ビジネスマン向け辞書の使い方 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

ビジネスマン向け辞書の使い方

最近、ビジネスマン向けの漢字辞書をめくっていたのですが、その際にふと「色気」という単語を調べたくなりました。


本当に、いつでも思考は中学生レベルです。


すると、こんな記述がありました。


色男


「色男」 ―金と力は無かりけり


えー。


「色男金と力は無かりけり」。


顔がいい男はお金と力はないんだよ、というくらいの意味でしょうか。


なんで、たった一つしかないのに、そんな用法を持ってくる。
「彼は色男だ」とか、いくらでも他にあるんじゃないでしょうか。


それを、よりにもよって、


これを作られた方、よっぽど色男に恨みでもあるのでしょうか。


隣には、こう並んでいました。


色香


「色香」 年増の――に迷う


年増の。


なぜ、わざわざ「年増の」とつける。


「女性の色香」とかでいいのに。


この作者さん、年上の女性が好きだけど、でもそんな自分を、やや皮肉っぽい目で見ている可能性が大です。

複雑な男心ですねぇ。


そして最後、求めていた単語は、こう書いてありました。


色気


「色気」 
―の無い話  ―が付く


うん。


一瞬、これはまとも、と思ったのですが。


少なくとも、ビジネスマン向けの漢字辞書ですよ?


「色気のない話」という言葉を、日常生活で使うのでしょうか。


「部長、それは色気のない話ですね」
「そんな色気のない話では、この企画、お受けすることはできません!」


とかでしょうか。
うーん。セクシーマン金太郎。頭の中は常に色気でいっぱいです。


素敵だな、と思いました。


………。

ていうか一番色気でいっぱいなのは、自分の頭の中ではないかと

予定調和のようなオチに気がつきながら、みなさま今後ともよろしくお願いいたします。