小説の連載をはじめます
ーー文学は、心がふくらむ、ご馳走ですーー(朝日新聞より)
突然ですが、、小説の連載をはじめます
私は昔から投稿サイトでの執筆や、小説の応募や詩の応募をしていました
仕事と子育てでバタバタしている中、少し子どもが手を離れつつある頃より執筆を始めました。
小さいときから、絵を描いたり詩を書いたりすることが好きで、はるか昔は漫画を応募した事もありました
今回、以前に書いた小説を手直ししてここに連載することにしました
月曜、水曜、金曜に掲載します。
この作品は、投稿サイトから小説賞に応募して、最終11作品の中に残った作品です。(上記参照そのときは大賞は該当なしでした。他の方の作品がわからないように加工して載せました。)
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ーー作品概要ーー
『雨』を絡ませて物語は進んでいきます。
自然を美しく彩る為の雨
悲しい涙雨
心の中に降り続く止まない雨
原爆投下後に降った雨は黒い雨の記録もありますね。
長崎生まれ長崎育ちの高校生浦瀬(うらせ)ひまわりは、親友と共に通う高校の美術室で謎に包まれた一枚の絵画を見つける。
その絵画に纏わる5年前に五島列島で起きた事件。
事件関係者の婚約者であった教師、西崎愛子(にしざきあいこ)
事件関係者の弟の岩永悠斗(いわながゆうと)
ひまわりの同級生の福田和音(ふくだかずね)
四人での5年前の事件の真相を探す夏が始まった。
長崎、五島列島、名古屋を舞台に物語は進んで行く。
真相はどこにあるのか、そして、高校一年の夏は、熱く切なく忘れられない夏になった。
今は投稿サイトでは書いていませんが、しっかり紙で出して小説を文学賞に応募しています
地方の文学賞で受賞した作品もありますが、そちらは著作権が主催者に移っておりますので、ここでは詳細はお伝えいたしません。
通勤や通学時間、お昼休みにさくっと読めると長さと軽い文面にしてあります。それではお楽しみ下さい。
盗作、転記厳禁
『長崎に降る雨は、なぜに美しく哀しげなのか』①
第一章 謎の絵画
『あー、早く止まないかな。』
私の名前は浦瀬(うらせ)ひまわり。
梅雨空を窓から眺めながらつぶやいた。
『本当よね。
朝は降っていなかったから、止んでくれないと自転車で帰れないわ。』
彼女は福田和音(ふくだかずね)
同じクラスで、同じ美術部に所属している親友だ。
高校生になって初めての期末試験が明日から始まるというのに、二人で雨が止むのを美術室で待っていた。
二人とも、自転車通学なので自転車を置いて帰ると明日が困るって訳なの。
雨が木々の葉にあたり、雨音が静かな美術室の中で不思議な音色を響かせていた。
雨の粒が木々にあたる音や葉を流れる音、そして地面に落ちる音。
同じ雨粒でもこんなにも音が違うものなのか。
『なんかさぁ、雨の木々を見ていると緑の鮮やかさが素敵に感じない?』
私は和音に同意を求めるように言った。
『何だか絵が描きたくなってきたわ。』
彼女は腕を伸ばして、のびをした。
私の言いたい事は分かるのはさすがだわ。
顔を見合わせてニヤリと笑った。