ギャンブル必勝法。 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

ギャンブル必勝法。


こんばんは。ゆうきゆうです。
今回はメルマガ から、こんな話をお届けします。

◆ ギャンブル必勝法。


リオ「君は、ギャンブルに必勝法があることを、知っているか?」


それは、忘れもしない、今年の初め。

先輩であるリオ先生が、僕にこう聞いてきました。

ユウ「は?」


今回のメルマガでは、僕が先生から聞いた話を、そのままここに書き記します。


◆ ギャンブルは、儲からない。

まずは、こんな話から聞いてください。

ギャンブルには、たいてい「テラ銭(寺銭)」というものが存在します。

昔、お寺の敷地でギャンブルが行われており、その一部をお寺に払っていたこ
とから、この名称が定着しました。

たとえば、サイコロを振って、偶数が出たら勝ち、奇数なら負け、というゲー
ムをしたとします。

このとき、勝つ確率は1/2。

たとえば100円賭けた場合、負けたら100円失うわけですから、勝ったら100円
がもらえないと、割が合わないですよね。

でも、実際のギャンブルの場合、その儲けのうちから、胴元がいくらか取って
しまいます。
それこそが「テラ銭」です。


ですので100円の儲けのはずが、80円だったり、50円だったり…。

すなわちギャンブルは、たいていは胴元が儲かるようにできているわけです。

実際に日本のギャンブルの期待値(ギャンブル後の持ち金の予想変化)は、

パチンコ・パチスロ … 90%
競馬・競輪     … 70%
宝クジ       … 50%

くらいと言われています。

そう考えると、宝クジなんて、やるだけ大損。
それでもやってしまうのは、みんな「自分だけは大丈夫」という都合のいい心
理を持っているからです。

「私だけは、他の人よりも、運がいいから」
「もしかして自分だけは、実際の確率以上に当たるのでは…?」

こういうのを心理学では「コントロール幻想」と言ったりします。

たとえ数百万分の1の宝くじであっても、買うとき、
「自分だけは、3分の1くらいの確率で当たるのでは…?」
と考えてしまうわけですね。


◆ リオ、断言。

リオ「すなわち、日本のギャンブルは、やるだけムダなんだ」


そこまで言い切りますか。
僕は心からそう思いました。

先生の説明を続けます。


とにかくテラ銭がある限り、ギャンブルは胴元がほぼ必ず儲かります。

しかし、です。

ラスベガスなど、海外のギャンブルでは、ルーレットやバカラなどのゲームが
行われています。

この場合、テラ銭はものすごく低く設定されています。

期待値は、だいたい95%前後。
日本のギャンブルと比べると、かなり高い期待値となります。


リオ「すなわち必勝法が成立するのは、こういうギャンブルだけなんだ」

ユウ「………」


リオ「さて、ここからが問題だ。こういうカジノはテラ銭が低いのにもかかわ
らず、ちゃんと経営が成り立っている。
そして、カジノで財産をスッてしまう人も、たくさんたくさん存在する。
これはいったい、どうしてなのか、分かるかい?」

ユウ「………??」



それを説明するのが、
「酔っぱらいの歩行(ランダムウォーク)」理論なのだそうです。


◆ ギャンブルは、酔っぱらいである。

たとえば単純に、丁半博打で100円を掛け続けたと考えましょう。

そしてここでは、テラ銭がまったく存在しないとします。

すなわち、

1/2で勝ったら+100円。
1/2で負けたら-100円です。

すると、永遠に負け続けること、もしくは永遠に勝ち続けること、というのは、
ほとんどありません。

たいていにおいて、勝ったり負けたりを繰り返します。


すなわち、それこそ予算は、プラスとマイナスを繰り返して、波の形になるわ
けです。

たとえば10000円を元手にしたら、だいたい10500円~9500円のあいだを揺れ動くことになるでしょう。
(賭け金を大きくすれば、上下の振れ幅はもっと広がります)


まさしく、酔っぱらいの歩行。
右に行ったり左に行ったりを繰り返します。

もちろん実際、人には「利き足」があるので、どちらかにブレ続けることもあ
りますが、理想的には、左右にフラフラと歩き続けることでしょう。

これは「株」でイメージしてもいいかもしれません。

もちろん株で損した、という人も多いとは思いますが、たとえば10000円で買っ
た株が、一度も10500円にならず、永遠に10000円より下を推移する…というこ
とは、一般的にはあまりありません。

たいていは、フラフラと上下するものです。

ですので必勝法というのは、ズバリ、カンタンです。

とにかく大金を元手にして、

「+5~10%勝ったら絶対にやめる」

と決めることなのです。

◆ 橋から、落ちる前に。

分かりやすくするために、もう一度、酔っぱらいの歩き方を考えてみましょう。
彼は放っておくと、右に揺れたり、左に揺れたりして歩きます。

おそらく大人の歩幅なら、左右に±1メートルくらいの幅の中を、フラフラと
歩き始めるのではないでしょうか。

このとき、彼が幅1メートルくらいの橋の上を歩いていたら、非常に危険です。
どちらかに落ちるかもしれません。

しかし、その橋が、左右に10メートルくらいの幅があったらどうでしょう。
おそらく落ちる確率は確実に減り、安全に歩けるのではないでしょうか。

すなわち「右に10メートル進んだら落ちる。しかし落ちる前に、一度でも左に
1メートルの位置に来たら勝ち」と考えると、かなり高確率で、「勝ち」にな
ると考えられませんでしょうか。

この理論は、そういう思考で行われています。


繰り返しになりますが、

「10000円を元手に、10500円~11000円になったら絶対にそこでやめる」こと。

これさえできれば、高確率で「勝てる」ものです。

◆ 人は、なぜ負けるのか。

リオ「ここまでは、いいか?」

ユウ「は、はぁ、何とか」

リオ「逆に君は、ギャンブルで負ける人間が、どうして負けるか、分かるか?」

ユウ「は…?」


リオ先生の説明は、こうでした。


ギャンブルにのめりこむ人は、なぜ負けるのでしょうか?

それは、「欲には際限がなく、元手には際限がある」からです。


「ここで勝ったらやめておこう」と固く誓ってギャンブルをする人間はマレで
す。

たいていは、ずっとギャンブルを続けていきます。

実際に心理学的に、稼いだお金が高くなるほど、その刺激は減っていくもの。
20万円稼いだ喜びは、10万円稼いだ喜びの、2倍もありません。

大阪人が「ありがとぉぉ」の喜びに慣れるように、お金の刺激も、どんどん慣
れが生じてきます。


そのため、「もっと、もっと…!」と思って、エンドレスで掛け続けるわけで
す。

たとえば10000円から始めた場合、+1000円になっても、+2000円になっても、
はたまた+10000円になっても、決して満足しません。
そのため、さらにさらに賭け続けます。

しかし、-10000円になった瞬間、強制的にゲームは終了します。
元手がなくなるわけですから、当然です。

こうなったら、もう終了するしかありません。

もちろん借金してまで続ける人もいるかもしれませんが、その場合もやはり同
じ。
借金をした金額が、マイナスの限界。

しかし同じく、プラスの限界はありません。
どう考えても、先にマイナス限界に達するはずです。


すなわち、先ほどの「酔っぱらいの歩行」にたとえるなら、

「左にいくら行っても終わりはないが、右に1メートル進んだら落ちる状態」。

まったく逆なのです。
この場合は、高確率で落ちます。


◆ 突然の展開に。

そこまで聞き終わると、リオ先生は、言いました。

リオ「言ってみれば、負ける人間は、1万の元手で、2万や3万とかを稼ごう
とするから、負けるんだ」

ユウ「………」

リオ「株でも同じ。100万の元手で、150万や200万…。そんな大幅な勝ちを狙
うから、時間ばかり食って、何も得られないんだ」

ユウ「なるほど…」

リオ「繰り返しになるが、『+5~10%で終了』を絶対原則にしておくんだ。
そうすれば、ほぼ確実に勝てる」


そこまで聞いて、僕は思いました。

ユウ「なぁんだ…。必勝法といっても、結局は、10%程度なんですね」


リオ「1億円を元手にすれば、1000万円稼げるわけだが」

ユウ「………」

リオ「………」

ユウ「………」


リオ「というわけで、やってみたくはないか?」

ユウ「まぁ、面白そうとは思いますけど…。でも………」

リオ「そうか。やりたいよな?」

ユウ「は、はぁ。まぁ…」

リオ「そう思って、カジノツアーを予約しておいた」












パードン?



リオ「今回の場所はオーストラリアのケアンズだ」

ユウ「………」

「今回の」以前に、「前回」もありませんでしたし、「次回」の予定もないん
ですけど。


リオ「俺はどうしても勝たなければいけない」

ユウ「………」

リオ「あのときのナースにつぎ込んだお金を取り返すために!」


やるなら、一人でやってください。



さぁっ!
突然に決定した二人のカジノツアー!

この理論は実際に当たったのか!?

衝撃の次回をお待ちください!


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◆ 今回のまとめ
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○ 人間の欲には際限がない。しかし元手には際限がある。

○ そのため、テラ銭が低いギャンブルであっても、人はかならず財産をスる。

○ よって勝ちたければ、とにかく「+5~10%」だけを望むこと。


(つづく)





ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。




そしてウラ話です。

ちょっとだけ、次回の先取りを。


僕たちは、オーストラリアは、ケアンズへ降り立ちました。

ユウ「先生の元手って、いくらなんですか?」

リオ「100万円だ」


ひゃくまんえん。

カジノに100万円つぎこむ日本人。

典型的な、間違った大人です。


リオ「まぁ、俺にとっては、右から左へ動かせる額なんだが」

ユウ「………」



右から下に落ちるような気がするのは、気のせいでしょうか。



リオ「これで10万円の勝ちを狙う」

ユウ「………」



リオ「それで、ナースのモモコちゃんにつぎ込んだお金と、ほぼ同額になる」



なんか、セコいんだか、セコくないんだか。


リオ「君の予算はどのくらいだ?」

ユウ「………○万円です」


リオ「………」


ユウ「………」




さぁっ!
ユウの元手はいくらだったのか!?

衝撃の後編をお楽しみに!


ここまで遊びに来てくださって、本当にありがとうございました。


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ここまで遊びに来てくださって、本当にありがとうございました。

(完)