今日はうちの学校の合格発表だった。受験生にとっての運命の日。
自分がワクワクしながら結果見に来たのがもう2年も前だなんて、時が経つのは早すぎると思わずにはいられない。
去年に引き続き2度目のサークルの新歓だったが、やっぱりこの日は緊張する。
結果を待つ受験生のピンと張り詰めた空気をビンビンに感じる。
そしていよいよ合格者の番号が張り出される。
歓喜。唖然。涙。驚。一気に場の空気が様々な感情に満ちて膨張する。
すぐにもらい泣きしてしまう人間にはなかなか辛いイベントである。
一緒に来たお母さんが先に「あったーー!」と叫んで子供に泣き付く。
先生に「やったな」と言われて涙する子。
「あったぞー!」と電話するお父さん。
友達と抱き合う姿。
名物アメフト部の胴上げ。
どれを見てもじーんとするものだ。頑張った者、やりきった者、運を掴んだ者だけが味わえる瞬間。今までの頑張りが報われる瞬間。一人一人におめでとう、お疲れさまと言いたいどころだった。
が、私は何をしに来たかというと感動を分けてもらうためでも若さに圧倒されるためでもなく、そう、新歓活動!
あ~疲れた。だってみんなが受かった喜びにひたりたいところになんだか訳分からないサークルが勧誘しにくるんだから
彼らにとっては単なる邪魔者である。
でもこっちはそれを分かった上で精一杯の誠意と笑顔で話をさせてもらわなければならない。
そしてサークル同士の熾烈な争い。これがまた厄介だ。普段学校にいない女子大の女の子もいるし、
受験生と同じくらいの勧誘の数なんじゃないかという勢い。それがまた余計に受験生を疲れさせるという悪循環。
新歓活動は楽ではない。
「急いでるので」
「テニス興味ないです」
そんな風に言われてしまっても頑張り続けることの出来る体力、そしてスルーされてもめげない精神力が要求されるのだ。
まぁ新歓活動は疲れるけど、サークルの新たな仲間探し、出会いの場と思えば頑張れるし、楽しくなる。
そして新入生がくるイコールまた私は一つ大人になる。こうやって世代は移り変わってく
自分の物語が着実に進んでいることを実感する。
もう私は大学生活半分終わっちゃったけど、新しい物語をスタートさせる彼らには、
ぜひそれぞれ素敵な物語を書いて欲しいと偉そうで申し訳ないが思ったりした。
サークル選びはその上でなかなか重要な位置付けになるから、新歓活動の役目は意外にデカい。
今日の自分が少しでも自分のサークルの良さを伝えられてたらいいなと思う
