来て、触って。命令の二重構造
ど ち ら の 手 で も 構 い ま せ ん。
片 手 を あ げ て、
そ の 手 で も う 一 方 の 手 を な で て み て く だ さ い。
……できましたか?
こんばんは。ゆうきゆうです。
今夜はすごくシンプルにメルマガ・セクシー心理学から、心理学テクニックをお届けします。
さて、あなたは最初の指示、いかがでしたでしょうか。
これに何の意味があるんだろう…と思った方もいたでしょう。
これ、「やった」か「やってない」かを教えてください。
「やったよ」という人は、今回の心理技術にハマってしまった可能性が大です。
実は。
アメリカの心理学者でもあるコーエンによると、
「命令は、2つ重ねることによって、人に与える影響力は格段に強くなる」そうです。
彼はこの方法を『命令の二重構造』と呼んでいます。
普通に考えたら、逆だと思いませんか?
1つのお願いすら聞いてもらえるか分からないときに、2つも言ったら、より相手は抵抗するような感じがしませんでしょうか。
しかし、事実は逆なのです。
たとえば、自分の近くに座って欲しいなら、
「ねぇ、ここに座って」とだけ言うよりも、
「ねぇ、こっちに来て、ここに座って」と言った方が、承諾率が上がるのです。
「ここに座って」だけ、もしくは「こっちに来て」だけだと、「え、何で?」と思われてしまいます。
またはOKするにしても、「え、どうしようかなぁ…」と迷いを生じさせてしまいます。
しかし「こっちに来て、ここに座って」の場合は違います。
まず「こっちに来て」という命令を受け、そして抵抗する間もなく、当然のように次の命令がたたみかけられます。
すると文のメインは後の文に移りますので、そのときに最初の命令はいつのまにか「それが当然」という雰囲気に感じます。
ここでもし抵抗するとなると、「そっちに行くけど、そこに座らない」となりますので、少しおかしなことになります。
また、前者に従うのなら後者にも従わないのは不自然。
いずれにしても、抵抗力をなくし、無意識に「従わなければいけないのかな…」
という気持ちになってくるのです。
矢が1本だけ飛んできたらよけるのは比較的カンタンですが、いっぺんに2本飛んできたらどうでしょうか。
1本目に注意しようとした瞬間に、2本目が来る。
「え、2本目も!?」と思った瞬間にスキが出て、1本目がすでに刺さってしまいます。
すると自然、2本目も刺さってしまうというわけです。
また、「こっちに来て」だけなら「イヤ」のひと言で済みますが、「こっちに来て、ここに座って」なら、「イヤ」と言ったとしても、「え、どっちがイヤ?」ということになり、少し面倒なことになります。
そのため無意識に、どっちもOKしてしまうわけです。
「Aだけ」よりも、「AとB」と並んだ方が、相手はOKしやすくなるのです。
「いとしい」と言われるだけだと信じられませんが、
「いとしさと切なさと心強さと」と言われたら、
「あぁ、なんかそういうものなんだ」と思えるようなものです。
たとえが違いますか。
◆ 最初の行動は。
というわけで、最初の命令。
「片手をあげて、その手でもう一方の手をなでてみてください。」
これも、命令の二重構造です。
「片手をあげてください」だけや、
「片手でもう一方の手をなでてみてください」だけでは、
「え、面倒くさい」となるはず。
一気にたたみかけることによって、より「やるのが当然」という雰囲気を作るわけですね。
ちなみにこの「片手で片手をなでる」というのは、最近発見した「意外に気持ちいい自己愛撫」です。
手の甲はもちろんなんですが、手のひらを軽くなでると、なんていうか、くすぐったいような素敵な気分になれます。
あなたにもこの悦びが伝われば幸いです。
………。
あぁ、なんていうか人生が切ない。
◆ 権威があるかないか。
ちなみにこの「命令の二重構造」。
コーエンによると、相手にたいして権威的な雰囲気を発しているほど、相手は従いやすくなるそうです。
すなわち「やってないよ」という方は、たぶん、ゆうきゆうにたいしてあまり権威性を感じていない可能性が高いです。
そりゃ、こんなバストバスト言ってる人間に権威性感じなくて当然だと思います。
泣きながら認めます。
じゃあもう、どうせなら、この道を究めよう。
そうすれば権威性も出るかもしれません。
いつか、東京バスト大学教授(美乳学)にでもなろうと思います。
略して胸授。
………。
あぁ、しばらくバストネタはお休みしようと思っていたのに、気がつくとまた書いてしまっていました。
これもう、ダメなんじゃないか。自分。
ある意味、禁煙できない人に近いような気がします。
切なさ乱れうちになりつつも話を続けます。
◆ 応用はいくらでも。
いずれにしても、この命令の美乳構造、もとい、命令の二重構造は、日常生活
でいくらでも応用できます。
×「もう一軒だけ行かない?」
⇒○「あと少し散歩して、もう一軒だけ行かない?」
×「良かったら、お茶飲もうよ」
⇒○「良かったら、少し座って、お茶飲もうよ」
×「来週、会ってくれませんか?」
⇒○「来週、会って、お話しませんか?」
×「お手元の資料の、3ページ目をごらん下さい」
⇒○「お手元の資料を開いて、3ページ目をごらん下さい」
もちろんメールでも使えますので、何かのお願いの際には、どうか覚えておいてくださいね。
-----------------------------------
◆ 今回のまとめ。
-----------------------------------
○ 命令は、一つだけよりも、二つ連続した方が、OKされる率は高まる。
これこそがセクシーメソッド『2本の矢』!
1本だけでは折れてしまう矢も、2本重なれば、折れにくくなるんですよ。
◆ おまけ。
というわけで、命令の二重構造の話、いかがでしたでしょうか。
ちなみに言うまでもありませんが、最初に入れる命令は「当然の行動」です。
「歩いて→次の店に行く」など、後者の行動をするからには当然含まれることを命令にしてください。
これを、
「あと少しバク転して、もう一軒だけ行かない?」
「少し人生に挫折して、お茶飲もうよ」
というように、前者があまりに脈絡のない行動だと、メインの命令まで変態色に染まってしまいますので注意してください。
また命令は「二重」が限界のようです。
3つ入れると危険です。
「お手元の資料を触って、開いて、3ページ目をごらん下さい」
というようになると「しつこい」と感じられますので注意してください。
ちなみに、少し昔の富士通のキャッチコピーで、
「来て見て触って、富士通のお店」
というものがあったのをご存じでしょうか。
そう考えると、これはちょっと3重の命令でしつこいので、伝わりにくかったのかなぁ、と思います。
「来て、触って。」
くらいが良かったのかなぁ、と。
微妙にセクシーで、さらに客が増えるようにも思えます。
………。
何を聞いてもセクシー変換する自分に目眩を覚えつつも、今夜もセクシー心理学を店じまいにしたいと思います。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
●うちのサイトも、ぜひクリックして、見てみてください。(二重構造)
⇒ http://sinri.net/
●セクシー心理学GOLDでは、
「人を癒す一番の方法」を扱ってます。
過去のバックナンバープレゼントもありますので、ぜひぜひご覧くださいね。
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実は。
アメリカの心理学者でもあるコーエンによると、
「命令は、2つ重ねることによって、人に与える影響力は格段に強くなる」そうです。
彼はこの方法を『命令の二重構造』と呼んでいます。
普通に考えたら、逆だと思いませんか?
1つのお願いすら聞いてもらえるか分からないときに、2つも言ったら、より相手は抵抗するような感じがしませんでしょうか。
しかし、事実は逆なのです。
たとえば、自分の近くに座って欲しいなら、
「ねぇ、ここに座って」とだけ言うよりも、
「ねぇ、こっちに来て、ここに座って」と言った方が、承諾率が上がるのです。
「ここに座って」だけ、もしくは「こっちに来て」だけだと、「え、何で?」と思われてしまいます。
またはOKするにしても、「え、どうしようかなぁ…」と迷いを生じさせてしまいます。
しかし「こっちに来て、ここに座って」の場合は違います。
まず「こっちに来て」という命令を受け、そして抵抗する間もなく、当然のように次の命令がたたみかけられます。
すると文のメインは後の文に移りますので、そのときに最初の命令はいつのまにか「それが当然」という雰囲気に感じます。
ここでもし抵抗するとなると、「そっちに行くけど、そこに座らない」となりますので、少しおかしなことになります。
また、前者に従うのなら後者にも従わないのは不自然。
いずれにしても、抵抗力をなくし、無意識に「従わなければいけないのかな…」
という気持ちになってくるのです。
矢が1本だけ飛んできたらよけるのは比較的カンタンですが、いっぺんに2本飛んできたらどうでしょうか。
1本目に注意しようとした瞬間に、2本目が来る。
「え、2本目も!?」と思った瞬間にスキが出て、1本目がすでに刺さってしまいます。
すると自然、2本目も刺さってしまうというわけです。
また、「こっちに来て」だけなら「イヤ」のひと言で済みますが、「こっちに来て、ここに座って」なら、「イヤ」と言ったとしても、「え、どっちがイヤ?」ということになり、少し面倒なことになります。
そのため無意識に、どっちもOKしてしまうわけです。
「Aだけ」よりも、「AとB」と並んだ方が、相手はOKしやすくなるのです。
「いとしい」と言われるだけだと信じられませんが、
「いとしさと切なさと心強さと」と言われたら、
「あぁ、なんかそういうものなんだ」と思えるようなものです。
たとえが違いますか。
◆ 最初の行動は。
というわけで、最初の命令。
「片手をあげて、その手でもう一方の手をなでてみてください。」
これも、命令の二重構造です。
「片手をあげてください」だけや、
「片手でもう一方の手をなでてみてください」だけでは、
「え、面倒くさい」となるはず。
一気にたたみかけることによって、より「やるのが当然」という雰囲気を作るわけですね。
ちなみにこの「片手で片手をなでる」というのは、最近発見した「意外に気持ちいい自己愛撫」です。
手の甲はもちろんなんですが、手のひらを軽くなでると、なんていうか、くすぐったいような素敵な気分になれます。
あなたにもこの悦びが伝われば幸いです。
………。
あぁ、なんていうか人生が切ない。
◆ 権威があるかないか。
ちなみにこの「命令の二重構造」。
コーエンによると、相手にたいして権威的な雰囲気を発しているほど、相手は従いやすくなるそうです。
すなわち「やってないよ」という方は、たぶん、ゆうきゆうにたいしてあまり権威性を感じていない可能性が高いです。
そりゃ、こんなバストバスト言ってる人間に権威性感じなくて当然だと思います。
泣きながら認めます。
じゃあもう、どうせなら、この道を究めよう。
そうすれば権威性も出るかもしれません。
いつか、東京バスト大学教授(美乳学)にでもなろうと思います。
略して胸授。
………。
あぁ、しばらくバストネタはお休みしようと思っていたのに、気がつくとまた書いてしまっていました。
これもう、ダメなんじゃないか。自分。
ある意味、禁煙できない人に近いような気がします。
切なさ乱れうちになりつつも話を続けます。
◆ 応用はいくらでも。
いずれにしても、この命令の美乳構造、もとい、命令の二重構造は、日常生活
でいくらでも応用できます。
×「もう一軒だけ行かない?」
⇒○「あと少し散歩して、もう一軒だけ行かない?」
×「良かったら、お茶飲もうよ」
⇒○「良かったら、少し座って、お茶飲もうよ」
×「来週、会ってくれませんか?」
⇒○「来週、会って、お話しませんか?」
×「お手元の資料の、3ページ目をごらん下さい」
⇒○「お手元の資料を開いて、3ページ目をごらん下さい」
もちろんメールでも使えますので、何かのお願いの際には、どうか覚えておいてくださいね。
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◆ 今回のまとめ。
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○ 命令は、一つだけよりも、二つ連続した方が、OKされる率は高まる。
これこそがセクシーメソッド『2本の矢』!
1本だけでは折れてしまう矢も、2本重なれば、折れにくくなるんですよ。
◆ おまけ。
というわけで、命令の二重構造の話、いかがでしたでしょうか。
ちなみに言うまでもありませんが、最初に入れる命令は「当然の行動」です。
「歩いて→次の店に行く」など、後者の行動をするからには当然含まれることを命令にしてください。
これを、
「あと少しバク転して、もう一軒だけ行かない?」
「少し人生に挫折して、お茶飲もうよ」
というように、前者があまりに脈絡のない行動だと、メインの命令まで変態色に染まってしまいますので注意してください。
また命令は「二重」が限界のようです。
3つ入れると危険です。
「お手元の資料を触って、開いて、3ページ目をごらん下さい」
というようになると「しつこい」と感じられますので注意してください。
ちなみに、少し昔の富士通のキャッチコピーで、
「来て見て触って、富士通のお店」
というものがあったのをご存じでしょうか。
そう考えると、これはちょっと3重の命令でしつこいので、伝わりにくかったのかなぁ、と思います。
「来て、触って。」
くらいが良かったのかなぁ、と。
微妙にセクシーで、さらに客が増えるようにも思えます。
………。
何を聞いてもセクシー変換する自分に目眩を覚えつつも、今夜もセクシー心理学を店じまいにしたいと思います。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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