<国際親善試合:オランダ3-0日本>◇5日◇オランダ、デグロールシュ・フェステ・スタジアム
 【エンスヘーデ(オランダ)5日】期待の男が岡田ジャパンに融合できなかった。MF本田圭佑(23=VVV)が、オランダ戦で疎外感を味わった。後半開始から途中出場したが、他の選手との連係を図れず、持ち味の攻撃力でも見せ場なし。後半18分に得たFKの場面では、キッカーをめぐりMF中村俊と「口論」しているような場面まであった。結局、日本の攻撃陣は世界ランク3位のオレンジ軍団から、1点も取れずじまい。0-3と完敗で、世界トップとの差を痛感させられた。
 不満と怒り-。自分へのイライラを押し殺すかのように、本田は顔を真っ赤にして試合後のロッカールームから出てきた。後半45分間の出場で見せ場なし。それよりも、他のメンバーと融合できなかったことが、悔しさを増幅させた。
 本田は(試合前に)点を取ると自分で言って、点が取れなかった事実がある。どうしても1点は取りたかった。それどころか、僕はシュートも打っていないですから。(自分が)試合に入っていないのは事実。途中出場だろうが、それは言い訳にもならないです。
 象徴的な出来事は後半18分にあった。ゴール前やや右よりで得たFK。いつもなら左利きの中村俊と、右利きの遠藤の2人がキック位置に陣取るはずだった。それが本田が走り寄り「自分に蹴らせてくれ」というしぐさを見せた。互いに何か主張し合うように映る時間があった。3人がキック位置にいれば、必然的にゴール前の人数は減り、チャンスまで減る。最終的には中村俊が蹴ったが、時間稼ぎと判断され警告を受けるという事態を招いた。本田は「そこ(FK)に関してはコメントを避けたい」と口をつぐんだ。
 所属のVVVで急成長した本田にとって、オランダはいわば「本拠地」のようなもの。今合宿では常に先発組で調整しながら、急きょベンチスタートとなり焦りもあったのだろうか。DF闘莉王に対しても試合中に「オレにボールを出せ」と身ぶり手ぶりで主張。自分で仕掛ける意識が先行し、MFデゼーウを自由にさせて2失点目を招いた。
 連動性を重要視する岡田ジャパンにとって、チームの「輪」は欠かせないものだ。中村俊は「後から出てくる選手も連動する意識を持っていないと、だんだん後ろ(のDF)が苦しくなる」と言う。本気で「W杯4強」を狙うなら、本田や今遠征を故障で辞退したFW森本のような“伸びしろ”は不可欠のはず。だが、中村俊や遠藤を中心にしたチームづくりしかしてこなかったツケが、ここに来て出た結果、個性が悪循環を生み出してしまった。
 前半は押し込んでいるようで、結局はオレンジの壁を崩しきれず無得点。後半はアクセントになるはずの本田の突破力は影を潜め、得点チャンスすらない。逆に3失点して、力の差を見せつけられた。本田のような強烈な個性は、融合できないのか-。来年6月のW杯本戦までに、岡田ジャパンに新たな課題が突きつけられた。(09/06 10:30)



確かに、蹴る前になにかしゃべってる

なぁって思ってましたが…

ヤットが一歩離れた場所にいることで、

本田と俊輔のどっちかが蹴るだろうな、

って見え見えになってましたね。


俊輔と遠藤中心のチーム…

ツケがまわったって言われても…


って、ツケなの?