畑のシソに花が咲いて実になってたので
「そうだ、天ぷらにしよう!」
と思って、つんでキッチンテーブルの上に置いておいた。
夕方、仕事を終えて階下に降りると、
フライパンにお湯と出汁パックが入っていて、
母はシソの実を一生懸命に枝から外して実だけにしていた…。
一瞬、何が起きてるのかよくわからなくて
「これ、何⁈」
とフライパンを指差して言ったら
「出汁を取った」と…。
ああ、もう鍋もフライパンも区別がつかなくなってるんだ…。
今までお味噌汁を作れていたのは、
いつも使ってる鍋がコンロに置いてあったから。
今日は何故かなくて(多分父が片付けた)
それで適当にフライパンをだしたんだろう。
それよりショックだったのはシソ。
私はシソの天ぷらが大好きで、
それを作ろうと、天ぷら粉も買ってきたんだよ、今日!
なのに、枝から外しちゃったら
私の食べたいシソの天ぷらができないではないか!
ムカッとしたので
「どうするの、それ。どうやって食べるの?お母さん、自分で調理しなよ!」
と言ってやろうかと思ったけど
言葉を飲み込んだ。
言ったら母がパニックになる。
そして適当な言い訳が返ってくるのはわかってるので、黙るしかない。
こうやって、だんだん口数が少なくなる。
で。
そのあとどうするのか、調理をしながら
見守っていたら…
なんと寝てしまった。
エエエエー!
ですよ。
どうするの、シソの実。
仕方ないから
レシピを検索して
醤油漬けにしましたよ…。
ああ…シソの実の天ぷら。
食べたかったなぁ…。
あ、フライパンに作ってあった出汁は放置です。
だってメニューが変わっちゃったから
シチューを作ったのでね。
なんかもう、こんな調子で
イレギュラーなことがしばしば起こる。
そういえば、母、うでに赤いシミができてて、
多分火傷。
そこを引っ掻いてしまったみたいで
血が出てる。
だから皮膚科に連れて行ったほうがいいんだけど
私のスケジュールが詰まってて行けてない。
今日、昼ごはんを食べてるときに
「かゆい」と言って
絆創膏を剥がして傷のまわりをかいてたら
父が
「病院へ行けよ!」
と母に向かって言った。
そこで
(認知症の母がひとりで行ける訳ないじゃん。誰が連れて行くんだよ! こちとら忙しいんじゃ!)
と腹の中で叫びましたとさ。
いやー、ストレスたまるわ。