ミクシィは、ときメモである。 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

ミクシィは、ときメモである。

◆ ミクシィ心理学。

突然ですが、あなたは「ミクシィ」というものをご存じでしょうか。
セクシー心理学を「セクシィ心理学」と表記すると一文字違いで非常に似ていますが、ここでは関係ありません。

また「ゼクシィ心理学」というものも存在しますが、ここではやはり関係ありません。
(参考⇒ http://zexy.net/mar/mailmaga/index.html  )


「ミクシィ」 http://mixi.jp

とは、SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)と呼ばれる、言ってみれば、ネット上にある、一つの「村」です。
最初に聞いたときに「SMS」と聞き違い、「女王様二人がかりで!?」みたいな状況を想像しましたが、やはりここでは関係ありません。

関係ないことを話しすぎで本題を話す時間がなくなりそうなので急ピッチで。

ミクシィとは、そのSNSの最大手。
最近、会員数も250万人になったそうです。すごいですね。

250万人というと、名古屋の人口と同じくらいです。
まさに、ソーシャル・ナゴヤ・サイト。
みゃーみゃー言いながらみんなで交流を行います。

急ピッチで書こうと思うほどこういうことが思いつく、そんな試験前の高校生みたいなメルマガで申し訳ありません。

さて、このミクシィ。

システム的に、このミクシィにすでに入っている人、紹介してもらわれないと、会員になることができません。

それが250万人もの人数になるのが、すごいですね。


………ちょっと待ってください。

そう考えると、最初の一人は、どうやって入ったのか。

一瞬でパラドックスが生まれました。ミクシィのパラドックス。
卵が先かニワトリが先か。個人的には親子丼が好きです。


うん。まぁ。
当然、最初に入った人は、運営している会社の人ですね。一瞬で解決しました。


では、どうしてこのミクシィは、ここまで流行したのでしょうか?

◆ ミクシィは、告白である。

さてこのミクシィ、「友達」のことを「マイミクシィ」こと「マイミク」と言います。
すなわち誰かに紹介されて入った時点で、紹介してくれた人は、最初の「マイミク」になります。
あとは、その中で自由に交流を行います。

250万人の会員がいても、一人のマイミクは、最大1000人まで。

しかしミクシィ内で見るだけなら、色々な人を見ることができます。

そして、その人のプロフィールを見た上で、「この人とマイミクになりたい!」と思ったら、その人に「マイミク追加リクエスト」というものを送ります。

相手がそれに「OK」をしたら、晴れてその人とマイミクになれる、というわけです。


このマイミクのお願いというのは、「告白」に似ています。

「マイミクになってほしい!」というリクエストを送るのですから、その人のことを、一応は「好き」なはず。

好きな人にメッセージを送って、「OK」か「拒否」かを選ばれる。

これ、現実の告白に酷似していますね。

多少古いですが、たとえばラブレターを出して、「OKをもらえるか」「返事が来るか」というのを待つドキドキ。

別にその人とマイミクになったからといって、基本的に、何か大きな変化があるわけではありません。

単に「この人とこの人はマイミクですよ」と表示され、多少互いの連絡が簡単になるだけです。

でも、その嬉しさは、なぜか格別です。

おそらくこのミクシィが流行った理由の一つは、こういう「プチ告白システム」を作ったからではないでしょうか。

ある意味、「恋愛の縮図」なのです。

◆ 断られても、ショックは…?

もちろん、断られることもあります。
しかし断りの場合、それが相手に通知されません。

すなわち断られた人は、
「いや、単に追加リクエストを見ていないだけなんだ…」
というように、ちょっとソフトな幻想に浸ることができます。

もちろんあまりに時間がかかれば「あ、断られたんだな」と思うでしょうが、その場合も、時間の経過と共にうすうすと「断られるかも…」と言うことを予想させるので、それほどショックはありません。

これを心理学では「接種理論」と言います。
予防接種と同じで、少しずつ毒を入れていくことで、大きな毒に免疫がつくわけですね。

◆ ミクシィは、アレである。

すなわち、喜びは大きく、ショックは小さい。

さらにマイミクは、1000人以内なら、何人でも構いません。
現実のように、「誰かとつきあったら、それ以外は浮気」ということもないのです。

こういう告白の成功の喜びを、何百回と味わうことができるわけですね。

重ねて、都合がいいほど、現実の恋愛の「楽しい部分」だけを、プチ体験できるシステムなのではないかと思います。

すなわちミクシィは、「ときメモ」なのです。

◆ ハマる人、ハマらない人。

もちろんミクシィに属しても、ハマる人とハマらない人がいるようです。

個人的に思うのですが、その喜びを体験した人はハマり、あまり体験していない人は、ハマらないのではないでしょうか。
実際にマイミクの人数が多い人ほど、よく入り浸っていることが多いようです。

よってハマらない人は、もしかして、現実世界で、十分にその喜びを体験している可能性があります。

また、誰かと「マイミク」になると、さらに親近感が強くなります。
こういう「マイミクである」という意識によって気持ちが大きく変わっていくことを、特別に「役割効果」と言います。

そのため、その人の日記やメッセージなどを、より見たくなる人も多いでしょう。

よってある程度マイミクが増えると、さらにハマっていく…という循環ができるわけです。

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◆ 今夜のまとめ
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○ ミクシィが流行した理由は、「ときメモ」だから。



◆ そして。

というわけで、ある意味、現実世界の恋愛や人間関係を、より「ソフト」な形で体験できるミクシィ。

うまく考えれば、ある意味、現実でのコミュニケーションの、練習になるような気がします。

ではその世界で、うまくマイミクを増やしていくには、どうしたらいいのでしょうか?

また見知らぬ相手にたいして、どんなメッセージを送れば、無事に自分のマイミクになってもらうことができるのでしょうか?

現実のメールでも応用できる、その心理学的な秘訣とは!?

そのテクは、次回をお待ちください!


(つづく)

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