愛の無知。後編。
こんばんは。ゆうきゆうです。
今夜もメルマガから、こんな話を。
あなたは、「矛盾」という言葉をご存じでしょうか。
「その話は矛盾してる!」
「契約内容と矛盾してませんか?」
など、現代の日本でものすごく多用される言葉です。
この「矛盾」という言葉を、言い換えると、どうなるでしょうか。
おそらく「つじつまが合わない」になるはずです。
言い換えてみましょう。
「その話はつじつまが合わない!」
「契約内容とつじつまが合わないんじゃないですか?」
なんだか、ちょっとだけ間延びしますね。
「○○が△△しない」という、主語・述語の言い方もやや面倒です。
やはり「矛盾する!」とキッパリ言うほどの気持ち良さはありません。
すなわち、言い換えのききにくい、現代で必須の言葉と言っても過言ではないのです。
でも、この「矛盾」の語源。
あなたもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
時は紀元前。中国は楚の国に、商人がいました。
彼は矛(ヤリ)と盾を持ち、
「この矛はどんな盾でも突き通す!
そしてこの盾は、どんな矛でも防ぐことができる!」
と言いました。
ここから先は分かりますね。
それを聞いた男が、
「じゃあ、その矛でその盾を突いたらどうなるの?」
ここで商人は言葉に詰まってしまったことから、「矛盾」という言葉が生まれました。
………。
いや、でもですよ!?
単なる商売文句じゃないですか!?
現代の男性誌のウラにあるような、
「1日1粒飲んだだけで、身長が30センチ伸びた!」
「このペンダントだけで、次の日に美女5人に逆ナンパされた!」
みたいな、ありえないモノに比べたら、ずっとマシだと思います。
それなのに、まさか言葉の揚げ足取られて。
それを、こんな2000年以上も経ってまで、みんなに使われる慣用句になるなんて、思わなかったと思います。
それも、はるか外国である日本でまで。
軽くイジメに近いんじゃないでしょうか。
たとえば日本の練馬区在住の主婦、山田ひろ子さん(53)が、ある晩、
「醤油とコーラを間違えて料理に使ってしまった」とします。
そしたら、2000年後くらいに、はるかイタリアとかで、「何かを間違えること」を、
「オー! ソレハ、『ヤマダヒロコ・ショーユ・コーラ』ネーー!」
みたいに使われてるのと、同じなのではないでしょうか。
もういい加減、忘れてやれよ、と。
………。
うん。まぁ。
さすがに「矛盾」という言葉に、商人の名前までは入ってませんが。
いずれにしても、イメージとしてはそんな感じではないでしょうか。
そう思うと、矛盾という言葉を使うのにためらいがある自分です。
………。
自分の存在こそが世界的に矛盾!(←キャッチコピー)
ゆうきゆう、ゆうきゆうでございます!
色々と自己矛盾を抱えつつ、今夜もセクシー心理学の世界をお届けいたします。
◆ 前回のあらすじ。
(詳しくはクリック)
「知らないの?」という言葉は、現代において、最大級な攻撃魔法!
言われた方は、つい恐縮してしまい、何も言えなくなる!
では、それを防御するには、どうしたらいいのか!?
そして、さらに反撃するためには!?
◆ たった一つの、防御魔法。
というわけで、防御魔法は、たった一つ。
「教えて!」と言ってしまうこと。
間違っても、「知らない」で話を止めないこと。
「ない」という否定語は、自分のテンションを大きく下げることになります。
大切なのは、「知っている」「知らない」という二者択一から一歩進んで、「教えてほしい」というお願いに話題をシフトすることが大切です。
人にとって、相手の知らないことを教えるというのは、何よりも強い快感です。
特にそれが常識とも言える知識なら、なおさら。
たいした知識ではないと思っている分、教えてと言われ、尊敬のまなざしで見つめられながら話すのはとても嬉しいモノです。
人は気分が良くなれば、相手のことも、親近感をもって見てくれるもの。
これも一種の連合の法則です。
とにかく「知らないの?」という攻撃セリフ(魔法)への最大の防御のセリフ(魔法)は、「教えて!」ということを覚えておいてください。
◆ 聞いたことは、今、ある。
もしいきなり「教えて」というのにためらいがあるなら、
「聞いたことはあるけど、詳しくは知らないんだ。教えて?」
と言うこと。
「聞いたことはある」のは、今この瞬間聞いたわけですから、決してウソではありません。「詳しくは知らない」のも、間違ってません。
まぁ、本当はカンタンにも知らないわけですが、いずれにしても、「詳しく知らない」のも本当です。
とにかく前置きをそのくらいにして、「教えて」を主題に置くことが大切です。
◆ 賞賛こそが攻撃である。
そして相手に教えてもらったら、
「すごいね! よく知ってるねー!」
と、純粋に感動したような言い方をしてみましょう。
相手は「そ…そう?」と思うはず。
人間は誰でも、相手より優れていたいという願望があります。
特に相手に対して「知らないの?」という人間は、その欲求を満たしたくてたまらないと思っています。
ここで誉められることでその欲求が満たされるわけですので、それ以上相手を攻撃しようとは思わなくなるはずです。
◆ 反撃は、質問なり。
しかし。
それにも関わらず、「常識だよ? 本当に知らなかったの?」的な、ネチネチした言い方をする人間もいるでしょう。
これはもう、反撃してOKです。
「教えて?」で色々と聞いているときに、
「そうなんだぁ。だったら、この場合は?」「このときは?」
というように、連発して質問を続けましょう。
相手「えっ!? 憲法第9条を知らないの?」
あなた「どんなのだっけ…? 教えて?」
相手「戦争の放棄でしょー? 知らないの?」
あなた「そっかぁ。よく知ってるね。ちなみに憲法って何条まであるの?」
相手「………え? それはちょっと………」
あなた「じゃ、9条以外には、どんなのがあるの?」
相手「………え、それはよく………分からない………」
あなた「そっかぁ」
このように質問をしていけば、いつか相手の方が「知らない」状態になります。
すなわち無意識に攻守が逆転するわけです。
子供のように無邪気な顔をしつつ、質問攻め。
そのまま、ジワジワと相手の首を絞めてあげましょう。
◆ やはり質問で。
また同じように、「教えて?」にたいして、
「自分で調べれば?」と冷たく言う人も、時々います。
ムカっと来ますね。こんなときは、こう言いましょう。
⇒「分かった。何に載ってる?」
他にも、「誰かに聞けば?」と言われたなら、
⇒「誰に聞けば分かるものなの?」
こんな風に、やはり質問をしてみましょう。
おそらく相手は答えに詰まるはず。
やはりこれも「知らないの?」な状態になるはずですので、相手との関係が逆転するはずです。
◆ ひとつひとつの場合でも。
これは前編の例でも同じ。
「きみ、その企画はいいが、我が社の予算は知っているのかね?」
と聞いてくる上司。
こういう人には、
「詳しくは存じ上げません。よろしければ、お教え頂けませんでしょうか?」
と言えば、相手は話を振った手前、言わざるを得ません。
すると、いつの間にか試されているのが上司側になります。
こんな質問だけで、自分のイメージがマイナスになることはなくなります。
また、恋愛の場合。
「あなた、私の好きな色、知ってる?」
こんな風に言われたら、やはりすぐに、
「え、教えて教えて!?」
と言ってしまいましょう。
それで教えてもらったなら、
「またひとつ、あなたのことを知ることができた。僕(私)はもっと知りたいと思ってる」
と言えばいいでしょう。
「知識があるかないか」を、「相手に進む気持ちがあるかないか」にすり替えていくわけですね。
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◆ 今回のまとめ
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○ 「知らないの?」は最大の攻撃魔法。
○ もし知らないことがあっても、決して「知らない…」で終わらせるな!
○ 大切なのは、すぐに「教えて!」と言うこと!
これこそがセクシーメソッド『愛の無知』!
無知を恥じるな!
それを愛に換えて、相手のことを包み込め!
ということです。
◆ さいごに。
思考には、2つあります。
「これを知らないとダメなんだ」という減点的なマイナス思考か。
「知らなかったら、知ればいいんだ」という、ポジティブ思考か。
「知らないの?」と人をバカにする人は、ほぼ例外なく、前者の思考です。
確かに知識ひとつひとつは大切ですが、それだけでは、いつまでたっても何もできません。
現在のどんな知識よりもずっとずっと大切なのは、好奇心。
「知らないからこそ知りたい!」と前に進む気持ちです。
それさえあれば、何も恐れることはないんですよ。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
猫 狂 巨人 ワニ 巨人 ナメクジ
ニンジン 狼 人 インフルエンザ ● クマ
●に来るのは、このうちどれ?
1「人」 2「クマ」 3「調教師」 4「ユウ」
………………。
うん。
えぇ。
基本的に前回と同じです。
左から十二支を並べて、その動物の「天敵」です。
………。
ネズミ⇒猫
ウシ⇒狂牛病
トラ⇒タイガースだけに巨人
ウサギ⇒イナバの白ウサギだけにワニ
リュウ⇒ドラゴンズだけに巨人
ヘビ⇒ナメクジ(3すくみ)
ウマ⇒ニンジンに弱いんじゃ…?
ヒツジ⇒オオカミが食べそう?
サル⇒人…?
トリ⇒鳥インフルエンザ
イノシシ⇒クマが食べそう
そんなわけで、●は、イヌに勝てそうなものなら何でもOKです。うん。
1「人」 2「クマ」 3「調教師」 4「ユウ」
正直、
4「ユウ」 以外なら何でも正解だと思います。
僕はイヌにマウンティングされる人間ですので、それより弱いかと。
………。
当たった方、おめでとうございます。あなたは天才です。
重ねて、モノ投げないでくださると幸いです。
また「矛と盾」の話。
子供のころにこの話を聞いたとき、
「盾の半分まで矛が入れば、どっちも正しいことになるのでは?」
と思ったんですけど、よく考えると、それって盾の勝ちな気がします。
貫かれてはないですし。
そして現在、たどりついた答えがあります。
それこそが、「どっちも粉々になる」こと。
どっちも勝ったわけではないので、強制的に引き分け。
それしかないような気がします。
………。
だから何だ、的な話で申し訳ありません。うん。
自分自身も自爆したい気持ちでいっぱいです。
そんなわけで、ここまで遊びに来てくださったあなた、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
(完)
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