現代舞踊協会名誉会長、全日本舞踊連合会長を務められていた石井みどり先生が、6日、94歳でお亡くなりになりました。



現代舞踊と社交ダンスってあまり接点がないように思いますが、石井みどり先生の娘さんにあたる、折田克子先生に数年前から年に数回、個人でレッスンをお願いしていたこともあり、みどり先生にも何回かお目にかかるチャンスがありました。



私みたいに頻繁に通えず、しかも研究所の皆さんに比べると究極に不器用な体の生徒にも、「調子はいかがですか?」とか、「踊りってのはね、…」などと声をかけてくださり、感激したものです。





(レッスンをお願いした当時は、現代舞踊の世界では超がつくほどの有名人ということも知らず、折田先生と私は遠い親戚で血のつながりがあるらしい、しかも体の使い方を教えてくださるらしい!という動機だけでいきなり電話したものでした。今考えるだけで冷や汗…。知らないって恐ろしいです。折田先生の事を教えてくれたのは、母親です。お母さん、ありがとう!!)





折田先生の事について書き出すと止まらないおそれがあるので、その事についてはまたの機会に…







石井みどり先生のお別れ会は8日の土曜日の夕方から、研究所(スタジオ)で行われました。



仕事を終えて、かけつけたのは夜9時過ぎでしたが、お通夜というよりは和気あいあいという雰囲気。



みどり先生は昏睡状態になることもなく、本当に通常の動作の延長のように亡くなられたようで、折田先生自身もその時に間に合わなかったとおっしゃる位。



お医者様の話によると、この体で去年まで舞台に立っていたこと自体が奇跡!だそうです。



去年の宇都宮の公演はラッキーな事に観に行くことができました。あれがみどり先生の最後の舞台だったかと思うと残念です。



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お別れ会ではみどり先生のお弟子さんの方々から、昔のレッスンの様子などを詳しく聞く事ができました。



「当時の練習は、それこそ朝から晩まで、食事の時間を除けば練習着が乾く間もない程の厳しいもの。体中青あざだらけでしたよ。」



「レッスン中、みどり先生はいつも私たちに考える暇を与えないのよね。考えて動いてる間はいい動きじゃないっておっしゃるのよ。」



「先生はあんなに立派な方なのに、全然偉ぶるところがない。誰にでも分け隔てなく接してくださるし、気さくでしたよ~。」



「お金に関係なく、先生の技術を惜しげもなく一生懸命教えてくださるの。」



などなど…







教える姿勢にも、生き方も本当に学ぶところばかり。



みどり先生に出会えて幸運でした。ご冥福をお祈りします。