ニコダケ・カゴダキを出発し、次は黒岳山頂を目指します
降りしきる雨と霧の中、各人おしゃべりも減ってきて黙々と歩くサマは、まるで特別作戦中の特殊部隊のようです
頂上寸前では巨大なブナの木が出迎えてくれます
まるでガジュマルのようであり、沖縄妖怪キジムナーが潜んでいるかもしれません
或いはスリーピーホロウの首無し騎士が出てくる死人の木にもそっくりです
いよいよ山頂へ到着、これで黒岳完全制覇です
当然といえば当然、霧が深く何も見えません・・・ちなみに上の写真ですが、林の上は空方向ではなく、下界を見下ろしており、それを遮る霧なんです
ここで時刻は13時を回り、お楽しみの昼食タイムとなりました
帰路となる諸塚村の工事中道路が15時から15分間解放し通行可能となるため、14時半頃までには車に戻らなければなりません
割と時間に急かされての昼食となりそうです
まずはオニギリを頬張ります・・・冷えたモノではありますが、空腹が何よりのスパイスとなってます
山水で貝類やアスパラを茹で、その後パスタを茹でます
毛利名人を上回る23連射でパスタにクリームソースを絡めるサファリ富士さんです
こうして「サファリ富士シェフの気まぐれクリームソースパスタ イン黒岳」の完成です
「パスタは従来のパスタではなく、敢えてサラスパを使った理由として、早く茹でられるという大事な理由がある・・・」というサファリ富士さんの戯れ言にも等しいウンチクを無視し、早速頬張る私と栄養失調さん
ボ~ノ、ボ~ノッ!
コイツァ旨い!この昼食を食べるだけでも報われた気がする今日の特殊部隊雨中行軍・・・本当に美味しいです
ほぼ食べ終えた頃にサファリ富士さんが、まさかのアウチ「海苔を忘れてました」との事、気まぐれシェフ過ぎます
私は幸いスローペースだったので、海苔の風味を充分に活かす事ができました
パスタの茹で汁を使用したコーンスープです
飲んでみると、磯の香りが・・・下からアサリとアスパラがプカリと浮いてきました、そりゃ磯の香りがするハズです
冷えたオニギリと、海苔が遅れた暖かく美味しいパスタと、アツアツの磯コーンスープ、お菓子を摂り、充分にお腹は満たされました
雨と汗で冷え切った体に容赦なく冷風が吹きつけますが、満腹でエネルギー充填120%エヴァンゲリオン状態です
いよいよ下山のスタートです
登山してきたルートとは異なるルートを選択・・・かなりの急勾配であるため、滑らないように充分な配慮が必要です
万が一にも最後尾の栄養失調さんが滑ってしまったら、キャプテン翼の美杉君50mスライディングのように私とサファリ富士さんの足元をスバスバッとすくう事は間違いありません
下山途中、御神体?らしき岩がありましたので、パチリ
そして登山入口に到着、この時点で14時弱、あとは時間との勝負です・・・急いで車に戻り帰路に着かないと工事中道路の時間規制に引っ掛かります
登山入口から車までは舗装道路を2キロ近く歩かなければなりませんが、やはり舗装道路の下り道が本日一番足にコタえました
そしてようやく車に到着・・・時間に追われ泡って着替えます
更衣をしている最中、崖の下方に小鹿を3頭発見しました・・・やはり何だかんだと言っても、山の神の「また来いよ」「お疲れ様」という置き土産的なメッセージだと感じました
その瞬間、栄養失調さんの慟哭が・・・何と車の助手席窓(私の搭乗席)がフルで開いてました!
泥棒といった被害はありませんが、雨で実にシットリとしています・・・さすが山の神、粋な置き土産です
何はともあれ、交通規制に間に合いませんので先を急ぎます
帰路に見かけた御神体?です・・・もはや巨大な岩は全て御神体扱いとなり得ました
以前のブログで綴ったサファリ富士さんの「霊障」現場の爪痕が、まだ残っていました
そして時刻は15時を回ります・・・サファリ富士さんの記憶によると、15時ジャストから15分間のみ通行可能となり、それ以降は1時間近く待たなければならないとの事、嫌が上にもアクセルを踏み込む栄養失調さん
しかし健闘虚しく、15時15分を過ぎてしまいました、これにて通行規制に引っ掛かり、遠回りの迂回路を行くしかなくなりました
サファリ富士さんの諸行動の時間配分に非難が集中しましたが・・・よく考えたら私の御神体撮影や霊障爪痕撮影などが遅れの原因である事は今回伏せておきましょう
しかし江戸川栄養失調さんの記憶によると、「15時から15分間」ではなくて「15時15分から15分間ではなかったか?」という説であり、ならばと迂回路へ向かわず交通規制路へ向かう事としました
すると、栄養失調さんが正解であり、時間ピッタリで通る事に成功!
な~んだと胸を撫で下ろす一同、するとサファリ富士さん曰く「あっ、僕、交通規制時間のコピーを持ってました」との事・・・どうやら彼のハードディスクは完全にオシャカになっている様子です
本日の特殊部隊雨中行軍・・・じゃなくて登山は、次から次にイベントやアトラクションがあり本当に楽しかったです
惜しむらくは雨!雨の登山も面白いのでしょうが、やはり晴天であるにこしたことはありません
次回の登山は是非とも晴天になるよう山の神に今日から祈っておきたいと思います
よく人生は山の如しと比喩されますが、いきなり舗装工事で入れない山の如しの私達の人生って一体・・・
(><;)