没後150年 歌川国芳展 森アーツセンターギャラリー
2012.2.4. 没後150年 歌川国芳展 森アーツセンターギャラリー
美術展の感想です。過去最大規模という、歌川国芳の写真展に行ってきました。
六本木ヒルズに、浮世絵がやってきた!
浮世絵の展覧会は、どこで何をやっていても、大人気です。常に人ごみとの戦い!
今回も混んでいます。でも入場制限を行っているので、時間に余裕を持って行けばちゃんと間近で見られます。
2011年は、歌川国芳没後150年のアニバーサリーだったので、大田記念美術館などでも特集され、
注目を浴びていました。
また東京新聞の、「東都三ツ股の図」という、隅田川近辺の風景画に描かれた櫓が、
場所といい雰囲気といい、東京スカイツリーにそっくりという記事が、とても話題になりました。
幕末の絵師・歌川国芳は、ほかの有名な浮世絵絵師とはちょっと異なる魅力にあふれています。
列記すると・・・
武者絵、物語絵などが、とても豪快で強そうで、かっこいい!
色や構図が驚く程斬新で、今見てもダイナミック!
妖怪(つまりリアルでないもの)の造形が魅力的。骸骨の絵なんか今に通用するオシャレっぷり!
役者絵や美人画は、爽やかタッチで、「もしかしたら江戸の萌え系?」かも!
幕末なので西洋からの輸入本の影響が見られる。遠近法も取り入れている!
そして、天保13年(1842年)、老中水野忠邦が行った天保の改革!国芳46歳!
天保の改革って、娯楽弾圧なんです。寄席や歌舞伎などのエンタメ系はもう壊滅状態まで追いやられる。
役者・遊女・芸者の絵の出版も禁止です。
ところが! 国芳はここからがすごい!
役者・遊女・芸者などを全部「猫」に置き換えて書いた! (猫ならいいだろーっという反骨精神)
トリック・アート的な「だまし絵」など、ユーモアあふれる絵を描いて、江戸っ子の心意気を見せた!
あの迫力満点な武者絵を描いた人と思えないくらい、カワイイにも程がある!金魚の絵!
画家というより漫画家みたい!それも劇画もギャグも両刀で、絵柄も内容も最高!
画像はこちらのリンクを見てください。
http://kuniyoshi.exhn.jp/highlight.html
普段、浮世絵にはあんまり興味がないという人ほど、はまる絵画展だと思います。
歌川国芳は、海外でも絶賛されているそうです。
ミュージアムショップも、魅力的なグッズにあふれていました。
http://kuniyoshi.exhn.jp/guide.html
音声ガイドは、山本耕史さんが担当しています。
没後150年 歌川国芳展 森アーツセンターギャラリー
2011年12月17日 ~ 2012年02月12日
@TokyoArtBeat_JP: TAB イベント - 没後150年 歌川国芳展 http://bit.ly/tNsFPU
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ムロアジですね。もちろん新鮮なものに限ります。