夫はタイの空はアメリカと全然違うと言います。

:What a beautiful sky !!!!”

わたしはふと中学時代に教科書に載っていた高村光太郎の詩を思い出しました。



「あどけない話」



智恵子は東京に空が無いという

ほんとの空が見たいという

私は驚いて空を見る

桜若葉の間に在るのは

切っても切れない

むかしなじみのきれいな空だ

どんよりけむる地平のぼかしは

うすもも色の朝のしめりだ

智恵子は遠くを見ながら言う

阿多多羅山の山の上に

毎日出ている青い空が

智恵子のほんとの空だという

あどけない空の話である。

 

15年以上アジアと日本で仕事をし、自分の前世は日本人だという彼にとってアメリカ文化に馴染むわたしとは反対にアメリカは彼にとってはもはや外国だったのかもしれません。