1回で、終わり? 単純接触の原理。 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

1回で、終わり? 単純接触の原理。

こんばんは。ゆうきゆうです。
沈思黙考(ちんしもっこう)ってすごくセクシーな言葉だと思う今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
「悶々と沈思黙考」で早口言葉になりそうです。


それはそれとして、お知らせです。

まぐまぐで行われている「メルマガ大賞」。

このセクシー心理学のメルマガ、その中にノミネートしていただきました!

これを読んでくださっているあなたのおかげです!
ありがとうございます~!

もし今年、このセクシー心理学で1秒でも笑っていただけたり、一瞬でも「読んでて良かった」と感じることがありました方は、こちらから投票していただけると嬉しいです。

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 URL ⇒ http://www.mag2.com/events/mag2year/2006/

 こちらで、「恋愛・結婚」からプルダウンで「セクシー心理学」。

 そして最下部、「セクシー心理学」、ID「0000034430」で投票ください。

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「読まなきゃ良かった」という方も、投票しつつ苦情をお書きいただければ幸いです。

そんなこんなで、今夜もセクシー心理学の世界をお届けいたします。


◆ 警察での奇跡。

最近、警察に行きました。
いえ、「ついに逮捕された」とかではなく、精神科医の仕事の関係で、です。


警察に関わるのはこれで3回目。

今までの2回目は、
マヤ先生が脅迫メールを受けたときと、マヤ先生が泥棒に入られたとき。

  ・脅迫メール編 ⇒ http://sinri.net/nikki1.htm
  ・泥棒に入られる編 ⇒ http://sinri.net/nikki37.htm


………。
思い返すと、ロクな体験がありません。

そう考えると、普通に警察署に来たのは、生まれてはじめてかもしれません。
あぁ。僕って真人間に近づいた。
そう思うと少しだけ感無量です。

警察署に入ると、厳しそうな顔をした刑事さんたちが、僕にあいさつをしてく
れました。

「はじめまして。本日はよろしくお願いいたします」
「あ、よろしくお願いいたします」

そして、仕事上必要な書類を出す自分。

そのときです。

奇跡は起こりました。


書類と一緒に、たまたま自分がこちらのセクシー心理学での資料として読んでいた本が、カバンから落ちたのです。

その本の題名が。



『バレないウソのつき方』



固まる僕。
無言でそれを見つめる刑事さんたち。


………。

え、詐欺罪で逮捕?

本気でそんな考えが頭をよぎりました。

自分が読んでいる本はたくさんあるのに、まさか、選びに選んでこの本が。

これがクリスマスの奇跡でしょうか。(←違う)

僕と警察が関わると、必ずといっていいほどこうなります。


何にしても、この気まずい状況を、何とかしなければ。
必死に頭を働かせる僕。

そして、本を急いで拾いながら、こう言いました。


ユウ「……いや、いつもじゃないんですよ?」



何がだ。

今から思うと、本当に冷静にそうツッこめます。

いつもじゃないって、時には使うのか、と。

その日の仕事中、刑事さんの目がさらに厳しくなった気がしました。
僕はこうして今日も生きています。



◆ バレないウソのつき方。

あまりにこのエピソードが泣けるので、そのできごとを昇華させたい。

そんな気持ちから、今回はさまざまな「ウソ」の研究によって導き出されたテクニックを、あなたにお教えしましょう。

今回のテーマは、まさに「バレないウソのつき方」です。

実際に心理学では、こんな実験があります。


実験者は被験者たちに、ある商品の説明文を、

A「1回だけ見せた」
B「2回にわたって見せた」

としました。

このとき、Bの「2回にわたって見せた」場合の方が、被験者たちが、「この商品説明は本当である」と信じた率が高かったのです。


また同じように、「見せる回数が上がるほど、情報の信憑性は上がる」という実験もあります。

これはいったい、どうしてなのでしょうか?

心理学では「単純接触の原理」というものがあります。


たとえばある人と何度も会っていると、その人への好感度はずんずん上がっていくことを言います。

最初は「どうでもいい」と思っていたタレントも、何度もテレビで見ていると、「いいかも…」と思えてくることを言います。

そしてこれは、「情報でも同じである」ということが証明されたわけです。



◆ 衝撃の真実。

ここで、衝撃的な事実を教えましょう。


実は、僕は女なんです。

今年で19歳になりました。

趣味はショッピング。

将来の夢は、お嫁さんになって、あたたかな嫁姑戦争を繰り広げることです。



………。

たぶんみなさんは、「何を言ってるんだこの生きものは」と思われると思います。

明らかに「これはウソ」と思うはずです。

これは、今までさんざん、自分が男であるエピソードを話してきたからです。

情報に接する回数に明らかに差があるため、「女である方が間違い」と考えたわけです。

しかし、「どうしてウソなの? ゆうきゆうが男であることを、論理的に証明してください」と言われたら、結構むずかしいのではないでしょうか。

たとえ実際に会った方でも、「本当に男である」と証明はできないのではないでしょうか。いやん。


また、たとえば今は「地動説」が当然のごとく信じられていますが、それまでは「天動説」が当たり前の事実でした。

当時の人々がそう信じていた大きな理由は、
「そう決まっているから」「みんながそう言っているから」です。

人の考えというものは、本人が長年接してきた情報の集約そのものなのです。

この地球だって、あなたが聞かされていないだけで、実は巨大なバストなのかもしれません。乳動説。

………。

何度も言えば絶対的な真実になるなら、僕は1万回でも言います。



◆ 本当のことでも、繰り返せ。

しつこいですが、もう一度言いましょう。

「人は、情報を何度も繰り返されるほど、より信じてしまう」。

これはもちろん、ウソをつく場合に非常に有効です。

しかしそれ以上に、あなたが本音を言うときにこそ重要な事実でしょう。

なぜならこれを知らないと、あなたの気持ちを、相手に信じてもらえない可能性もあるからです。
これはかなり悲しい状況になります。

ですので、覚えておいてください。

「大切なことは、必ず2回以上繰り返せ」。

たとえば、あなたが好きな人のことを、誉めたりしたとします。

「○○さんって、本当に綺麗ですよね」
「△△くんってすごく優しいよね」

これにたいして、たいていの日本人は、

「そうかなぁ…」
「そんなことないよ」

と謙遜したり、

「またまたぁ」

と本気にしなかったりすることもあります。

ここで、多くの人は、言葉を止めてしまいます。
でも、それは間違い。

「いや、本当にそう思う!」
「本当にそうだって」
「ううん。ほんとに綺麗だと思うよ」

絶対に、このように「もう一度」ダメ押しをしてください。

これで「2回」伝えたことになります。

これによって、相手は「…あ、そこまで言うからには、本当にそうなんだ…」
と思ってくれるもの。

そしてさらに、話が進み、10分以上たったあとに、

「いや、でもさっきの続きじゃないけど、本当に綺麗だと思うよ」
「やっぱり、本当に優しいよね…」

と言ってみましょう。

これで3回目。

ここまで言って、疑う人はいないでしょう。

「あぁ、この人は本気でそう思ってくれているんだ」

と感じるはずです。

これはもちろん、告白でも同じです。

「本当に好きなんだ」。
「さっき言ったこと、本気だから」。

もちろん1回目で露骨にイヤがられたら2回目以降は危険ですが、そうでなければ、ぜひその場で、2回目・3回目を。
どうせ恥ずかしさは変わらないので、言わなきゃ損です。

覚えておいてくださいね。



◆ 長い付き合いでも、伝えよう。

これは、長い付き合いの恋人や夫婦でも同じ。

「今さら好きだとか、綺麗だとか誉めるのもウソっぽいなぁ…」

と思ったとしても、とにかく2・3回伝えること。

あなた「今さらだけど、いつも本当にありがとう」

 相手「え? どうしたの急に? 何言ってんの?」

あなた「いや、本当にそう思ってるんだ」

 相手「…う、うん…」

一回だけでは「何か意図があるのでは?」と思われるかもしれませんが、2回言えば、やはり「真実」として伝わるものです。

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◆ 今回のまとめ。
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○ 誉め言葉も告白も、1度しか話さないなら、『これはウソです』と言っているのと同じ。

○ 相手に信じてほしければ、2回3回は必ず繰り返せ。


これこそがセクシーメソッド『マウス・トゥ・マウス』。

口からの言葉は、少なくとも「2」回は繰り返すこと。
それだけで、唇と唇が接するほどの深い関係になれるはずですよ。


◆ さいごに。

すべての失敗は、「足りないから」起こります。

伝える回数が足りないから。
自分を磨く時間が足りないから。


もちろん「努力ではどうにもならないこと」も、確かに存在するかもしれません。

しかしそれは、あらゆる努力や行動をしたあとに、はじめて言っていい言葉。


あきらめる前に、あと2回だけ、伝えてみてください。
あと2回だけ、行動してみてください。


「どうしようもない」というのは、それからでも遅くはないんですよ。

(完)


<編集後記>

ちなみにもう一度警察署であの本を落としたら、今度こそ逮捕されると思います。
2回目で信憑性さらにアップ。


そしてよろしければ、ご投票もぜひ。

⇒ http://www.mag2.com/events/mag2year/2006/

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 そして最下部、「セクシー心理学」、ID「0000034430」です。はい。