『いま、どんな気分か
自覚していますか?』

思わず鼻歌を歌う日もあれば
行き交う人にイライラする日もあり
気分は一様ではなく、変化します

しかし、いまこの瞬間の気分が
多様であることに気づいている人は
いないかもしれません

心理学でも気分(感情)、思考(認知)
行動、身体感覚は、
相互に関わり合うことが
知られています

何を知覚し、どう考え
どのような行動を選択するかについて
気分は密接に関わっています

たとえば、
気分が落ち込んでいる時を
思い出してみてください

背筋を伸ばし、胸を張り
大股で堂々と歩く
という姿ではなく
背を丸め、うつむき、
重い足取りで
トボトボと歩く姿が
思い浮かびませんか?

落ち込みやイライラなど
自覚できる
大きな気分の変化があれば
自分の気持ちを
前向きにする行動や
振る舞いを意識して

実際に、
声を出して笑ったり
音楽を聴いたり
歌をうたったりする人も
いるかもしれません

しかし
特別な出来事のない日常にも
気分は多様に変化しています

そこで
目を閉じ、心に耳を澄ませることを
習慣にすると
『わずかな』心のざわつきや
気分の重さに違いがあることに
気づきます

スムーズに仕事に取り組み、
周囲と協調し、
最大のパフォーマンスを
発揮する上で、
気分を微調整する習慣を
取り入れてみませんか?

嗅覚は何の匂いかの判断を介さず
瞬時に気分に働きかけます

これは、視覚や聴覚とは
異なる知覚経路を持ち
ダイレクトに脳に働きかける
嗅覚の特徴です

今、あなたがなりたい気分は
どんな匂いがもたらして
くれるでしょうか?

それは、
日や時間、瞬間によっても
異なるかもしれません

まずは、
あなたがこの瞬間に、
心地良いと思う香りを
思い浮かべてみませんか?

良い香りは
良い気分を運んできます

それは、
淹れたての一杯のコーヒーや、
お気に入りの花や
入浴剤の香り
入浴後に手にした
ハンドクリームの香りでも
良いのです

まずは、
瞼を閉じ、深く香りを味わい、
香りを身体の隅々に感じます

3呼吸、ゆっくり呼吸を
意識して

再び瞼を開けた時、
自分の心が少し軽くなって
いるのではないでしょうか?