ここ数カ月。

施設に入っている母の食欲が落ちて、

ちょっと心配なので、

本来なら面会も15分程度のところ、

特別にお部屋に入って

お母さんの好きな食べ物を持ってきてくださいと言われる日々。


眠気も強くて、

ひどい日は目も開かず、

車椅子に座っていてもずっと眠っていると。


それで、

薬の量を少し減らしてもらい、

朝と晩だけにしてもらっていた。


なんとかご飯を食べるようになったかな…

と思っていた矢先。


今度は

血圧が低いときは60ぐらいしかなく、

高いときは180ぐらいに。

で、安定しないせいか

こけることも多くなり、

ついに先週の土曜日、

転んだ拍子に手をぶつけたか挟んだか擦ったかで、皮がベロンとむけてしまったらしい。


そして月曜日。

やはり血圧の乱降下があったらしく、

施設から「もしかしたら土曜日に転んだときに頭を打ってるかもしれない、心配なので病院を受診する」と連絡があった。


が。

その時点でもうお昼を過ぎており、

かかりつけ医の外来は終了。

「もし心配なら救急を受診してください」と言われ、午後から救急へ行くことに。


救急なので、

当然のことながら

「救急車が来たらそちらを優先しますので、申し訳ないがお待ちいただくことになる」と。

結局、待ってる間に救急患者が3人運ばれて、

母の診断はいちばん最後となってしまった。


ただ救急に行ったおかげで

心電図とMRIと血液検査をしてもらえ、

そのどれも特に問題は見つからなかったので

ひと安心。


「では先生。この血圧の乱降下と、意識の混濁は何が原因?」

と聞くと、

パーキンソン病は神経の難病なので、

当然自律神経系の調節機能がうまく働かず、

ベッドから急に起き上がると

グッと血圧が下がり、結果意識が一時的に遠のいたり、ふらつきにつながるらしい。

元気な人ならそこで椅子に座るとか、

何かに捕まるとかできるんだろうけど

母の場合はそれができないんだろう。


「と言うことは先生。パーキンソン病が進行しているということですね」


確かに、この日はトイレに連れて行っても

便座にひとりで座ることができず(今までは車椅子から便座までは自分で移動できた)、

座っていてもそのまま倒れそうになって私が支えていないといけないような状態だった。


そして

「とりあえず、そんな訳ですから、主治医にはこのデータを渡しますので、受診日に相談されてください」と。


主治医がいるのは水曜日。

ということで、また水曜日にあらためて受診。


さすがに今回は念入りに診察をしてくれた。

そして、パーキンソン病特有の症状なので、それに効くお薬を出しましょう」ということに。


…また薬が増えた。

いいんだろうか。

でも、いいも悪いもない。

とりあえず、飲んでもらうしかない。

そして様子をみるしかない。


認知症もジワジワ進んでいるようで、

とうとう

「お金をとられた」

と言うようになってしまった。