カイピリーニャを知っていますか。
こんばんは。ゆうきゆうです。
最近、こんなマンガをよく読んでいます。
- 城 アラキ, 長友 健篩
- バーテンダー 1 (1)
まぁ、読んで字のごとく、バーテンダーを主人公としたマンガなんですが。
結構面白いです。
主人公の名前が、「佐々倉溜」(ささくら・りゅう)。
天才バーテンダーです。うん。
ていうか、「溜」って名前、どうなんでしょうか。
なんだか、あらゆるストレスとか色々が、ものすごく溜まってるイメージが。
まぁ、正直そんなのはどうでもいいんですが。
その中には、さまざまなカクテルが出てきます。
中でも印象的なのがこれ。
「カイピリーニャです」
語感が「てじなーにゃ」を思わせますが、それはあまり関係ありません。
カイピリーニャとは、ライムを切って絞って、それに砂糖を入れて、
さらにピンガというサトウキビで作ったリキュールを入れるというカクテルです。
なんでも、ブラジルでは国民飲料とか。
それを飲んで、女性がこう言います。
「あはっ これ美味しい~! すっきりしてるのに、ほんのり甘みとコクがあるよ」
………。
「あはっ これ美味しい~!」
………。
「あはっ」ですよ奥さん!?
普通に何か飲んでいて、「あはっ」なんて言葉、発したこと、ありますか?
ちなみに「美味しんぼ」というマンガには、
「シャッキリポン」というワケの分からない表現が存在しますが、
さりげなくそれに匹敵する微妙な表現だと思いました。
これは果たして、そこまで美味しいのか!?
僕はこのシーンを見て以来、実際に飲んでみたくてたまらなくなりました。
………しかし、よく行く和民はもちろん、近所のバーには、こんな気の利いた名前のカクテルは存在しません。
一念発起して、日本橋のマンダリンホテルというところの中にある「マンダリンバー」というところに行ってきました。
ここは結構高級っぽい感じ。
マンダリンというのはミカンという意味らしいですが、なんかそう考えると高級感が薄れる気がするので、訳さないことにしました。
ここなら、間違いなくあるに違いない!
万が一なかったら、僕にも考えがあります。
うん。
泣きます。
そんなことを考えながら、ガンバって、行きました。
果たして、あるのか、ないのか!?
………。
するとメニューに、
「KAIPIRINA」
の文字が。
これに、間違いない。
………………。
いや、待て。
もしかして。
「カイピリーナ」という、別のカクテルかもしれない。
いや、たとえカイピリーニャだとしても、本当の読みは、
ローマ字通り「カイピリーナ」なのかもしれない。
その場合、「カイピリーニャ」とオーダーしたら、
なんか「語尾をネコ語にする痛い人」だと思われるかもしれない。
例…「カツ丼くださいニャ」
「私、頑張ったニャ」
そんなことを考えつつ、勇気を出して頼みました。
「か、カイピリーニャ………」
「かしこまりました」
………頼めたー!
なんか、はじめてのお使い、みたいな達成感です。
はじめてのカイピリーニャ。
そして、ちゃんと来ました。
中でケータイで写真を撮るのにためらわれたのか、呪われたのか知りませんが、
こんな荒い画像で申し訳ありません。カイピリーニャです。うん。
………。
一口。
うん。
いや、うん。
おいしいといえば、おいしかったです。はい。
まぁでも、僕はミルク系というか、かなり甘い系が好きなので、
結構こういう柑橘系の味は、ちょっと趣味とは違………
あはっ! これ美味しい~!
………。
さすがに、そのセリフは出てきませんでしたが、でも気分的にそんな感じでした。
飲めば飲むほど、じわっと舌がなれてきて、味わい深く。
普通においしいです。
一瞬試しに「あは…」と言ってみたくて口にしてみたんですが、周りの視線が
気になって言葉を飲み込みました。
はい。それでも、なかなかに感激な味でした。はい。
ちなみにカクテル1杯で1800円。うん。
バーテンダーの単行本が3冊くらい買えると思いました。うん。
たぶん、こういう換算とかしないレベルの人間になったら、また来ようと思いました。
みなさまもいつか、ぜひ。はい。
どうか今後ともよろしくお願いいたします。