千家十職の楽家は 御ちゃわん屋 と言われます

暖簾もそのようになっています

代がかわるときに 暖簾も新しくされるそうです

 

先日の直入さんの講演で

楽茶碗はお茶を点てるためのお茶碗で唯一無二の茶碗だとお話しされました

お濃茶を練っても 茶碗の中が汚れないとも

 

お濃茶を練るのに最高のお茶碗

そのために作られたお茶碗だそうです

そこまで言われると 練ってみたいですよね

 

東美で見た様々な楽茶碗

じっくり見ると 黒の中にもいろいろと景色があり

古い楽ほど 黒が赤っぽい

なかなか 奥が深いです

 

 

 

黒楽で一服 

使うと1週間は干さないとだめなので 使いずらいですけれど

 

 

傍で見ると 釉薬の流れが景色になっています

 

 

濃茶 練りやすいです

 

お薄だと 茶筅のふり具合で 泡が少し飛びます

やはり お濃茶の為のお茶碗でしょうか

 

 

銘は一峰 坐忘斎箱 覚入さんになってからです

 

 

表さんでは大黒

だいこく ? おおぐろと呼びたいですね

 

 長次郎の大黒 重要文化財です

あやかりたい うふふ

 

表さんの書付の時は 現役の14代吉左衛門だったのでしょうね

 

 

箱一つ見ても 時代とか 道具の変遷とか

色々なことが分かります

 

箱を作り直して 裏千家の紐

 

こちらは小ぶりの筒

 

 

 

中に白の釉薬が見えます

いい景色になっています

 

 

 

裏は惺入さんの特徴 蛇かつ 

 

 

これも表さんの箱で さざれ石

表の惺斎さんの箱で

惺入さんは こちらから惺の字をいただかれたそうです

 

 

こちらもあとから藪ノ内の猗々斎の箱

玄鶴 げんかく 黒い鶴という事だそうです

 

 

楽さんから出たお茶碗の御物袋は薄手で箱とのあそびが無し

紙に包めば入りません

 

 

最初に箱書きされた 表さんの紐です

 

 

これは 左入の赤 

 

 

楽印がありません

 

 

旦入の極め

 

 

直入さんの極め

無印 旦入極めとあります

 

古い時代のお茶碗は無印のものもあるそうです

 

 

鵬雲斎のお箱

銘 松濤

 

このお茶碗は箱が2個あるので

めがね箱になります

 

上の黒は両方 蓋だけが2枚です

 

千家十職さんにとっては やはり表千家さんが一番格式が高いのでしょうね

まずは 表千家さんに持ち込まれるそうですよ

 

代替わりされるときも

三千家のお許しが出なければ 空席のまま

十職の名を名乗る その重責に耐えうる技術・感性

合格が頂けないと 継げないそうです