を告発する。これに激怒したパク大統領はキム部長をアメリカに派遣し、パク元部長が出版しようとしている回顧録が出版されないために手に入れるよう命じられる。パク元部長は回顧録をキム部長に渡すが、「イアーゴ」という男がいることを忠告する。その男は大統領の真の右腕であり、KCIAはそのことを何も知らなかった。
キム部長がアメリカから帰国して間もなく、クァク・サンチョン警護室長が大統領官邸でCIAの盗聴器を発見する。それはKCIAも察知できていなかった事態だった。大統領を守るためにあらゆる手段を講じるが、やがて立場を失っていき、追い詰められたキム部長はとある決断をくだす。
キム・ギュピョン イ・ビョンホン
大韓民国中央情報部(KCIA)部長 KCIA第8代部長 キム・ジェギュをモデルにしている
KCIA部長って実質大統領の次に権力あるって感じのナンバー2!!
その部長のキム・ギュピョン。常に大統領に対して忠誠を誓って仕えてる~
かつて士官学校時代からの旧知の仲でもあるのよね。そしてクーデター起こし共に
今の軍事政権を築いているって感じ。(アメリカ亡命中の元KCIA部長と共に)
長く続いたパク大統領に仕えていたけどあまりの乱暴なその政策に意見してみるも
叱責されるは元部長の韓国政府の暴露やらの責任を一手に背負わされて徐々に
立場を失っていく焦りとか苛立ちを表に出さないんだけどわなわなしてたりとその表情が
もう抜群の演技でしたよ~っ!!
ちょっとチラつく
パク大統領 イ・ソンミン
第5~9代大統領 パク・チョンヒをモデルにしている
このイ・ソンミンさんったらもう「ミセン~未生」のオ・サンシク感は全くない~っ←当たり前!
もうねぇ・・・静かに喋っていても平気ですごいコト言っちゃう感じ
声の感じまで今までと違って聞こえたわ。
長くトップの座に居座って下のモノを駒の様に動かして簡単にポイしちゃう感じ
怖すぎるわぁ
パク・ヨンガク クァク・ドウォン
元KCIA部長 第4代KCIA部長 キム・ヒョンウクをモデルにしている
クァク・ドウォンさんもう太った特殊メイクに見えなくなったわ~慣れてきた
実際のモデルはギュピョンより年上だったけど同期的に描いてたな~
旧友って感じ。
アメリカに亡命してパク大統領の不正を暴露って結構怖いモノ知らずだよね
自分がその怖いKCIAに居たから百も承知なはずなのに敢えての暴露ってそんだけ彼も
鬱憤たまってたのよね~って感じか
クァク・サンチョン イ・ヒジュン
大統領警護室長 第3代大統領警護室長 チャ・ジチョルをモデルにしている
事前にイ・ヒジュンさんが出てると知ってなかったら気付かない程だったわ~
韓国俳優さん達の役に対する熱意が凄すぎるわ~この役の為に25キロも増量したそうで・・・
スーツはちきれそうだったわ
イ・ヒジュンさんと言えば~もしもシリーズでいったん木綿キャスティングの方!!
で!この警護室長が何か姑息な感じでねぇ・・・憎らしいのよ。
実質ナンバー2である部長より何とか大統領に取り入ろうって姿がみえみえでっ
実際キム部長と常にバッチバチでした
この映画は東亜日報に連載されていた記事が元になっているもののフィクションですよ~と記している
通り実際のモデルとなった人物の名前を変えているのよね~
暗殺されたパク・チョンヒ大統領をモデルにしてるものの劇中はパク大統領とだけしか出てこないし
周りからは閣下!!と呼ばれてるしね~
そして大統領暗殺って事実があってスタートはそこから。
そこに向かって話が進んでいくってよりその暗殺に至るまでの40日前からの心の動きメインの
ストーリーが展開されていくって感じ。
亡命先のアメリカでパク大統領の不正を声高に告発する元KCIA部長のパク・ヨンガク
寄せてるよね~っ実際チェックのジャケットだったのね~と服装にも食いついたわ。
アメリカでの元KCIA部長の大統領の不正の暴露、更に暴露本を出すと言うのを聞いて
怒り大爆発の大統領
すぐに消せ!!と腰きんちゃく野郎の大統領警護室長が煽る中、大統領に自分がアメリカに渡って
事を鎮めて来る、原稿も貰ってくるからと言って会いに行くのよね~友達であるヨンガクの元へ。
もうギュピョンの恰好がディックトレーシーや銭形警部を思い出さずにはいられないしっ!!
この辺りから警護室長が対部長の牽制の仕方がハンパないのよ!!
この憎らしい感じで部長に噛みつく そして閣下にへつらう。
なんなら部長はダメです的なことまで閣下に進言しちゃう位。
普段表情押し殺して閣下の前では対応してるキム部長も怒り爆発させ少々大人気ないゼ的な
二人のいざこざ
イ・ビョンホン渾身の演技で若干猪木になっておりますっ
赤いタオル首から下げてくれって思ったね
パク大統領って部下に激しく攻め入ったり急に昔は良かったよなぁ的な話なんかしつつ
お酒酌み交わしたりと緩急使い分けホント上手くて
最後まで上手く自分の為に動かせるのよね
いつかばっさり捨てられる事なんて疑わず忠誠心むき出しに閣下っ!!!ってなる・・・
自分が一番閣下の側で仕えてると思ってたのにどんどん前へ前へと出てくる警護室長にイラつき
チョン・ドファンをモデルとするこの人↑なんかも出てきたりして・・・
何かと上手く行かないキム部長はどんどん追い込まれる・・・
閣下もだんだん自分より警護室長に重きを置いている感じで組織から孤立し始める
もうこのシーンではキム部長がホントに可哀想になったわこの悲壮感ったらない。
眼鏡の奥のキム部長の瞳・・・こういう事の積み重なりがいつしか大きな波となっ押し寄せるのよね
何とか警護室長より1歩先に出たい一心のキム部長。
理不尽な要求してくる割に確信を突いた表現で言ってこない汚い手口をつかうパク大統領
分かるよな!的な遠回しな言い回しでサクっと言って汚れ仕事をさせておいて自分は
実際事後責任は取りませんよってスタンス
この全く同じ汚い手口のセリフ合計3回出て来ます しかも全部違う人に向けて・・・
積もり積もって爆発するんですよ、やっぱりキム部長も
そこに行くまでのキム部長の焦りやイラつき孤独感・・・イ・ビョンホンの表情がサイコー!
そして・・・
キム部長は・・・
いったいなぜ?
1979年10月26日大統領暗殺事件を引き起こすんですよ。
もうここまでゴムも伸びきったら元に戻りませんよ的な感じ。
この暗殺のシーンでも異常に高ぶりまくったキム部長の演技が物凄い。圧倒されまくり。
大統領に対する暴言に隣に居た人がアセアセしまくってたし
緊迫するシーンに固まりつつ見てました。乾杯のシーンはぐっとくるものが
緊張感MAXの内に事を済ませて退室するキム部長がまさかのっ!!
ドリフや吉本新喜劇顔負けの動きをっ!!もう!張りつめた緊張がええっ??
てなったけど迫真の演技だし高ぶりまくってるキム部長の姿に絶対笑えない。
車に乗ってからのキム部長ももはやテンションおかしくなっちゃってる感じ。
冷静を装うとしても全くもって冷静じゃない感っ!!溢れ出てる焦り。
凄いコトやっちゃったよってワナワナしちゃってるあの演技もサイコーでした。
キム部長の暗殺動機は謎のままなんだけど映画のラストに裁判の証言の肉声が流れる。
本当に隣国で起きた事なんだなぁと改めて思った瞬間。
そしてそれが1979年って事わすが40余年前の韓国ってこんな感じなのよねぇ。
そしてこの暗殺劇の後も皮肉にも再び軍事政権が続くという何ともいえない感じ。
国のダークサイドをこうやって映画にするってやっぱり凄いわ~韓国映画っ