ブログのタイトルにも書いているが

あたしは「猫」と「テニス」と「ミュージカル」が好きだ。

 

その「好き」の1つ、ミュージカルを観に行ったとき。

いつもチラシをたくさんもらう。

始まるまで、それをチラ見してたとき。

スーパー歌舞伎「ワンピース」のチラシがあった。

 

やっているのは何となく知ってた。

だけど、歌舞伎でマンガ? それどうやるの?

ぐらいの感想で、そんなに興味もなかった。

 

それが!

それが!

チラシの下にずらっと並んだ出演者の顔写真に

見たことのある人が載っていた。

その人の名前は「下村 青」。

エッ⁉︎

エッ⁉︎

「しもむら、あお????」

でもその名前の上にある顔写真は、

どうみてもあの「下村尊則」。

そう、劇団四季にいた、下村尊則、その人の顔。

 

あたしが彼を知ったのは、劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」。

妖艶で圧倒的なヘロデ王だった。

 

あの下村さんが、歌舞伎に⁉︎

 

ということで、早速検索。とりあえず、チケットを探した。

歌舞伎。

一等席、18,000円。た、たかい…。

二等席、10,000円。や、やすくない…。

三等席、6,500円。だ、だとうだ…。

 

歌舞伎だし、ワンピース読んだことないし、下村さんが目当てだし、

とりあえず三等席で探した。

だけど、どうも下村さんが出るのはA,B,C,Dと4パターンあるうちの、

BとCだけらしい。

役名がイワンコフ…。なんじゃそれ。

 

どうも、最近のミュージカルでもよくある、

1つの役を複数の役者が務めるようだ。

どうせ観るなら主役のルフィ(ルフィが主役らしいということだけはなんとなく知ってた)は

市川猿之助さんで観たい。

つか、他の人、知らないし。

 

でもルフィが市川猿之助さんで、イワンコフが下村さんなのはB公演だけ。

そしてあたしが行ける日で、B公演で、三等席はみごとに完売。

公演のある松竹座は行ったことがない。だから、どのぐらいの大きさで、

一等席の後ろがどのくらい遠いのか、2階席の見やすさ、

そして天井桟敷となる三等席の

見え方とか、さっぱりわからない。

そんな、さっぱりわからない席に大枚叩くほど余裕はないので、

悩みに悩んだ末にC公演の三等席をゲット。

三等席もなぜか下手が売れ残っている。(これはあとで理由がわかった)

 

そして、当日。

ワクワクしながら大阪、なんばの松竹座へ。

 

幕が開いてみると…。

エッ⁉︎ 顔が、顔が、

これじゃ、誰が誰だかサッパリわからないじゃないか!

下村さんも、イワンコフだけじゃなくて、他の役もやってるらしいんだけど

サッパリわからん!

つか、よく考えたら、ワンピース、何も知らないし! 読んだこともないし!

ルフィが海賊一味というのはうっすら知ってるけど、

イワンコフって、どこで出てくるのよ!

ぜんっぜん出てこないじゃない!

 

そう、話を知らないし、

三等席で天井が近い席だからか、どうしても声がこもる。

人によっては声が聞き取りにくいところもあって

結果的にめちゃ集中して聞き漏らしがないようにしていたら

どんどん話に引き込まれて

あっという間に1幕が終わった。

 

そして2幕が始まって、話の途中で

なんかね、すごいオカマ軍団? ニューカマー? が出てきたと思ったら

その人が圧倒的な存在感で歌い出した。

 

ギョエー!!!

まさか、まさかの、この扮装の人が

あのヘロデ王の人⁉︎ え、違う⁉︎ いやでもこの圧倒的な存在感、絶対そうでしょ…。

 

しかもね、なんか知らんがバトンまで振り回しているし、

途中でシャンデリアがでてきて、マイク持って歌うし、シャンデリアはパーン! って割れるし

もう、こっちが「なんじゃこりゃー!」ですよ。

 

2幕はもう、完全なるミュージカル仕立て、ザッツこれぞエンターテイメント!

2幕終了時点であたしは三等席をチョイスした自分に限りない後悔をしたね、マジで。

 

続く。