松本隆さんと大瀧詠一さん | キミという名の翼で

キミという名の翼で

KinKi Kids堂本剛くんファンです。
アンチはお断り。
KinKi Kids、堂本剛ソロ名義の活動について思ったことを中心に書いています。

昨日UPしたブログを読み直して、気分を害された人もいるのでは
ないかと、反省しています。

昨日のSONGSで歌った3曲は、KinKiの曲の中では代表的なダンス
ナンバーなので、そのダンスが見られなくて残念でしたが、
作詞家・松本隆さんの詞の世界観を、シンプルに二人の歌だけで
表現していて、それはそれで素晴らしかったです。

KinKiに提供する、松本さんの、切なく哀愁漂う歌詞と、その反面
どこか力強さを秘めた歌詞は、KinKiの原点であり、象徴ですからね。

3曲とも、改めて良い歌ですね。

松本隆さんがKinKi Kidsに宛てて書いた手紙には、松本隆さんと
亡き大瀧詠一さんとの関係性をKinKiの二人に重ねていました。

こちらは、松本隆さんが大瀧詠一さんに宛てた弔辞です。

http://d.hatena.ne.jp/sugarbabe49/touch/20140322

その中で、

「ぼくの言葉と君の旋律は、こうして毛細血管でつながってると思いました。
だから片方が肉体を失えば、残された方は心臓を素手でもぎ取られた気がします。」

という言葉にドキリとさせられました。

そんな未来は想像したくはないけれど、もしも、長年苦楽をともに
した唯一無二のパートナーを失ってしまったら、光一くんは、剛
くんはどうなってしまうんだろう。

彼らの周りには、家族も友人も、信頼できる仕事仲間もいるけれど。

誰であっても埋めることのできない存在を失ってしまったら?

人間、いつかは終わりを迎えるけれど、そんな日は遥か遠い先で
あることを願いたいです。

そもそも、松本隆さん、大瀧詠一、細野晴臣さん、鈴木茂さん
という音楽界の大御所が「はっぴいえんど」というロックバンド
を一緒にやっていたというのを、初めて知りました。

調べてみると、フォークや英語詞のロックが主流だった頃に、
日本語詞のロックスタイルを通し、その後の日本の音楽シーンに影響を与えた方たちなんですね。

活躍していたのが、1970年前後って、自分が生まれる前だから、知らないわけですね。

細野晴臣さんは、YMOのイメージが強いし、大瀧詠一さんは、ソロ
のイメージが強い。

松本隆さんがドラムを叩いているのにもびっくりしました。

代表曲を聞いてみたら、40年の古さを感じさせないかっこ良い
音楽でした。

松本さんの背景を知った上で、KinKiへの手紙を読むと、また見方が変わりました。

・・・点と点を線で結ぶと友達になる。
だが、点でも線でもない点線のような人間関係があって。
僕が昔やっていた『はっぴいえんど』なんかがそうだ。
たとえば、ぼくと大瀧さんは、相手が生きてようと死んでようと何も変わらない点線が引かれていて、それはもう永久につづく。
おそらくKinKiの二人も、そんな感じになるのではないか。
僕はKinKiに、青春の壊れやすさとその破片のキラキラ輝く感じと、何度壊されても立ち上がる魂の強さを書いてきた。
その相反する複雑な美しさを忘れずに歌い継いでください。

松本隆


「相手が生きてようと死んでようと何も変わらない点線が引かれていて、それはもう永久につづく。」

生きていようと死んでようと、KinKiとして二人で活動していようと、それぞれが別の道を歩もうと、変わらない。そして永久につづく。

そんな風に受けとめました。

「青春の壊れやすさとその破片のキラキラ輝く感じ」を描き、
10代のKinKiに提供した「硝子の少年」、喜びと悲しみという
相反するテーマで生きていく力強さを歌い、少し大人になった20代前半の二人に提供された「ボクの背中には羽根がある」、
30歳になった二人には、大人の恋愛の別れを描いた「スワンソング」。

節目となる、20周年には、松本さんが描く新たなKinKiの魅力を
引き出す一曲を、提供して頂けるんじゃないかと、楽しみにしています。

それから、少し話は逸れますが、昨日の「スワンソング」を聴いて、
年齢とともに、高音が出なくなって、いつか原曲のキーで歌わなく
なるのかと思うと、寂しく感じました。

歌い方も当時とだいぶ変わってしまっているから、すでに原曲の
「スワンソング」ではないんですけどね。

高音キラキラの歌声の「スワンソング」はもう、CDとDVDでしか
聴けないのか。

一瞬一瞬の輝きや儚さが、そんなところにもあるんだな、と寂しくも
切なく感じました。