Y-B04 コンスタンティン・ブランクーシ 空間の鳥 ヨコハマトリエンナーレ2011 横浜美術館
ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR のレポートです。
作品番号 : Y-B04(仮)
作家名:コンスタンティン・ブランクーシ 【ルーマニア】 1876年 ホビツァ生まれ、パリ美術学校卒。1957年パリにて没。
作品名:空間の鳥
ブロンズ、石(台座)134.2×35.5×D.35.5
制作年:1926(1982 鋳造)
関連サイト http://www.brancusi.com/
Yokohama Triennial 2011 OUR MAGIC HOUR
Artist Name: Constantin Brâncuşi 【Romania】
TITLE: Bird in Space
http://www.forumcax.com/constantin-brancusi/
コンスタンティン・ブランクーシは、20世紀抽象彫刻の最重要人物です。
こちらは、美術史上の「事件」とも言える代表作のひとつ、「空間の鳥」です。
これは、鳥のボディを抽象化したものではなく、鳥が空を飛ぶその軌跡を抽象的にイメージしたものです。
それまでの彫刻は、人物や動物の体など、具体的なものを立体的に描写していました。
ブランクーシの登場によって、抽象彫刻という新しい世界が開かれて、
絵画などを含めた、その後の全ての現代美術の世界に強い影響を与えました。
このヨコトリ出品作家のひとり、イサム・ノグチは、ブランクーシの助手からキャリアアップしています。
鳥は飛んでこそ鳥であり、人間には無い能力を持っています。人間は鳥に対して憧れを持っています。
この「空間の鳥」は、空高く、舞い上がり、天空を目指す鳥の「動きの美しさ」を、
シンプルな流線型のフォルムで描写しています。
表面はぴかぴかに磨き上げられ、周囲の景色を鏡の様に映します。
つまり、彫刻が置かれているそれぞれの都市を、作品に内包しているのです。
それは、どんな場所にも自由に飛んで行けるという、鳥の生活を表現しています。
今年のヨコトリ・横浜美術館は、古い収蔵作品と新しい作品を対比させる趣向になっています。
この、「空間の鳥」の周囲には、多様な作品が配置されていました。
また、横尾忠則のY字路の次の間にあり、順路自体がY字路になっていて、
観る人はどれを先に観るか自分で決めなくてはならない、そういうターニングポイントに置かれていました。
抽象を彫刻にした、美術史上とても重要な作品である「空間の鳥」は、
1923年から41年にかけて全部で16作が制作されています。
こちらは、1926年作のものを、1982年に再鋳造しているので、厳密なオリジナルではありません。
オリジナルでなおかつ最初の作品は、2005年にニューヨークで開催されたオークションにて、
2745万ドルという、当時の彫刻部門最高値を塗り替えました。
使用機器:OLYMPUS E30
撮影日:2011.8.15.
撮影地: 横浜美術館 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい3-4-1
Photo:松本由歌子
作品の場所へのアクセス
みなとみらい線「みなとみらい駅」 5番出口
又はクイーンズスクエア連絡口 徒歩5分
JR線、横浜市営地下鉄線「桜木町駅」 徒歩10分
地図のリンク
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マピオン 【ここをクリック】
マップコード 8 736 391*36
ヤフー路線検索(乗り換え) http://transit.map.yahoo.co.jp/
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http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10979492016.html
ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR -世界はどこまで知ることができるか?ー
YOKOHAMA TRIENNALE 2011 OUR MAGIC HOUR - How Much of the World Can We Know? -
会期 2011年8月6日(土)~11月6日(日)[休場日:8月、9月の毎週木曜日、10月13(木)、10月27日(木)] ※
開館時間 11:00~18:00 ※入場は17:30まで
会場:横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、その他周辺地域
特別連携プログラム:BankART Life Ⅲ(新港ピア)、黄金町バザール2011(黄金町エリア)
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