人は、鍛えられるか。シロクマの実験
実験です。
今から5分間、絶対に「シロクマ」のことを考えないでください。
いいですか?
シロクマのことを、決して考えてはいけません。
シロクマという言葉を思い浮かべるのもダメ。
シロクマの姿を思い浮かべるのなんて、もっての他です。
あらためまして、こんばんは。ゆうきゆうです。
春になると、「ゆうきくんって、前葉体に似てるね」と言われたのを思い出し
て微妙に切ない今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
それでは、メルマガ・セクシー心理学の世界からお届けいたします。
◆ 滝に、意味はある?
ときどきテレビで、「滝に打たれている人」が出てきますよね。
修行僧だったり、一般人だったり。
どうして彼らはあんなことをしているのか、常々考えていました。
コタツに入りながら。
彼らは滝に打たれることで、寒さや痛みに耐えています。
わざと自分をイジメるわけです。
あれ、もう、間違いなく、Mなんじゃないか、と。
本人はつらそうに見えますけど、絶対に快感なはずです。
水の冷たさでもゾクゾク、快感でもゾクゾクです。
とはいえ、もちろん中には、Mではないという人もいるでしょう。
だとしたら、彼らはいったい何のためにやっているんでしょう。
というか、あの行為に意味はあるんでしょうか。
実際にインタビュアーが聞いてみると、彼らは「精神を鍛えるため」「自分の
心を律するため」と言っています。
いや、でも。
あんなことをして、本当に精神が鍛えられるんでしょうか。
というか何をもって、「精神が鍛えられた」というのでしょうか。
当然ですが、実生活で役に立たなければ意味がありません。
たとえば滝に打たれれば打たれるほど、
「突然のリストラ」や「女の子にフラれる」などの、実生活における精神的な
ショックを受けても、大丈夫でいられたりするものなのでしょうか。
「あー、滝に打たれてたからフラれても大丈夫だわー。危ない危ない」
みたいな。
であれば尊敬します。
そんなことを思っていたら、こんな心理実験がありました。
◆ シロクマ禁止の実験。
実験者たちは、被験者たちに、
「5分間、シロクマのことを絶対に考えないでください」と言いました。
まさに、このメルマガの冒頭と同じことをさせたわけです。
これ、あなたはいかがでしたでしょうか。
たぶん、恐ろしく難しいことだったはずです。
シロクマの姿が、何度となく頭の中を占領したのではないでしょうか。
もちろん、自分もやってみたのですが。
シロクマたちが何十頭と現れ、ダンスパーティを行い始め、ビンゴゲームが大
盛り上がりになったところで5分がたちました。
自分でも、ムリだと思いました。ちなみにビンゴの景品はシャケでした。
シロクマがシャケを食べてるかは分かりません。
いずれにしても、「考えるな」というのは、とても難しいこと。
人間は、禁止すればするほど、ついそれを考えてしまうものです。
これを心理的リアクタンス(抵抗)と言います。
実際にこの被験者たちも、かなり苦労していました。
そしてこの「シロクマ禁止」の直前と直後で、被験者たちに、
「ハンドグリップをどれだけ長く握っていられるか」
という作業をやらせたのです。
ある意味、とても集中力と根性のいる作業です。
このとき、「シロクマ禁止」によって、グリップを握っていられる時間は、大
きく短縮されてしまいました。
「考えるな!」というのは、精神的・肉体的に大きな疲労だったのです。
まぁ、ここまではあなたも納得できることでしょう。
さて、ここからがメイン。
実験者は、被験者のうち半分に、
「これから2週間、ダラけたりせず、常に姿勢をよくして生活してください」
などのように指導しました。
意識を張り詰め、自分を厳しく戒めるように伝えたわけです。
また残りの半分には、「いつも通り生活してください」と言いました。
そして。
また2週間後に、まったく同じように、
「グリップ」⇒「シロクマ禁止で5分間」⇒「グリップ」
という作業をやらせました。
この結果、どうなったと思いますでしょうか。
実は「常に姿勢をよくするように」と言われた被験者たちは、「シロクマ禁止」
のあとも、グリップを同じくらい長く握ることができるようになったのです。
逆に何も指導しなかったグループは、変わらずシロクマ禁止によって、グリッ
プの時間は短くなってしまいました。
すなわち。
「意識を張り詰め、自分に厳しく生活させると、『禁止による疲労』が減り、
集中力が長く保てる」
ということ。
◆ 鍛えることで、意味はあった?
実際、普段の生活では、たくさんの「ストレス」があるものです。
たとえば、人間関係の悩み。恋愛での悩み。
そのときに仕事や勉強をさせると、誰もが、
「そのこと考えないで、仕事に集中しよう」と思います。
しかしこのシロクマの実験でも分かるように、そう思うほど、そのことについ
て考えてしまうもの。
その結果疲労し、作業への集中力は大きくダウンしてしまいます。
ただそれは、この実験のように、「常に意識を張り詰めて、姿勢を良くする」
という行動を2週間行わせることによって「鍛える」ことができたわけです。
そう考えますと。
実際に滝に打たれる修行や、座禅を続ける修行などは、この「意識を張り詰め、
何があっても姿勢を正す」という意味では通じるものがあります。
すなわちこれを日常的に繰り返していれば、確かに集中力は高くなり、ストレ
スへの耐性は強くなる、と言うことができるわけです。
ただまぁ、個人的に、ストレス耐性だけのために、滝に打たれたりするのはイ
ヤですけども。
◆ ただ、背筋を伸ばすだけでも。
とはいえ、滝に打たれなくても、この実験のように、
「意識を張り詰め、姿勢を正す」
だけでも、十分にストレスに強くなり、集中力はアップするというのは確かな
こと。
実際にストレスを感じたり、疲れてしまったとき、人はつい体がダランとして、
姿勢が悪くなってしまうもの。
このままで「考えちゃダメだ! 仕事や勉強に集中しないと!」と思っても、
それはこの実験のように、さらなる疲労を生むだけで、悪循環です。
こんなときは、「まず姿勢を正すこと」。
すごくシンプルですが、それだけでも、ストレスや今の悩みにたいして強くな
り、集中することができるのです。
あなたが電車に乗っているなら、一駅だけでもいいので、「背筋を伸ばす」と
いうことを意識してみてください。
本当にこれだけでも、毎日の気持ちは大きく変わるはずです。
-----------------------------------
◆ 今回のまとめ。
-----------------------------------
○ 滝の修行は、心理学的に意味はあったみたいです。
○ ストレスを感じたときは、まずは姿勢を正すこと。
これこそがセクシーメソッド『ストレート・フラッシュ』!
悩んでいるときは、とりあえず体だけでも、まっすぐ伸ばしてみること。
それだけで、悩みを流す(フラッシュ)ことができるものですよ。
◆ さいごに。
というわけで、滝の修行とストレスの話、いかがでしたでしょうか。
ちなみに自分は昔、一度だけ、お寺で座禅を組んでみたことがあります。
煩悩を払う。
セクシーなことを考えてはいけない。
そう思えば思うほど、頭の中にたくさんの女王さまが現れました。
スゴかったです。
生まれて初めて接するレベルの量の女王がいました。
座禅によって、世界が花開きました。(マイナスの意味で)
するとその思考がお坊さんに伝わったのでしょう。
後ろから、あの棒でピシッとやられました。
そのとき、ちょうど女王のムチを思い描いていました。
げ、げ、現実化!?
本気でそう思いました。ちょっぴり感じました。
とても危険な体験でした。
座禅って人によっては毒にも快感にもなりえることを心から感じつつも、今夜
もここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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今から5分間、絶対に「シロクマ」のことを考えないでください。
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シロクマのことを、決して考えてはいけません。
シロクマという言葉を思い浮かべるのもダメ。
シロクマの姿を思い浮かべるのなんて、もっての他です。
あらためまして、こんばんは。ゆうきゆうです。
春になると、「ゆうきくんって、前葉体に似てるね」と言われたのを思い出し
て微妙に切ない今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
それでは、メルマガ・セクシー心理学の世界からお届けいたします。
◆ 滝に、意味はある?
ときどきテレビで、「滝に打たれている人」が出てきますよね。
修行僧だったり、一般人だったり。
どうして彼らはあんなことをしているのか、常々考えていました。
コタツに入りながら。
彼らは滝に打たれることで、寒さや痛みに耐えています。
わざと自分をイジメるわけです。
あれ、もう、間違いなく、Mなんじゃないか、と。
本人はつらそうに見えますけど、絶対に快感なはずです。
水の冷たさでもゾクゾク、快感でもゾクゾクです。
とはいえ、もちろん中には、Mではないという人もいるでしょう。
だとしたら、彼らはいったい何のためにやっているんでしょう。
というか、あの行為に意味はあるんでしょうか。
実際にインタビュアーが聞いてみると、彼らは「精神を鍛えるため」「自分の
心を律するため」と言っています。
いや、でも。
あんなことをして、本当に精神が鍛えられるんでしょうか。
というか何をもって、「精神が鍛えられた」というのでしょうか。
当然ですが、実生活で役に立たなければ意味がありません。
たとえば滝に打たれれば打たれるほど、
「突然のリストラ」や「女の子にフラれる」などの、実生活における精神的な
ショックを受けても、大丈夫でいられたりするものなのでしょうか。
「あー、滝に打たれてたからフラれても大丈夫だわー。危ない危ない」
みたいな。
であれば尊敬します。
そんなことを思っていたら、こんな心理実験がありました。
◆ シロクマ禁止の実験。
実験者たちは、被験者たちに、
「5分間、シロクマのことを絶対に考えないでください」と言いました。
まさに、このメルマガの冒頭と同じことをさせたわけです。
これ、あなたはいかがでしたでしょうか。
たぶん、恐ろしく難しいことだったはずです。
シロクマの姿が、何度となく頭の中を占領したのではないでしょうか。
もちろん、自分もやってみたのですが。
シロクマたちが何十頭と現れ、ダンスパーティを行い始め、ビンゴゲームが大
盛り上がりになったところで5分がたちました。
自分でも、ムリだと思いました。ちなみにビンゴの景品はシャケでした。
シロクマがシャケを食べてるかは分かりません。
いずれにしても、「考えるな」というのは、とても難しいこと。
人間は、禁止すればするほど、ついそれを考えてしまうものです。
これを心理的リアクタンス(抵抗)と言います。
実際にこの被験者たちも、かなり苦労していました。
そしてこの「シロクマ禁止」の直前と直後で、被験者たちに、
「ハンドグリップをどれだけ長く握っていられるか」
という作業をやらせたのです。
ある意味、とても集中力と根性のいる作業です。
このとき、「シロクマ禁止」によって、グリップを握っていられる時間は、大
きく短縮されてしまいました。
「考えるな!」というのは、精神的・肉体的に大きな疲労だったのです。
まぁ、ここまではあなたも納得できることでしょう。
さて、ここからがメイン。
実験者は、被験者のうち半分に、
「これから2週間、ダラけたりせず、常に姿勢をよくして生活してください」
などのように指導しました。
意識を張り詰め、自分を厳しく戒めるように伝えたわけです。
また残りの半分には、「いつも通り生活してください」と言いました。
そして。
また2週間後に、まったく同じように、
「グリップ」⇒「シロクマ禁止で5分間」⇒「グリップ」
という作業をやらせました。
この結果、どうなったと思いますでしょうか。
実は「常に姿勢をよくするように」と言われた被験者たちは、「シロクマ禁止」
のあとも、グリップを同じくらい長く握ることができるようになったのです。
逆に何も指導しなかったグループは、変わらずシロクマ禁止によって、グリッ
プの時間は短くなってしまいました。
すなわち。
「意識を張り詰め、自分に厳しく生活させると、『禁止による疲労』が減り、
集中力が長く保てる」
ということ。
◆ 鍛えることで、意味はあった?
実際、普段の生活では、たくさんの「ストレス」があるものです。
たとえば、人間関係の悩み。恋愛での悩み。
そのときに仕事や勉強をさせると、誰もが、
「そのこと考えないで、仕事に集中しよう」と思います。
しかしこのシロクマの実験でも分かるように、そう思うほど、そのことについ
て考えてしまうもの。
その結果疲労し、作業への集中力は大きくダウンしてしまいます。
ただそれは、この実験のように、「常に意識を張り詰めて、姿勢を良くする」
という行動を2週間行わせることによって「鍛える」ことができたわけです。
そう考えますと。
実際に滝に打たれる修行や、座禅を続ける修行などは、この「意識を張り詰め、
何があっても姿勢を正す」という意味では通じるものがあります。
すなわちこれを日常的に繰り返していれば、確かに集中力は高くなり、ストレ
スへの耐性は強くなる、と言うことができるわけです。
ただまぁ、個人的に、ストレス耐性だけのために、滝に打たれたりするのはイ
ヤですけども。
◆ ただ、背筋を伸ばすだけでも。
とはいえ、滝に打たれなくても、この実験のように、
「意識を張り詰め、姿勢を正す」
だけでも、十分にストレスに強くなり、集中力はアップするというのは確かな
こと。
実際にストレスを感じたり、疲れてしまったとき、人はつい体がダランとして、
姿勢が悪くなってしまうもの。
このままで「考えちゃダメだ! 仕事や勉強に集中しないと!」と思っても、
それはこの実験のように、さらなる疲労を生むだけで、悪循環です。
こんなときは、「まず姿勢を正すこと」。
すごくシンプルですが、それだけでも、ストレスや今の悩みにたいして強くな
り、集中することができるのです。
あなたが電車に乗っているなら、一駅だけでもいいので、「背筋を伸ばす」と
いうことを意識してみてください。
本当にこれだけでも、毎日の気持ちは大きく変わるはずです。
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◆ 今回のまとめ。
-----------------------------------
○ 滝の修行は、心理学的に意味はあったみたいです。
○ ストレスを感じたときは、まずは姿勢を正すこと。
これこそがセクシーメソッド『ストレート・フラッシュ』!
悩んでいるときは、とりあえず体だけでも、まっすぐ伸ばしてみること。
それだけで、悩みを流す(フラッシュ)ことができるものですよ。
◆ さいごに。
というわけで、滝の修行とストレスの話、いかがでしたでしょうか。
ちなみに自分は昔、一度だけ、お寺で座禅を組んでみたことがあります。
煩悩を払う。
セクシーなことを考えてはいけない。
そう思えば思うほど、頭の中にたくさんの女王さまが現れました。
スゴかったです。
生まれて初めて接するレベルの量の女王がいました。
座禅によって、世界が花開きました。(マイナスの意味で)
するとその思考がお坊さんに伝わったのでしょう。
後ろから、あの棒でピシッとやられました。
そのとき、ちょうど女王のムチを思い描いていました。
げ、げ、現実化!?
本気でそう思いました。ちょっぴり感じました。
とても危険な体験でした。
座禅って人によっては毒にも快感にもなりえることを心から感じつつも、今夜
もここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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