戦闘マンガの法則(改訂) | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

戦闘マンガの法則(改訂)

(色々と『分かりにくい』などのごツッコミいただいたので改訂。
分析くわえ、範囲を広げました。)

こんばんは。ゆうきゆうです。
戦闘マンガの法則を考えましたので、よろしければ、聞いてください。


◆ 敵の登場編

味方「あー、さっきの敵は本当に恐ろしいやつだった…」

主人公「そうだな…。………ん? それはなんだ?」

味方「え?」

ドドドドドドドド

味方「お、俺の指がぁーーー!」

主人公「いったい何が起こったんだ!? ワケが分からない!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

敵「フン…。気がついたときは、もう遅いぜぇ…?」

主人公「これは敵の攻撃だあああああ!」



◆ 敵との戦い決着編

主人公「ここであいつにたたき込んでやる! …今だ!」

敵「ククク…! 甘いぃ!」

主人公「な、なにぃ!?」

敵「お前の行動は読んで、すでに●●していたんだぁ!」

主人公「ぐぁっ!」

敵「死ねえええええええええ!」

主人公「………」

敵「………!? な、なんだこれは!?」

ゴゴゴゴゴゴゴ

主人公「今頃気がついたのか?」

敵「な、なんだって!?」

ドドドドドドド

主人公「俺が、すでに●●していたことに!」

敵「な、なぁにィィィィィィ!?」

主人公「オラア!」

敵「ぐぴばああああああああああ!」

主人公「……ふう……恐ろしい敵だった……」




(敵の登場編に続く。以下エンドレス)



そんな感じだと思いました。

個人的に、

 「安心した日常」☆
⇒「唐突に攻撃される」★
⇒「最後は、主人公の思惑が小さく外れたように見える」
⇒「敵、勝利を確信」★
⇒「主人公の狙いは別のことだった」
⇒「敵『なぁにぃ!?』でやられる」☆

という流れが中心かと思います。

これは人間が、総量よりも落差に強く反応するからで、
これを心理学ではゲイン・ロス効果と言います。

警戒しているときに腕を一本持っていかれるより、
安心したときに指を一本持っていかれた方が、
より強い恐怖になるわけです。


そう考えると、

☆がいいこと
★が悪いこと

とするなら、☆⇒★ で気持ちを否応なく盛り上げ、
★⇒☆ でドキッとさせ勝利の快感を強く味わわせようとするわけですね。

かなり多くのマンガがこの流れにハマっている気がします。


同じようにホラー映画の場合、

 「ここは安心だよ、お嬢さん」
⇒「ありがとう!刑事さん!」☆
⇒「キャー、敵だ!」★
⇒「た、助けて、刑事さん!」☆
⇒「刑事というのは…。これのことかな?」★
⇒「ギャー!」★★

みたいな。
セリフだけで書いたんですが、何が起こっているかは、だいたいご想像ください。



まぁ、いかにその流れをマンネリ化させず、独自のものを作るかが
その作家・監督のポイントだと思うわけですが。


………。

 「ゆうきゆう、いったん法則を書く。一安心」☆
⇒「分かりにくい! そのマンガはそんな流れだけじゃない!とごツッコミ」★
⇒「ギャー!」★★


みなさま今後ともよろしくお願いいたします。