レイアウトの左側に建設予定の石油化学コンビナート。距離としては僅かですが、この専用線用としてこの度新車を導入しました。


 仙台臨海鉄道SD55の105号機です。


 あまりにもマニアックな路線と機関車なので少し解説します。


 仙台臨海鉄道は主に仙台港にあるENEOS仙台製油所(旧JXTGエネルギー仙台製油所)とキリンビールの2ヶ所の事業所からの製品出荷のために引かれた貨物線で、東北本線・陸前山王駅から枝分かれしています。また仙台貨物ターミナル他幾つかの駅の運用も受託しており、仙台地区の鉄道には不可欠な会社です。


 SD55型は新製車とDD13コピー車を改造したもの、DD13の更新車の3種類が存在し、105号機はDD13の生き残りで元DD13 366号機です。


 新製車は101・102の2両が存在しましたが、両車とも東日本大震災で被災し廃車になりました。


 103号機はDD13コピー機からの改造で現存車では唯一の生え抜き車で、1971年の仙台臨海鉄道開業時から在籍する車両です。


 製品化された105号機は京葉臨海鉄道からの移籍車で、震災で廃車になった101・102号機の代替として仙台にやって来ました。最初104と命名されましたが、改修の際に京葉時代の105に改番され、104は欠番となっています。


 できれば、生え抜きの101~103を製品化(なお欲を言うなら唯一の角目4つライトの101)をモデル化して欲しかったですが、DD13の金型を流用できるという大人の事情でしょう。103はDD13モドキで細部のボディーラインやナンバープレートの取り付け位置が105とは異なります。


 まあこんなマニアックな機関車を出してくれただけ感謝です。キハ120以降、最近のトミックスはカラーバリエーション展開するのがトレンドのようです。素晴らしいところは細部を作り分けるところ。カトーのラウンドハウスシリーズのように塗色だけ地域カラーにした製品より好評です。問題は価格高騰するところ。
 さて、SD55を載線してみました。DD13グループとしても初入線となります。宮城野旅客鉄道では少数派の青い機関車(在来車はEF65-1100とEF64-1000・EF510-500のみ)になります。スカートの警戒色が貨物線専担機らしい物々しさを感じさせます。


 相棒はコンテナもありますが、やはりこの機関車にはタンク車が似合います。長大編成にもできますが、後尾が工場まで達してしまうと「牽引してきた感」が無くなるのでこじんまりと収めました。実際の運用でも本線で8両、工場内は4両ぐらいしか入れ換えできないのでこんなもので妥当でしょう。


 長大編成も魅力的ですが、自宅レイアウトではある程度妥協しないと逆に実感味が無くなります。宮城野旅客鉄道のホームは7~9両対応ですが、寝台特急フル編成では編成後端が鉄橋を越えトンネルに突っ込みます。


 横須賀線田浦駅より酷い状態です。


 なのでレイアウトに合った編成で楽しみましょう。寝台特急なら最晩年の富士(6両)・彗星(4両)・日本海1号函館編成(5両)なんかが家庭用レイアウトでもフル編成組めたりしちゃいます。


 ではまた(*^ー^)ノ♪