家の電話が鳴った。

父が出た。


「ああ、お世話になっています」

誰だろう?


「ああ、今回はいいです。まだ正月の残りがありますので」

母がお世話になってる

介護施設の人からの電話だった。

しかし「まだ正月の残りがある」って。

もうないですけど?

ないから、先週末に買い物行きましたけど?

それももう底ついてるし、

明日から私は東京なので

今日はこれから2人を体操教室に送り届け、

2人が体操している間に買い物をすませ、

体操教室に置いてある車で2人を待ち、

体操教室が終わった2人を車に乗せて帰宅し、

そのまま夕飯作りますけど…。


何が足りないのか、わからない。

食材も、自分が料理をするわけじゃないから

何を頼んでいいのかわからない。


年末年始、料理だけじゃない。

洗濯も、部屋の掃除も、全部私がした。


介護認定はおりたけれど

それは要支援1。

デイサービスは2回しか行っていない。

買い物はしてもらってるけれど…。

これで月4000円きらい払ってる。


母の認知症はまだそんなに重いほうではないと思う。

でもここ2年ほど様子を見て

いろいろ考え、手を尽くしてみたけど

「なるようにしかならない」、

最近はそう思う。


だって…。

本人に気力や体力がなくなっていくんだもの。

父だって、頭はしっかりしてるかもしれないけれど

生活能力(料理したり、洗濯したり、掃除したり、買い物行ったり)があるかといえば、

それはもうかなり衰えている。


結局、

「なるようにしかならない」んである。