歌わない男。最終章。 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

歌わない男。最終章。

(少し追記しました)

みなさまこんばんは。ゆうきゆうです。

さてあなたは、この男性を覚えていますでしょうか。








「当分の間、歌いません!」という張り紙を出し、堂々とただ新橋の街で立ちつくしていた、
あのミュージシャンです。

果たして歌っていないカレをミュージシャンと呼んでいいのか分かりませんが、
とにかくかの男性です。



僕はつい先日、再び用事があり、新橋駅に立ち寄りました。


カレは、今は何をしているだろう。
もうそろそろ、歌っているだろうか。

そう思いながらホームから外を見たときです。


新橋1

あれは、まさか。


僕は大急ぎで駆け寄ります。

新橋2

まさか。


なんていうか、南極物語でタロとジロを見つけた隊員の気持ちって、
こういう気持ちなんでしょうか。




新橋3

まさか!



………。


新橋4

いまだに、歌ってませんでした。



微妙に服装が冬バージョンになっている以外、何の変化もありませんでした。

この人の配っているチラシをもらって(もちろん無料)読んでみると、
「私は世界平和のためにうんぬん」
等、ほんの少し想像通りな文面が並んでいました。


カレの目的は、いまだに達成されていないようです。

こうなってくると、逆に聴きたい。
歌わないことが世界平和のための運動になる価値のある歌声。

いったいどれだけスゴイんでしょうか。

なんていうか、このカレを誘って強引にカラオケにでも行きたい。

浜崎あゆみとか倖田來未とか歌い出したらどうしよう。


いずれにしても、新橋でカレの歌声を聴くことは、果たして僕たちにできるのでしょうか。

ただ精神科的に思うのは、やはりちょびっと誇大的なところがあるのかな、と。
自分が歌わないことで、それだけの影響力がある、みたいな気持ちがあるのかもしれません。

自分も「当分の間、メルマガ・ブログを書きません!」とか言ったらどうなるんだろう。
「どうぞどうぞ」と言われそうです。
そして泣きながら「やっぱウソ」とか言うだろうと思います。

そんなことを思いながら、僕はこうして今を生きています。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。