ゆうきゆう、ラスベガスデビュー。 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

ゆうきゆう、ラスベガスデビュー。

こんばんは。ゆうきゆうです。

今夜もメルマガから、こんな話をお届けします。

◆ 今夜のセクシーは、別の意味で特別編。

まず言っておきます。
今回の話は、いつもとちょっと違います。

たとえばSMAPの大ファンの女の子が、
「コンサートで中居君と目が合っちゃったー!」

小倉優子を大好きな男性が、
「ゆうこりんと半径1メートルの距離にまで近づいたんだー!」

そんな話をすることがありますが、今回の内容は、非常にそれに近いものがあ
ります。

心理学の話がところどころ出てきますが、基本的には一種の「ファンのろけ」
です。

「それでもいいぜ!」
「聞いてあげるわ!」

という方のみ、お読みいただければ幸いです。

◆ 僕の愛を聞いてください。

つい最近、ラスベガスに行ってきました。

そこで念願のデビッド・カッパーフィールドのショーを見に行ってきました。

デビッド・カッパーフィールドというのは、以前にもお話ししたことがあるの
ですが、アメリカのマジシャン。

以前に話したことがあるのですが、
⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000034430/90508258

デビッドは、僕が現在、世界で一番尊敬している人です。

確か10年くらい前に、日本でもテレビスペシャルが放映したことがあるので、
それで知っている方も多いのではないでしょうか。
自分自身、最初に知ったのはそのときです。

それ以来、自分の心、わしづかみです。
デビッドのショーの一番の魅力は、何より彼自身。

目から放つ、強く鋭い眼光。
それでいて、ときどきすごくソフトになる表情。

くわえてショーに音楽と、さらに「意味」をミックスして、演出されるドラマ。

スリル・感動・ユーモア・優しさ・あたたかさ。

無表情なマジシャンが、単なるマジックをして、
「ほら、不思議でしょ?」ではないのです。
それらこそが、彼のショーが自分の心をつかむ、一番の理由なのかな、と。

マジシャン大好き表を作るなら、こんな感じです。

----------------------------------------------------------------------
セロ    ★★
デビッド  ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ナポレオンズ★★★
マギー司郎 ★★★★★
----------------------------------------------------------------------

うん。意外にマギー司郎も好き。


◆ そのショーに、ついに僕が。

はい。
愛を語っているウチに長くなりましたが、ここから本題です。

今回、僕はついに本場・ラスベガスで、彼のショーを見ました。

そしてそして!
何と舞台で彼と共演したのです!
ゆうきゆうが、ついにラスベガスの舞台で、デビューしたのです!

………というと、うん。アレですが。

単に観客の一人として呼ばれただけです。はい。ランダムに。

そもそも彼は、自分のショーで、観客を多く参加させます。

心理学では「インバルブメント(自我関与)効果」と言って、観客を巻き込み、
一体化させることは、見ている人の気持ちをより高めることにつながります。

ですのでみなさんも、デートの場所を決めるときや、仕事の内容を決めるとき
は、できるかぎり、「あなたはどう思います?」「これで大丈夫?」と聞いた
方がいいです。
たとえ答えがほとんど決まっていても、最終確認として聞いてください。

これによって、相手はその話にたいして、より歩み寄りの気持ちを見せるはず
です。

うん。
今回の「心理的」部分はこれで終了です。すみません。

あとはちょっぴり「セクシー」部分です。

◆ サクラ? それとも…!?

話を戻します。

彼のマジックの中には、「予言」というものがあります。
観客を5人くらい選び、一人一人に、何かの数字や言葉を言ってもらう。

そして言われた言葉は、実はすでに用意された紙に書いてあった………。


そんなマジックです。

このマジックを見た人は、誰もが一度は「サクラなのでは?」と考えるはず。
僕自身も、ちょっとそんなことを考えてしまったことがありました。

そのため彼は、客席に向かってフリスビーを投げて、それを受け取った人を参
加者にします。

「フリスビーなら、ランダムに飛ぶから、当たった人はサクラじゃないんだよ」

という意味なのかもしれません。

でも、

「それでも何とかしてうまくサクラに飛ぶようにしている」とか、
「もしかして全員がサクラなのでは?」

という疑念だってまだ残ります。

すなわち、本当に普通の観客は、その「参加者」になることはできない…。
僕は正直、そんな風に考えていました。

しかし!です。
何と自分自身が、そのフリスビーを受け取ったのです。

いえ、まぁ。
本当は受け取ったのは、自分の後ろに座っていた子供だったんですが。

そしてその子供は、恥ずかしがって、前の方にフリスビーを捨てたんです。
それがたまたま自分の足下に落ちた、という。

うん。
補欠合格。
そんな気持ちでした。

それでもとにかく、僕が資格を得たことに間違いはありません。

デビッドは、僕に立つように言いました。
僕は慌てます。
緊張することは少ない自分ですが、このときはなんだか、足がガクガクしまし
た。

◆ 予言は果たして当たるのか!?

僕に向かって、デビッドは言いました。

「1~50のうち、好きな数字を2つ言ってください」

ただでさえヒアリング力のない自分。
僕は思い切り聞き取れず、3回ほど聞き返して、やっと理解しました。
ここから先、すべての会話を、あますところなく3回聞き返していたと思って
いただけると嬉しいです。

とにかく僕は、その質問に、とりあえず「7と18」と答えました。

すると彼は、ステージにあるボードに7と18と書きます。

さらに、彼は次に、

「When was the last time you got busy?」

と聞いてきました。
普通に考えたら、「最後に忙しかったのはいつですか?」となります。

僕は、つたない英語で、

「スリー・イヤーズ・アゴー!」

と答えました。
そのくらいが一番ハードだった気がします。

するとそれを聞いた後、彼は言いました。

「I mean with your partner.」


………。

「busy with ○○」というのは、慣用表現で「○○とそういうことをする」と
いう意味になります。

彼は言いました。

「He is the guy who haven't got an affair for three years.」

すなわち自分は、「3年間、女性とそういうことをしていない男」という意味
に。

なんか、みんな大ウケ。

そしてそのまま観客席から舞台へ呼ばれます。

「カモン! スリー・イヤーズ・ガイ!」

観客たち、さらに大ウケ。

あぁ。
日本にいるお母さん。

僕は今、デビッドにイジられてます。

憧れのデビッドとの初コンタクトが、こんなネタ。

これは僕のセクシーオーラによるものなのでしょうか。
無意識に「そういうネタが似合いそうな東洋人」と思われたんでしょうか。

そんなことを思いつつ、僕は舞台に上がりました。

そして舞台には、当初からずっと密閉された箱が用意されていまして。
僕がその箱をカギで開け、中にあった紙とテープを取り出す…という流れでし
た。

ちなみにそのカギを開ける際も、

「さぁっ! 気持ちをぶつけるかのように穴に突っ込んで…!」
「そのまま、グリグリっと回して………!」

と言われました。

うん。
そっち系のネタ、大全開。

観客、すさまじくウケてます。

あぁ、日本にいるお父さん。
僕は重ねて今、デビッドにイジられてます。

ある意味「おいしい」位置ですが、あまりおいしさは求めていませんでした。


そんなこんなで、箱から取り出した紙とテープ。
すなわちマジックが開始してから、それらに触れたのは僕だけ。

すると、その紙には、何と!
「7 18 3years」と書いてありました。
オマケに同時に取り出されたテープを再生すると、「7 18 3years」という
発音が。

さらには、「7 18」と焼き印された金属まで出てくる始末。


これでもか、これでもか、という感じでした。
特別疑い深い自分のために用意されたバージョンなのかは分かりません。

いずれにしてもとにかく、「予言の内容を言っているのはサクラである」とい
う線が消えました。それはみなさんに主張したいです。

◆ 死とデビッド。そして終わり。

さらに、自分はその直後、強制的にもう一つマジックに参加させられました。
(受身形)

用意された2メートルほどの柱に、しがみつくよう指示されます。
そして頭を下げるように言われると、カーテンがかけられ、僕と柱だけが、そ
の中に入れられました。

すると突然、上から「ドン!」という音が。

真上を見ると、僕の柱の上に、自動車が乗っていました。
万が一頭をその柱より上げていたら、死ぬところだったかもしれません。


うん。
初コンタクトで初イジられで初死亡。

ここまでそろうと綺麗ですが、それはさすがに微妙です。

僕は安心と衝撃と感無量を抱きつつ、彼と握手をして、舞台を降りました。

それにしても、その場にいた人たちにしてみれば、あそこまで英語の苦手な日
本人(彼の言葉が聞き取れず3回は聞き返す)がサクラなわけはない、と考え
たかもしれません。
サクラだとしたら、名演技すぎます。負の意味で。

その意味では、たぶん彼のショー的には貢献したかと思います。

◆ 彼から学んだこと。

ただ自分自身、一番心に残っているのが、彼の舞台での振る舞い。

テレビや観客席からは、ちょっぴりユルいようなソフトさがあったのですが、
間近で見ると、ものすごい緊張感を放っていることが分かりました。

「自分はショーを本気で成功させたい!」
「だから君も全力で協力してほしい…。分かるな?」

と感じられるほどのオーラ。

実際にショー全体を通じて、舞台にあがった観客は、僕を含めて、だいたい10
人以上。
その一人でも、ヘンなことをしたら、ショーは台無しです。
そしてこのショーを、彼は連日やっています。

たとえば僕が、数字を言わずに「セクシー! セクシー!」みたいに連呼した
だけでアレですし、柱にしがみつかずに、柱の上でひたすら踊り出してもアレ
すぎます。

あぁ、なんか想像するだけで、立ちくらみが。

もちろん自分はしませんでしたが、ふとそんなコトを考えてしまう人もいるの
ではないでしょうか。僕の他にもいると信じたい。

しかしそれを誰もしないのは、もちろん彼への愛であり、さらにその彼の強い
緊張感とオーラによるものなのかな、と思いました。


今回の初コンタクトで、僕が彼から受け取ったメッセージがあります。
それこそが、

「ショーマンなら、自分を誇れ。そしてもっと堂々とするんだ。」

そんなことを、勝手に一人で学んだような気がしました。
堂々と内気路線をつらぬきます。

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◆ 今回のまとめ
-----------------------------------

○ デビッド、良かったです。



そして、さいごに。
もう一つ、デビッドから学んだことがあります。

それこそが、「そっち方面のネタOK」。

うん。尊敬するデビッドがあそこまで連発していたなら、自分ももうちょっと
言ってもOKかな、と。
自分になんか少し自信が持てた気がします。


………。
はい。

こんな方面にだけ自信が持ててもしょうがないことを重々感じながら、今夜は
筆を置きたいと思います。

ここまでおつきあいくださって、重ねて本当にありがとうございました。


(完)




そして今回のウラ話です。

スリー・イヤーズ・ガイはアレですが、今から考えると、スリー・ミニッツ・ガイとかもまた別な意味で微妙だなぁ、と思う今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

どんだけ直前なのか、という。もしくはなんか、3分で、みたいな。
うん。すみません。

あらためてここまで来てくださってありがとうございます。


さて。

自分はなぜか不思議なことに、「好きな女性芸能人は?」と言われても、すぐ
に思いつく人がいません。

しかし「好きな男性芸能人は?」と言われると、「あれとあれと…」と、何人
もすぐに挙げることができます。

実際、仕事の関係上、何人かの芸能人の心理分析をしたことがあるんですが。
自分の記憶に残っているのは、男性ばかりです。

自分は潜在意識的に同性が好きなのでしょうか。

そのあたりは謎だと信じたいです。


また、マジシャンの話。

実際に今、たくさんのマジシャンが、テレビやショーに出ています。
最近も「美形マジシャン」と言われる人が、よくテレビに出ています。


しかし、です。
個人的に、そのマジックを見ていても、あまり何も感じられないことが多いん
です。

その一番の理由こそが、「マジシャンの目の力の無さ」だと思いました。


マジックというのは、基本的に「驚き」です。

しかし人は、必ずどんな刺激にも慣れていくものです。
ですので単に驚きだけ連続で示されても、すぐに退屈に感じてしまうものなの
です。

そのテレビなども、10分ほど見ていると、疲れてきてしまいました。

マジシャン自体、目に力がないため、そのマジックのみの陳列になってしまう。

すると自然、早く飽きてしまう…。
それが一番の理由ではないかと思いました。


またマジックだけ前面に出てしまうと、見ている方は、「パズル」のように感
じてしまいます。

「トリックが分かるかどうか」

をまず一番に考えてしまうわけです。

このとき、トリックが分かったら、そのショー自体をナメてしまうことでしょ
う。

逆にトリックが分からない場合、その悔しさから、マジシャンにバカにされて
いると感じてしまう人も、中にはいるかもしれません。


どちらにしても、あまりいいことではありません。

ですのでマジシャンは、マジックをしつつも、あまりにマジックのみに集中さ
せてはいけないのです。

トークなどによる笑い。
もしくは音楽や雰囲気による感動。

そういう、別な方向に、それこそミスディレクションすることが一番。

個人的にはそんな風に思っています。



同じ考えで言うと、自分自身も、心理学のメルマガ・ブログを書いているわけ
ですが。
あまり心理学だけ前面に出し過ぎてもいけないのかな、と。


うん。
今回みたいに、心理学要素が1割にも満たないのもまた微妙ですが。

マジックショーなのに、9割方トーク。
そんなマジックショー、イヤだ。


あらためて自分の方向性について悩みつつも、今夜もここまで遊びに来てくだ
さって本当にありがとうございました。

(完)

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ゆうき ゆう
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