「電池を入れてた箱がないんだけど、知らない?」
という母の言葉から始まった珍事件。
「なんで?」と聞くと
「テレビのチャンネル変えたいんだけど動かんのよ。電池が切れたみたい」と母。
「貸して」と言ってテレビに向けてカチカチやるも、全く反応しない。
「電池…、確か廊下の棚に箱があるはずだけど?」
「それがないんよ」
信用できないから
探しに行ったら確かになかった。
「お父さんが使ってどこかに置いたままなんじゃない?あとで聞いてみたら」
父が畑から帰り、母に言われて電池を入れ変えてた。(やっぱり父が使ったあと、箱を戻してなかった)
でも。
電池を入れ替えても動かない。
もしや?と思って
「こっちのテレビのリモコンじゃないの?」と
台所にあるテレビに向けて
リモコンを操作したけど動かない。
「壊れたんじゃないの?」と言って
「これで調べて」とテレビの説明書を父に渡して
夕食の準備で台所に戻ると
「こっちのテレビのリモコンがないんよ」
と母。
「棚の中とか、床に落ちてるとか、冷蔵庫に入ってるとかじゃないの?」
と、散々探したが見つからない。
仕方ないから本体の電源を入れてテレビをつける。
夕食を食べ終わり、再度居間に行って
取り扱い説明書で調べた。
ん?
テレビはPanasonicだけど、リモコンには
AQUOSと書いてあるぞ。ひょっとして…。
と、台所のテレビに向けてカチカチやると
チャンネルが変わった。
「どこにあったん?」と母。
「居間。台所のテレビのリモコンで居間のテレビに向かってカチカチしてたの。つくわけないじゃん」
「じゃあ、居間のリモコンは?」
「床に落ちてました!」
「誰かー、台所のリモコンを居間に持っていったのはー」
…犯人はあの人しかいません。
ちなみに、さかのぼってみてほしい。
「こっちのテレビじゃないの?」
と私がカチカチしたのに、台所のテレビは
反応しなかった事を。
…電池を反対に入れてたんですね、お父さんが。
あー、疲れた。