先週のお軸
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき
晩秋から初冬
見上げた紅葉が足元に
鹿の甲高い声が晩秋の物悲しさを誘うのでしょうね
10月は 錦
この度は 幣もとりあえず 田向山 紅葉の錦 神のまにまに
何もお供え物を持っていないけれど
とりあえず 一面の紅葉の美しさが お供えです という意味
田向山 というのも秋によく使われる銘で
田向風炉というのもあります
横に紅葉が書いてあるので
使う時期が限られますけれど
若草山の横に 田向山八幡宮があるので
そこのことかと思ったら
奈良から吉野へ行く途中 何か所も田向山八幡があるそうで
何処で読んだ歌か 分りません
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 唐紅に 水くくるとは
ちはやぶる という映画がありました
竜田川・龍田姫・田向山
一つ一つの言葉が 銘として使えます
今週のお軸は 木守り
今年は柿が大豊作です
木守りは 来年も良く実りますようにと 少し実りを木に残しておくこと
少しどころか ブドウのように連なった西条柿
誰も取らない 渋くて 干し柿か熟柿でないと食べれない
義母が植えた柿が 大木になっています



