今日は母を体操に連れて行く日。


猫も病院へ連れて行かなくてはいけない。


食材の買い出しにも行かなくてはいけない。


スケジュールをアレコレ考えて、

猫の病院は体操から帰宅後すぐに行くことにして

午前中は仕事のメール返信と

勉強の時間にし、

体操の前に買い物へ行こうと決めた。


お昼過ぎに買い物へ行き、

母からリクエストのあったお寿司を昼に食べ

「今日はこれから体操だからね」

と念を押し、私は2階へ。


これが失敗だった。


どうも階下が静かだ。

もしかして、寝ちゃった⁈


あわてて下に降りてみると案の定、

ぐっすり寝ていた。


「起きてー」

「体操行くよー」

「準備してー」

と言っても、後の祭り。


寝入りバナで、スッキリ起きられるはずもなく

「眠たいー」

「あんただけ行きー」

「今日は行かないー」


それを無視して

「行くよ、支度して」と言いながら

私も準備をする。


着替えて寝室へ行くとまだ寝てる。


「眠たい。今日は行かない」。


もう、無理だ。

ここからなだめすかして、着替えさせて…と

やってたら、また予約時間を大幅にオーバーする。

(ちなみに、予約時間に間に合ったことはない)


なんだかもう、気力がなくなってしまって。


行きたくないんなら

無理に連れて行かなくてもいいなと思って

「わかった。じゃあ今日はキャンセルするね」

と父に体操教室の電話番号を聞いてもすぐに出てこない。

イライラしながら電話番号を探し、見つけて、

「すみませんー、今日お休みしますー」

と言って電話を切った。


問題は、ここから。


父に電話番号を聞き、

電話をかけたりとバタバタしているときに

母が起きてきたな…とは思っていたが。


なんと

「行かないの?」と。

「行かないよ。もうキャンセルした」

と言うと

「行くよ。今から」

と言うではないか!


もうね、

これが一番腹が立つのですよ。


行きたくないなら

行かなくてもいいの。


誰だって、寝入りバナに

いきなり「体操行くよ」と言われて

「はい」

てな気分にはならない。


私も

正直言うと

行かないほうが

自分の事ができるから、それでいいんである。


それが

毎回毎回

駄々こねて

「しようがないから行くよ」

とか、父が連れて行ってたときは

「お父さんがああ言うから仕方ない行くか」

みたいな態度をとる訳です。

ようは「あまのじゃく」。


身内だと、これで感情が揺さぶられる。


いちばんいいのは、

私が連れて行くのではなく、

お世話になっているケアセンターの人が

迎えに来てくれて、

連れて行ってくれること。


でも今お世話になってるのは

小規模多機能施設なので

そこで体操などはしないしできない。

(ラジオ体操ぐらいはやるが、母に適したリハビリを兼ねた体操はしてくれない)


もう家でも

杖をつなかいと歩けなくなっている。


体操教室へ連れて行くのも

そろそろ限界かなぁ…と思いつつ。


せめて

行く、行かない…と

ゴネるのがなくなれば…と思うけど。


いろんな認知症の本を読むと

こういう場合は〜とか

ああいう場面では〜とか

書かれてるけど、

正直、私たち家族は認知症のスペシャリストではないし、全てを請け負うこともできない。


認知症は「病気」というけど

病気は本人に治す気がないと治らない。

それができないのが認知症。


家族だけではどうにもならない。

だから私はそれを抱え込まない。