ピーク・エンドの法則。
というわけで今回は「ピーク・エンドの法則」の後編をお届けします。
ウラ話は、↓最下部からご覧ください。
◆ 前回のあらすじ。
人間の心理をあらわす、もっとも重要な法則の一つ、
「ピーク・エンドの法則」。
それは、
「最高」と「最後」の瞬間こそが、人間の記憶にとってもっとも重要
というものです。
すなわち、デートは時間じゃない!
その中で、どれだけ「最高!」の瞬間があったか。
そしてどれだけ「最後」が幸せな記憶になったか。
それこそが、ただ2つだけの重要なポイントなのです。
では、具体的にはいったいどうすればいいのでしょうか!?
◆ ピークが一つ、あればいい。
まず大切なのは、とにかく「最高さえあればいい」と考えて、会話をすること。
その途中でどんなにギャグがスベったり、うまい言葉をずっと続けられなかったとしても、記憶にはまったく関係ありません。
コンサートで言うなら、
「たとえ失敗した曲が何度あってもいいから、最高の曲が一曲あればいい」のです。
しかしヘタな人は、とにかく「最初から最後まで、全部カンペキにしよう」としてしまいます。
その結果、失敗するのを恐れて、大したことが言えません。
そのため、記憶に残るほど強いピークが作れないのです。
また「これだけ時間をかけて頑張ったんだから…」という油断から、別れ際もおざなりに「じゃあね」くらいで済ませてしまいます。
すると「ピーク」も「エンド」もバッド。
結果的に相手の記憶には何も残らず、あなたが次にデートしてもらえる可能性は限りなく0になるのです。
すなわち、とにかくそのセリフが失敗するのを恐れて、言葉を飲み込んでしまうのをやめること。
「好き」と感じたのなら、それを素直に言葉にすればいいんです。
「いや、ストレートすぎない?」と笑われるかもしれません。
しかしその直後に、
「でも、本気なんだ…」
と言えば、それはまさに「ピーク」。
相手には強い印象として残るでしょう。
くどいほどに繰り返しますが、
「すべてをカンペキに演出しよう」と思うのが大間違い。
一個や二個のミスがあっても、「最高のピーク」があることが重要。
そしてそれは、笑われるのを恐れていては、生み出せません。
笑われたら、そこからスタートと考えましょう。
◆ エンドに気をつけろ。
そしてもう一つ大切なのが「エンド」。
たとえばデートの最後なら、当然、
「ありがとう! 楽しかった」と当然のごとく言うこと。
「気をつけてね、●●くん」というように、相手の名前を呼ぶのも効果的。
さらに最後、別れたあと、「1度は振り向け! そして微笑め!」。
別れた後、風のように立ち去って行かれると、確実に涙が出てきます。
とにかく最後をあたたかく終えること。
さらに!
これはベッドでも同じ。
どっっっっっっっっっっんなに自分のテクに自信があったとしても、それだけで慢心するのは大間違い。
それで作り出せるのは、たとえうまくいっても「ピーク」だけです。
それと同じくらいに大切なのは、とにかく終わった後に、「良かったよ…」と、ギュッとしてあげること。
もちろんあなたが女性なら、途中に頑張るのはもちろん大切。
しかしそれ以上に、終了直後に、
「本当にすごかった…」と、相手を誉めてあげることが重要。
特にピークに自信がなかった場合は、エンドだけでも高めることが重要。
これだけでも、「ピークのみでエンドおざなり」な人に、勝てる可能性もあるのです。
言ってみれば、「最後こそ、気を抜くな」ということです。
………。
いま一瞬、「アレは抜いても気は抜くな」みたいな標語が思いつきました。
同じことを思った方は、僕と同じ思考です。おめでとう。
◆ 仕事でも夜でも応用を。
そしてこれはビジネスでも同じこと。
タラタラ長く話すより、ポイントを絞って、「ピーク」を作り出そうとすること。
そして最後のときも「じゃ、そんな感じで…」というように気を抜いて別れるのではなく、
「今回は本当にありがとうございました。」と、最大の敬意を伝えつつ別れること。
この2点を心がけるだけでいいんですよ。
◆ ピークはピンクなセクシーメソッド。
すなわちアドバイスは、たった2つ。
<とにかくピークを作れ!>
空振りに終わることを恐れず、相手に対して「いい!」と思ったことは、素直に何度も伝えること。そして好意を伝えるのにためらうな!
<エンドに気をつけろ!>
ピークを作ったとしても、最後は確実にあたたかく!
ピークを作れなかったと感じたら、なおさら最後に優しく接すること!
この2つこそが、セクシーメソッド『ピンク・エンド』!
ピークとエンド。
この2つで、あなたが考える最高の気持ちを伝えてください。
それによって二人の雰囲気は、確実にピンク方向に高まっていくものなんですよ。
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◆ さいごに。
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今、目の前にある問題なんて、実は何の意味もないんです。
それは「今感じている、エンドの記憶」だから、気になっているだけ。
時間がたてば、もう最後尾ではなくなります。
全部が全部、うまくいく人生なんて不可能です。
ピークの瞬間なんて、たったひとつでもいいんです。
失敗が、何度あっても構いません。
それは死ぬ瞬間には、何の記憶にものぼらない情報です。
大切なのは、あなたが本当に最後の瞬間に、笑って死ぬこと。
ほら、あなたの本当にやりたいことは、何ですか?
今この瞬間に、もっとも後悔のない行動をしてみてくださいね。
(完)
そして最後にちょっぴりウラ話です。
そういえばアル・パチーノ主演の映画で、彼がこんなことを言うシーンがありました。
「俺は背が低いだろう? しかし女と寝たあと、シャワーを浴びにいく俺の姿を見て、『こんなに小さな男が、こんなにスゴいことを…』と思うと、女はより俺に惚れるんだ」
これもある意味、「エンドでのインパクト」と考えられますね。
とはいえ、これは「スゴい」と思われてこそ引き立つ「エンド」ですので、もしそう思われていなかったら、「あぁ、見た目通り」と思われる可能性も大かもしれません。
いずれにしても、夜の世界では、ピークを頑張るに越したことはないようです。
………頑張ります。
色々とやるせない気持ちを抱えつつ、今夜のセクシー心理学をお開きにしたいと思います。
みなさまここまで遊びに来てくださって、本当にありがとうございました。
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ではでは、今後ともよろしくお願いいたします。