騒音問題。

実はこれ、最初はそんなに気にしてなかった。

でも父が

「うるさいのう」

といつも言ってて、それで気になるように。


実家の裏には広大な空き地がある。

子供がまだ小さかった頃は

雑草が生い茂っていて、

夏に帰省したときはいつもここで虫取りをして

遊んでいた。

都会暮らしの子どもに自然で遊ぶ楽しさを

教える、格好の場所だった。


それがいつしか

雑草はきれいに除去され、

参拝業者に貸し出すようになった。


「うるさいのう」

と父は言うが、毎日毎日

産廃物が運び込まれるわけでもなく、

一日のうち数回

トラックが出入りする程度だったので

気にもしてなかった。


ところが。

1業者だけでなく、

もうひとつ、別の業者も出入りするようになり、

こちらが大量の土砂や産廃物を

毎日、朝8時から夕方5時近くまで

運び込むように。


最悪なのは、

私は2階にねているので

「ガラガラガラー!」「ガッシャン!」

と言った音で目覚めるんである。


この前の土曜日なんて

風邪ひいて寝込んでるのに

うるさくて寝ていられなくて

仕方ないから図書館へ行った。


たまになら、

そして一時貸しなら…と我慢していたけど

さすがに毎日その音を聞かされると

人間ってね、イライラしてくるし、

敏感にもなるのだよ。


実は一度、

そこにいた業者に話をしたことはある。

「ここ、いつまで使われるんですか?」

「実はね、介護で実家に帰ってきてるんだけど、うるさくてね」

「ここ、静かな住宅地だから音が響くんですよ…」

そうしたらめちゃくちゃ謝ってくれて、

期間は年末までなので、どうかあと少しご勘弁を…と。


その後、

この広大な空き地の地主(寺)にも

直談判に言った。

「いつまで貸し出すんですか?」

「うるさくてね」

「せめて、何月何日まで音を出しますとか、お知らせがあればまだ我慢できるんですけどね…」


そして市役所にも行った。

環境課へ。

多分、何の解決にもならないだろうと思って行ったけど、やはりそのとおり、役に立たなかった。


いくら借りてる業者に文句を言ったところで、

業者は悪くなく、貸し出してるほうが悪い。


その話をしたら

「普通らそういうのって地域の理事会で、工事は何時まで、通勤時間帯はトラックは出入りしない、そういった細かい取り決めをするし、業者も最初に何らかの説明をするもんじゃないの?」


そうなんだよね、

必ず工事などを行う場合って、事前に説明とかある、だからそれが当たり前だと思ってたけど。


「ねぇお父さん。うるさいうるさい言ってるけど、この地域の他の人たち、何も言わないの?」

と聞いたら

「みんな、諦めて我慢してるんだろう」

「あんまり文句を言って、うらまれても…」


ええええー!

だから家の中で文句を言って我慢してるの?


やだよ、あたしゃ。

うるさくて、2階の自室(1階より2階のほうが音が響く)で作業できなくて、

コワーキングスペースを借りようかと思ってるのに!


もうね、

何なんだろう?

と思うぐらい、

次から次から

この家に居たくない案件が

出てくるんですよ。



次はこの地域の班長さんに相談に行く。

その次は理事長だ。