押尾学がモテる心理学的理由・後編
こんばんは。ゆうきゆうです。
というわけで、「押尾学はなぜモテる!?」の後編をお届けいたします。
★ウラ話 は↓最下部からご覧ください!
そしてすみません。メルマガ では誤表記がありました。
「まとめ」部分を最後に持ってきてしまったので、それ以前に出てきた
「1・2・3の理由」という部分が浮いてしまいました。ごめんなさい。
本編ここから。
◆ 前回のあらすじ。
「俺は100人以上の暴走族のヘッドだったんだ」
「東大に受かったが「日本の大学なんてウゼー」と思って進学しなかった」
「武器を持っている20人の男たちに、たった1人でケンカして勝った」
など、あまり事実とは考えにくい「体験談」や「名言」を連発する、タレント押尾学。
芸能人として決してトップとは言えない位置の彼が、どうしてあそこまでモテるのでしょうか?
なぜ、あんなにたくさんの女優・モデルたちと交際できるのでしょうか?
実際に色々な雑誌を見ると、
「仕事とプライベートのギャップが、女性にズキュンと来る」
「実はとてもマメ」
などの理由が書いてありました。
しかし、それだけではどうしても納得できません。
その程度でいいのなら、僕はモデルさん100人と交際していてもいいはずです。
おそらくそれ以上の理由があるに違いない。
そう思った僕は、「矢田亜希子そっくりの女性」に、「押尾学ってどう思う?」と聞きました。
◆ 彼女の、答えとは!?
「押尾学って、どう思う?」 そう聞くと、その女性は言いました。
「え、いいと思うけど」
あひゃん。
なんだか、想定内のような。想定外のような。
僕は少し驚きつつも、話を続けます。
「どういうところが、いいんだろう?」
すると、彼女はこう言ったのです。
「前に女性誌で彼のインタビュー読んだんだけど、彼って雨の中で泣いていた子猫を、
助けたことがあるんだってね。
周りの人はみんな無視していたのに、自分だけはどうしてもそれができなくて、
ジャケットをかけて、抱きしめたんだって」
………………………。
あひゃーーーーーーーーなーーーーーーーーーー!
(「あひゃん」の比較級)
それ、思いっきり、前回このメルマガで紹介した、押尾学名言集の中のセリフじゃないですか!
普通にこの名言集を読んだ人なら、たいていは、「あぁ、またか」と思える内容です。
すると彼女は言葉を続けました。
「それを見て、すごい、いい人なんだなって」
あひゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーねすと!!!
(「あひゃん」の最上級)
もちろん、彼女の思考が、本物の矢田亜希子とまったく同じだとは言いません。
そりゃそうです。
しかし、自分にとって、大きなヒントになったことは確かです。
◆ とにかく早くの初頭効果。
まず重要なのが「初頭効果」。
人間は、最初に目にした情報に、とても強く気持ちを引きずられます。
たとえば新興宗教の教祖が、犯罪行為で捕まったとします。
この際にニュースを聞いた我々は、
「最悪! そんなのにだまされた人たちがいるんだねぇ…」と思います。
しかしその教団の人にとっては、すでにその教祖は「最高の存在」として刻み込まれています。
そのため、どんなニュースをあとから聞いても、
「それは間違いだ! あの人は本当はすごくいい人なんです!」と、はねのけるわけです。
すなわち!
我々はすでに、彼の発言がマユツバものであると認識しています。
しかし彼は、それをずっとずっと上回るスピードで、多くの発言を量産します。
そのため、彼の発言に「先に」接する人が増えるわけです。
その結果、あとからどんなイメージやウワサがでてきても、
「そんなはずはない! 彼はあんなにいい人なんだから…」と思うわけです。
もう、こうなると、どっちが早いかのスピード勝負ですね。
いや、別に勝っても何ら得るものはないんですけど。
◆ 普通の人が、共犯者に?
しかし。
実は彼のイメージが、それこそすでにマイナスに固定している人に対しても、
彼の言葉は力を持つことがあり得るのです。
実は人間には、「自分自身が目の前で体験したものを、より強烈に感じる」という心理法則があるのです。
たとえば、あなたが凶悪犯の人質になったとしましょう。
恐れるあなたに、その犯人は言います。
「すまないことをした…。しかし俺には、この金が必要なんだ…。実際に俺の家には…」
目の前で、リアルに泣き、声を絞り出す。
あなたはそれを見て、どう思いますか?
もちろん「芝居だ!」と断言できる人もいるでしょう。
しかし中には、
「いや…。でも、本当はいい人なんでは…?」と考えてしまう人も、確実にいるはずです。
その結果、一般人が犯人に共感し、脱走の手助けなどをしてしまうことを、
「ストックホルム症候群」と言います。
◆ 人間が信じるのは、真実ではない。
くわえてここからが重要。
人は、「自分だけが、偶然見た情報」というものは、より強く信じ込むもの。
「この人は本当はいい人。自分だけが真実を知っている」となれば、
周りの人にたいして優越感を抱くことができます。
しかし、「いや、これはウソだ。本当は、みんなが思っている通りの相手なんだ」と思えば、
その気持ちを抱くことはできません。
どちらの方が快感かは、言うまでもありません。
そのため、人は無意識に「私だけは信じる」という選択をしてしまうわけですね。
ですので、たとえばホストに引っかかった女性にたいして、周りがいくら
「あなた、絶対にダマされてるよ! 前に何人も、あのホストに引っかかってるんだから!」
と言ったとしても。
そのホストが、「そんなウワサを信じるの? 僕は本当に、キミだけのことが好きなのに…」と言えば、
彼女はその言葉を、ついつい受け入れてしまうわけです。
人間は、真実を信じるのではありません。
信じたいものを信じるのです。
-------------------------- ◆ 今回のまとめ ---------------------------------------
○1 最初に目にした情報は、その後の判断に強く影響する。
○2 自分だけに直接語られた情報というのは、恐ろしいインパクトを持つ。
○3 特にそれが周囲の情報と違えば違うほど、かえって信じ込んでしまう。
-------------------------------------------------------------------------------------------◆ 押尾学は、だから無敵である。
おそらく僕の話した女性も、
「自分が選んで読んだ週刊誌で、偶然押尾学のエピソードを見てしまった」 ということから、
今述べた1と3の要素を同時に満たした可能性があります。
週刊誌ですらこのレベルですから、本人から直接なら、なおさらでしょう。
いずれにしても、とにかく色々なエピソードを量産して、それを堂々と語る押尾学。
それが相手の女優さんにとって「はじめて」の情報なら、より強く。
そして、相手がさんざん悪評を聞かされていたとしても、今の2と3の理由から、
やはり変わらず信じ込んでしまうのです。
信じ込ませさえすれば、あとは簡単。
「私だけが理解している」という気持ちから、彼への気持ちはどんどん強まるでしょう。
もう、お分かりですね。
彼が具体的に、どんな言葉で女優やアイドルを口説いているか。
それはもう、あえて言うまでもありません。
色々と彼の発言などに突っ込んでしまいましたが。
皮肉などヌキで、周囲に何を言われても、無限のエネルギーでバンバン女性に向かって進める彼を、
僕は本当にすごいと思っています。
すなわち、あなたが女性であるなら、どんなに気をつけたとしても、実際に彼に出会ったとき、
彼の毒牙から逃れることはできないのです。
言い過ぎですか。
-------------------------- ◆ さいごに。 -------------------------------------------
だから。
あなたが周りの人に何を言われていたとしても、ここ一番で、気にすることはないんです。
今見てきたように、そのことは心理学的に証明されています。
人が何かで成功したのなら、必ずやっかみも増えます。
あることないこと、言いふらす人間も出てくるでしょう。
でも。
「あの人のことが、好きだ」
「どうしても、伝えたいことがある…」
あなたの中にそんな気持ちが生まれたのなら。
その気持ちを、伝えたい人に、真剣な顔で伝えてください。
「あいつらがああ言ってたから…」というのは、責任転嫁に過ぎません。
あなた自身が直接伝えた言葉は、周囲のどんなウワサや悪口なんかより、ずっとずっと強いんです。
今感じているその想いを、飲み込む必要なんてないんですよ。
(完)
そして、メルマガ からここまで遊びに来てくださったみなさま、ありがとうございます。
感謝の気持ちをこめてウラ話です。
この押尾学。
上で書いたように、僕自身大好きで、非常に今後も頑張って、
さらなる伝説を作って欲しいと想っていたんですが。
最終的に、所属している芸能事務所を辞め、インディーズで音楽をすることになったようです 。
その理由が何なのか。
その真実は誰にも分かりません。
繰り返しになりますが、人は信じたいものを信じるもの。
彼のことが嫌いな人間は、「女遊びがハデだから、クビになったんだ」と考えて溜飲を下げるでしょう。
この思考を、心理学では「公正な世界の信念」と言います。
世界は公正であり、いい目を見過ぎた人は、最終的に悪い目だって見るべきだ、という心理のことですね。
逆に彼のことが好きな人間は、
「やっぱり、彼の器は、日本の芸能事務所にはハマらなかったんだ」と考えることでしょう。
僕は後者です。いや、たぶん皮肉とかではなく。たぶん。
ただ個人的に、彼がこのまま終わるとは思えません。
おそらくインディーズの世界でも、何かきっとすごいことをしてくれるに違いありません。
いずれにしても、彼の快進撃は、今後も止まることはないような気がします。
押尾学の冥福いえ幸福を祈りながら、今回のコラムは筆を置かせていただきます。
みなさまここまで遊びに来てくださって、本当にありがとうございました。
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