最近の自分はなんだか悲しいなと思っていた。


言葉に対する感動や感慨が薄れてきたと感じたから、というのが大きな理由である。



人間は、とりわけ日本人は生活や心情を自然に例える傾向がある。

そしてその中から希望を見つけようとすると思う。

日本語にはそんな教えやセリフがいっぱいある。


「明けない夜はない」とか、似てるけど「雨の日があれば、晴れの日もある」、「アスファルトに咲く花」とか。

すっかり人間主体の世の中になってきてるけど、

やっぱり森羅万象に神が宿るという考え方がどこかに前提にある日本人、

昔から言われてる言葉でもあるし、最近の歌の歌詞でもありますよね、

人生と自然を準える言葉。


でもね、最近そういう、思春期の自分だったら感動していた、勇気付けられていた言葉に

しらけてしまったり、現実はそんなもんじゃないって思う自分が最近いるの。



結局人生には明けない夜なんて普通にあるじゃん、アスファルトに負けちゃう花だってあるんだよ、って思ったりする。



そう思ってしまう自分が、つまんない人になっちゃったのかなぁって寂しくなるの。


もちろん、言葉が真実しか語らないことは知ってる。


慰めのための言葉の存在も知ってる。


でも、そんな言葉への解釈が変わってきてしまった自分を見つけると、

やっぱり寂しいし、大人になるっていうのはそういうものなのかなと思ったりしてしまう。

昔感慨深くなったりしてたのになぁって思うと尚更。

人生はそんなにうまくいくように出来てないんだって。そんなことを実感したり。


ただ、徐々に違う考え方が出来るようにもなってきたような気もしてる。

人間こう思って生きなきゃつまらないじゃん、って意味も、

先人たちの言葉には含まれてるのかなぁって。

「天は二物を与えず」なんて誰も思ってないと思う。

でも代々受け継がれてきてる言葉。他にも色々ありますよね。

やっぱそう思わないと、一度きりの人生むなしいよ、

なんて意味もきっとあって、そこに人間はちょっとした拠り所みたいなものを見つけるのかなって

最近の自分の解釈。


大人になって、年をとって、物事への考え方や物事の捉え方は変わっていく。

でも、現実を知っていろんなことに諦めを感じる生き方じゃなくて、

いろんなことの裏側にある、もっと深い意味を知っていきながら、大人になりたいな。