ヨットさんに会ってきました



この日はカレンダー上では平日だったけど

ヨットさんは午後休取ってくれて

わたしはお昼過ぎに新幹線で到着



外はあいにくの雨



ヨットさんの大きな傘に2人で入って

ヨットさんはわたしの肩に手をかけてきて

わたしは少し緊張しました



わたしが行きたかった

ホットなスポットで遊び

外はまだ明るかったので

その場でシェアカーを借りてくれて

地域案内をしてくれた



即興で楽しませてくれるのが

ヨットさんらしくて

わたしはこのあとのことは考えずに

無邪気に楽しんだ




日も暮れてきて

何食べたい?と聞かれたので

これもわたしがリクエストした場所まで

電車で移動して

駅から降りて近くの居酒屋に入った




ビール飲んで食べて

わたしはまた少しずつ緊張してきたけど

タイミングを見計らって

話を切り出しました



ヨットさんはもう

なんとなく察していると思うけど

今日はヨットさんに話したいことがあって

ここに来た



そして


ヨットさんがこっちに転勤になって

もうすぐ2年半


転勤になって少しして

2人で話し合いをしたとき

いったんリセットしようと言われたことは

わたしにとっては辛い言葉だったこと


今まで

積み上げてきたものは何だったんだろうと


でもそのときは

別れるのは今じゃないと

わたしが引き延ばしたけど


それは結局2人の関係が続くも切れるも

わたし次第ということで

ヨットさんがわたしを必要としているかが

分からなくなったこと


ヨットさんがこっちに転勤になって

2年経った頃から

わたしはもう少し先をみたくなって



今わたしは

向き合いたいと思う人がいる



そう話しました






ヨットさんは

メガジョッキ何倍も飲んで

酔っていないと言いながら

もう話は支離滅裂で


わたしは近くのホテルを取っていたけれど

さすがに時間が気になって

もう帰ると言っても

なかなか帰してくれませんでした



結局12時回ってからお店を出て

ホテルまで送るよと言ったけど

乗り換え駅からの終電がなくなり

タクシーで送ってくれました


もちろんヨットさんも

もう電車では帰れなくて

ヨットさんの家はそこからはかなり遠くて

ヨットさんも同じホテルに泊まることになりました


ヨットさんは半分冗談ぽく

わたしが借りたシングルルームを

ダブルに変更してもらえばいいじゃん

と言ったけど


そこはけじめだし

きっぱり拒否しました




0時を回ってしまったので

旅行会社の割引が使えないようで

フロントで手間取っていたヨットさんは

先に部屋に行っていていいよ

と言うので

ヨットさんを残して

わたしは自分の部屋に行きました


そして

このホテルには大浴場があって

そこが2時までだったので

わたしは急いで支度をして

お風呂に入りに行きました



1時間後に部屋に戻るとすぐ

ドアをトントン叩く音



そっとドアを開けると

ヨットさんが

泣きそうな顔で部屋になだれ込んできました



もう話してくれないのかとおもった

この時間絶望的になっていた



あとからスマホをみると

着信履歴がたくさん残っていました



酔っ払ったヨットさんは


俺がきらりさんに

(答えを)託しちゃったんだね

ごめんね



そして


わたしのことが

好きで好きでしょうがないんだよ

大好きなんだよ



そう言って

わたしを抱き締めました



わたしたちは

ドアの近くに立っていて

キスされそうになったけど

わたしは顔をそむけて

ヨットさんにベッドのほうに連れて行かれそうになったけど

ダメ!!と真顔で拒否しました



ヨットさんはわかったと言いました




そして


ありがとね


と何度も何度も言いました



ヨットさんは泣いていました


わたしも泣きました














ヨットさんは

あのときは自分にも余裕がなくて

それに俺がきらりさんを縛るのは

きらりさんに申し訳なくて


きらりさんはいい女だから

俺なんかには勿体無いから

俺以外の誰かに幸せを託そうとおもった


きらりさんは

俺の人生でいちばん好きになった人だと


そう言ってくれました




俺は矛盾だらけの男なんだよ


でも

そういう風にしか

生きられないんだよ















ヨットさんは今回わたしに会う前に

タロットをしたそう

柄にないけど当たるんだそうだ


タロットの答えは

別れ話になる

でも縁は切れなくて

また会うことになると出たと


だから今の人と上手くいくかもだし

いかなかったときは

また会えるかもという気がする


そう思ってたほうが

人生楽しいじゃん!


そう言っていた